美しき老い

断固とした偏見によって自らを律する自由

取り残されたのではなく
自ら踏みとどまった

長い人生の途中に
これこそ自分のための空間だという場所に
行き当たる時がある

魅せる必要もなく
醜悪な怪物で結構

そこで列を脱して自分の宇宙を築いていまえば
世の中が私にとって無用のものになる


それが老境の特権

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