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雇用のミスマッチ、デスマッチ

2年前、ありゃ、こりゃ、もう死ぬなと思った。

事故にあったわけでもなく、持病があったわけでもない、いきなり原因不明の体調不良。熱が4ヶ月続いた。原因不明の闇、深すぎて怖すぎた。

どうせ死ぬならその前に、やりたいことはやっておこう。ベタで単純な動機で趣味、資格、遊び、仕事…全方位に急ピッチで動き始めた。

で、病は気からなのか、生きる気力が原因不明の病をねじ伏せ、そのまま良い流れにのって、今の仕事にたどり着いた。

仕事先の社長にはじめて挨拶に行った日、

「雇うほどの仕事ではないので…」

その一言で、完全に火がついてしまった。

正社員になりたいわけではないし、雇われるつもりで行ったわけでもない。それに、社長がさほど深い意味で言ったセリフではないのもわかっていたが、とにかく無性に悔しかった。

よっしゃ、ほんなら、いてもらわないと困る!と思われるくらいの成果をだしてやろうじゃないか。笑顔の裏で拳を握っていた。死ぬかと思った人間の熱量凄まじ。人格まで変える。

そして、ビギナーズラックか地道な努力のおかげか、成果が出た。肌感覚としてもデータ的にもなんだかいい調子。

その会社は社長がマルチプレイヤーとして多業務をこなしている。社長自らやろうと思えばやれると思っていた仕事。少し手に負えなくなってきた仕事。そこに、雇うほどではない仕事にやる気満々、精一杯打ち込む私。

雇用のミスマッチか。

やれることはまだある。やらなきゃいけないこともまだある。

さぁ、どうなる。私の密かなデスマッチはこれから。






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