私をTOOBOE沼に突き落としたあの新曲MVを語りたい
まずはこちらを見てくれ
初めて埋め込み使ったんですが、これ見れますかね?無理なら今すぐnoteを閉じてYouTubeで見よう!!
TOOBOEに出会ったきっかけ
私が初めてTOOBOEを聞いたのは心臓のMVをたまたまYouTubeで見たときでした。音楽を垂れ流してる時に偶然流れてきて、MVも好きな感じだったのですっかりお気に入りに。
その後、錠剤が発表され、その2曲で「TOOBOEええやん!!」ってなってました。チェンソーマンのEDでパワーちゃんが踊ってるのも好きだし、MVもダークな世界観が最高!アルバムはデジタルで即買い!!ミラクルジュースもすこ!!ってなってました。この時点で結構好きでしたが、今回の曲で決定的に沼に落とされた気がします。
幸福な人への呪いの歌
一度見終わってからの感想は「すごいもん見た…」でした。
まず、タイトルからは予想斜め上の超ダークな世界観。痛いの痛いの飛んでいけって、慰めたりとか子どもをあやすときに使う文句なのに、それが「痛いの痛いの飛んでいけ 幸福なあなたに」となるだけであら不思議!めちゃくちゃ暗い!!
すごいですよね、世の中の不幸な人の心を一言で表せる的確すぎる一言。心臓に突き刺さるフレーズですわ……。
「バイバイじゃあね またいつか どっかで見かけて」
繰り返されるこの歌詞もまたいいというか。
「楽観しても世の中絶望しかないし、もうどうでもいいや」という感じの適当な言葉選びに最悪な人生に対する諦観を感じられます。
MVもまた刺さります。
親に捨てられながらも幸福を夢見る健気な少女の幻想が崩れ去る一幕。人の心とかないんか?
まさに、不幸を呪い、幸福をも呪う。
そんな歌のように私は感じました。
MVのここ好きポイント
多すぎるんで箇条書きしてから特に推すとこ言いますね!!
左が不幸な現実、右が理想的な日々を過ごす夢という分かりやすい構図
一番Bメロから乖離していく理想と現実
サーカスへ向かう足。スキップと抵抗による悪魔のようなタップダンス
降りかかる現実。姿がふくよかになり笑みを浮かべる、女の子がいるときより幸福そうな母のような誰か。
現実と理想がついに混合しだし、ぐちゃぐちゃな感情のまま母を殺めてしまう女の子。
理想の中でも消えなくなってしまった、殺そうとしてもできなかった、泣きじゃくるひとりぼっちの赤ん坊。
そして錠剤へ。(なお救いはない模様)
特に心に来たのは母親の表情。
主人公の女の子には微妙な顔しかできていないのに、新しい家族には幸せそうな顔を見せています。その上に、家に侵入して見つかった時の赤子に手を出されるのを恐れるあの顔。女の子を恐れの感情でしか見てないとわかりますね。それを見てか、女の子は母親も殺してしまった。ただただ悲しい。
そして、理想の見える右側も闇が深いです。
これ、女の子の精神年齢成長してないよな……?
少女が大人になってもブランコで遊び、パフェを食べさせ合い、いっしょに眠る。
これは子どもの理想とする母親との交流だし。
現実には買い物に連れ立っても距離はそこまで近すぎないぐらいだろうし、食べさせ合いなんてするもんじゃないです。大人はそんなことしないし、そんなことせんでも、親は自分を大切にしてくれてると感じられますから。でも、精神年齢が子どもである故に、ベタベタに甘やかされたいし大人としての親との接し方が想像できないのである。
キャラの深堀りが上手い。
それ故により心を抉ってくるのが辛いですわ。
歪んだ愛、故に魅力的
TOOBOEの新曲についてここまで語ってきましたが、いかがでしたでしょうか。
これ好き!って人と気持ちを共有できてれば嬉しいです。
TOOBOEは万人受けはしないだろうなと思います。今回の曲みたいに結構刺激的なMVもありますし、人間の歪みとか絶望とかそういうのをテーマにした曲も描くので、そういうのが苦手な人には勧めづらいところがあります。
けれど、それ故に訴えかけてくるものも大きいんですよね。個人的にはamazarashiにハマったときのことを思い出しました。歌詞が自分をぶん殴ってくる感じというか、曲が心に直に突き刺さってくる感じが好きです。
これからも応援していこうと思います。
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