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【Zepp Haneda】スーパーロボット魂 2023 ~stage terra~

今年もこの季節がやって来ました!!スパロボ魂!!

参加したことのある方には説明不要だと思いますが、『スーパーロボット』を擁する、アニメ作品(ゲーム作品も含む)のロボットソングが一堂に介する、夢のようなライブなのです。

昨年末に我らが“アニキ”こと水木一郎氏がご逝去されて、本年は、初めて開催された(前身となる)1997年のロボネイションライブ以降、はじめて水木一郎不在のライブとなってしまいました。。アニソン・ロボソンが歌い継がれて来た歴史とこの先の未来を考えても、ここでこのライブは終わってしまうとは考えられないのですが、今年の開催はある種今後の命運がかかったライブともいえるでしょう。

私はといえば、大阪にいた時はほぼ毎年楽しみにしていたライブでした。ですが、時節や集客、主なファン層の高齢化もあって、スタンディングから椅子アリに。それと共に徐々にチケット価格も上がっていったのでした。仕方ない。さらに昨年は東京に出て来たタイミングで今以上に節約生活をしていたこともあり、手数料を入れるとチケットが10,000円に届くこのライブは泣く泣くスルー。果たして、この2022年の公演がスパロボ としては水木のアニキ最後の出演公演になってしまったのでした。『推しは推せる時に推せ』をマジで実感した出来事でした。。

水木一郎アニキがクレジットされていない初のスパロボ魂

話がそれましたが、水木一郎アニキが不在になって、今回すごい気になったことがあります。それは出演者クレジットです。

<出演>ささきいさお/堀江美都子/影山ヒロノブ/MIQ/遠藤正明/bless4/Mojo
<初参加>河内淳一
<司会>ショッカーO野

お気づきになりましたか?そう。アニソン界の“大王”こと、ささきいさお氏が今まで水木一郎アニキの名前があったところにエントリーされていたのです!!

今までいさおさんは<特別出演>の表記だったんですね。そもそも、それがなんでだろう?と思ってもいたんですが、たとえば堀江さんのようにレーベル専属契約でレーベル以外が主催するイベントに出演する際にそんな表記が必要なのか?とも思ったんですが、この表記変更を見ると、おそらく水木一郎氏との併記の問題だったようですね。イベントとしてはアニキ率いる立ち上げメンバーをトップに表記することになると思うんですが、キャリア的にも、ささきいさお氏を水木一郎氏の後ろにもっては来れなかったんではないかと思います。

ともかく、このささきいさお氏率いるスーパーロボット軍団を是非この目で確認せねば!!の精神で今回参加することにしたのでした。ちなみに配信だと4,000円で見れて、かつアーカイブも見れるので、遠方の方にも嬉しい配慮。配信が導入されたのは、コロナ禍で唯一くらい良かったことかもしれません。

チケットをいつも参戦当日に発券したりするんですが、もしやそれが整理番号悪い原因なのでは??と思ったので、今回、発券開始早々に引き換えてみたのですが…
いや、席悪っっ!!!びっくりしました。。
Zepp HanedaでR列て。。18列目ですやん。。むしろ最速先行でこんな後ろまで配券してることにもびっくりしました。ここはもう一般発売枠やろ!!(と思ったんですが、先行でほぼ指定席は埋まってしまうみたいですね。人気すぎる。)

もちろん座席は時の運。なので仕方ない部分はあるのですが、スパロボ はとにかくお客さんの平均身長が高いんですよね。。自分も色んなライブを見てますが、正直『まわりみんな背たけ〜〜〜…』と思ったのは、布袋寅泰のライブ以外だとスパロボ くらいだと思います。いや、自分が低いのもあるんですけど。なので大阪時代は10cmくらいソールのある厚底でこのライブに行ってたんですよね。幸いなことに、このくらいの年齢層のアニソン界隈は他人のファッションなんか気にしてる人はいないので、黒パンツに厚底(正直重過ぎてちゃんと歩けない)のおっさんがいても誰も気にしません。見られもしません。

陸(?)の孤島・Zepp Haneda

最寄駅は京急空港線の『天空橋駅』。多分埋立地ですよねここ。
正直めちゃくちゃ何もないです。改札から会場までの導線には多分コンビニもないです。飲食店がかろうじて数店ありますが、Zeppオープン待ちの客以外に需要もなさそうです。『飛行機が間近で見たい!』とかでもなければ降りることのない駅じゃないでしょうか。
Zepp HanedaはZeppの中では一番大きかった気がします。3,000名弱のキャパで、椅子を置いても1,200人くらい。体感でもなかなか大きいです。
会場について入場すると目の前がドリンクカウンター。テンション上げるためにアルコールを入れたいとこですが、昨日の初日は休憩なしの4時間公演だったらしく、もう酒なんか飲んでしまうと確実にトイレに行きたくなります。やめましょう。

1曲目はいつもと同じく『鋼の魂』で開演。

さすがにこれにささき氏が参加することはないだろうな、と思っていましたが、ステージには堀江美都子・影山ヒロノブ・MIQ、3人のシルエットが。
そこへイントロが流れる中、下手から遠藤正明が合流。この4人でこの曲を歌い継いでいくのかと思うと、ちょっともう早くもウルっと来るものが。。

セットリスト↓
1.鋼の魂
2.ボルテスVの歌/堀江美都子
3.ICE MAN/MIQ
4.千年のソルジャー/影山ヒロノブ
5.とべ!クレンダイザー/ささきいさお
6.光速電神アルベガス/MoJo
7.戦いに赴く前に/MoJo
8.勇者王誕生!/遠藤正明
9.Power of Desire/遠藤正明
10.最強勇者ロボ軍団-Ladies-/MIQ
11.Go Fight!/Bless4
12.パラドキシカルZOO/Bless4
13.創聖のアクエリオン/Bless4
アコースティックコーナー
14.Zのテーマ
15.マジンカイザー
16.CROSS FIGHT!/堀江美都子
17.心のオネスティー/堀江美都子
18.太陽の使者・鉄人28号/河内淳一
19.無敵の鉄人28号/河内淳一
20.孤独の旅路〜LONELY JOURNEY〜/影山ヒロノブ
21.DRAGON/影山ヒロノブ・遠藤正明
22.宇宙の男ライガー/MoJo
23.いざ行け!ロボット軍団/ささきいさお
24.ゲッターロボ!/ささきいさお
25)戦士よ、起ち上がれ/遠藤正明
26.TIME TO COME/MIQ
27.マジンガ―エンジェルのうた/堀江美都子
28.HEATS/影山ヒロノブ
<アンコール>
29.熱風!疾風!サイバスター
30.マジンガ―Z

あ、すごい。MIQ姐はついに『ダンバインとぶ』と『エルガイム –Time for L‐GAIM–』をセトリから外して来ましたね。びっくり。正直、MIQ姐の持ち曲だと『ICEMAN』やガオガイガーの挿入歌では知名度が弱い気がするんですよね。私はめちゃくちゃ好きなんですけど。

そこからbless4によるアクエリオンと、水木一郎追悼を込めたアコースティックコーナー。からの、ミッチによる『CROSS FIGHT!』。直前のMCで『一人でも歌えって言われてる気がする』、『みんなが一緒に歌ってくれたら、歌える気がする。アニキも大好きだったデュエット曲、一緒に歌ってください。アニキもここにいるよ。』って言ってたのはもう泣きそう。。この曲はスパロボ 魂でも初期から度々披露されてたし、めちゃくちゃかっこいいんですよね。。オケでアニキの声を流したりはしてないと思うけど、アニキの歌声も聞こえてくるようなステージでした。。

今回の初見参は、河内淳一氏。43年前にレコーディングして、人前で歌うのははじめてと言う『太陽の使者・鉄人28号』を。なんで今まで出演されてなかったんだろう?逆に不思議ですね。。

終盤戦のトップはささきいさお氏。今日は声が不調とのことで、みんなで一緒に歌って欲しい旨がショッカーO野氏のMCでもアナウンスされてたけど、正直全然分からないです。笑。みんなが合唱してるせいもあるけど、それでも声が出てないとは思えず。逆に喉を気にしてちょっとセーブして歌ってるようなイメージはありますけど、それでもなんら違和感ないパフォーマンスは流石。御年79歳(今月16日で80歳!)でここまで軽快なステップで艶やかに歌える歌手は凄過ぎます…!

ここからのラストスパートはもうお馴染みのみんなが聞きたいセットリスト。今回は発声OKとなった久々の公演ということもあり、みんな歌う叫ぶ。こんなにみんなが歌っても周りが嫌な顔しないライブも珍しいと思います。会場がそれぐらい盛り上がってるし、アーティストがみんな凄まじい声量で畳みかけてくるんですよね。もちろんバラードではみんな静かに聞きますしね。そういえば、多くはないですがペンライト持ってる人もいましたね。スパロボはこぶしがデフォルトなので、この辺は新しい文化の波かもしれないです。とはいえ、あんまり高く振り上げてクレームになったりすると使用が見直されたりするかもしれないですね。

アンコールではまさかの“アニキコール”が起こり、水木一郎氏が牽引したムーブメントへのリスペクトを改めて感じました。。アニキ不在で、発声も解禁された今日のライブを『この新しい形でこれからやっていく』と何度か伝えられましけど、やっぱりアニキの不在は寂しいですね。何よりいつもアニキを茶化してツッコミ入れてニコニコしていた堀江美都子さんが終始どこか寂しそうなことが胸が痛かったです。それでも、この新しい形でこれからもたくさんのアニソンを歌い継いで行ってもらいたいですね。

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