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40代以降の体外受精成功率_一回目の失敗後に考えること

前回の投稿で申し上げましたように、私の1回目のIVF見事撃沈。
一回目を始める前は、体外受精をすればほぼほぼ成功すると思っていた楽観的すぎる私でしたが、失敗に学び、次の一手を決断するには正確な情報が必要になる、ということで色々リサーチをしてみました。

1回目失敗された方、もしくはこれからトライするけど、どう受け止めればいいのか、2回目以降失敗だけど、今後、どうすればいいのかわからない!等方の決断の助けになればとおもいます。

音声で聴きたいな、という方はこちらから:


さて、これからどうする?

一般的に言われているのは、最初のトライで成功する人たちは少ないということ。 お落ち込むのは本当にしょうがない。落ち込むよ、それは。まずは1−2週間落ち着いて、我を取り戻すのが先決。

それからクリニックの先生と反省会をし、今回の結果から何が学べたのかのカウンセリングをします。(実際に卵採取の2週間後にカウンセリングがスケジュールされていされていたのよね、卵採集の日にすでに。わかってらっしゃるは、彼ら。)

考慮したいポイントはこんな感じ:

  1. 2回目をやるとしたら、その成功率はどのぐらい?

    1. クリニックのドクターに、正直なところ、2回目で成功する確率を確認する。  

      • 薬の配分で可能性は増やせるのか?

      • このクリニック自体に自分の不信感はないか?

      • 卵はとれているのに成長が悪すぎた場合は、胚を管理するクリニックに問題があるのか?はたまた自分の卵の質が悪いのか? 

      • 膣に問題があったのか?

      • 他に何か考えられる失敗要因はあったのか?)

    2.  一般的に出ている確率を確認する。

  2. 成功率を左右するものは何だ?

    • あなたの年齢

    • あなたの健康状態 (ストレス具合、食事、運動など)

    • 卵子の質と数

    • 精子の質

    • 薬の投与の際分ードクターがあなたのケースで処方するスキル

    • 体外受精をするクリニックのラボラトリーの質 (卵採取、受精させるプロセス、受精卵の育成など)

    • 胚移植するためのドクターのスキル

    • あなたの不妊の原因

    • 膣の状況

  3. 卵子提供、精子提供をオプションとして考慮し始める。

    • ドナーの選択肢は見れる?

    • 工程はどんな感じ?

    • 値段は?

  4. ぶっちゃけ、いくらまで使える?

    • 次のトライはいくらかかるのかな? それ、払える?

これらを考慮して、次までに改善できる部分はあるのか?
改善できたら可能性はどのぐらい高まるんだろうか?
って考えていって、自分の後悔しない結論を出すんです。


一般的に出ている成功確率は?

体外受精(IVF)の成功確率はどんなもんなのでしょうか?

年齢別に見るIVFの成功率

下のチャートは、胚移植ごとの成功率を年齢別に分けて見たものです。
確実に年齢を重ねるごとに確率が下がっていくことが見受けられると思います。

緑のラインが自分の卵を使ったもの。
ブルーのラインが、エッグドナーの卵を使ったもの。

ちなみにこちらの図は、2014のもので、CDCによって発表されたものです。(Center of Disease Control and Prevention) アメリカ内の施設ですが、450ものクリニックからのレポートをもとに、200,000の体外受精の症例によって得ています。

緑色のラインが、自分の卵を使った場合ですので、緑のラインに注目
30歳以降から出生率は下降気味になっていって、38歳あたりからそのカーブがガクッと下がって、43歳以降は10%を切って、44歳以降はだいたい1%って言われています。(この最後の47歳以降ちょっと上がっているの逆に何?って思いますけどね。笑)

次に、青色のラインに注目していただくと
こちらはエッグドナーの卵を使ったもの。
卵の質がすごく影響する!!
そして、母体の年齢はそんなに関係ない!
ということがわかると思います。

体外受精、各段階での足切りの確率


もっと詳しく、体外受精中の各足切り段階、どんな確率で卵が採取されて、採取されたものが受精卵になって、受精卵が着床して妊娠できて、出産するの?というところを見ていこう。前回の投稿で紹介した8つの足切りを、4つに分解して色別になって確率を示しているのがこちら。

最初の濃い青のラインが、卵採集された数
次の濃いオレンジが、胚移植をした数
青色が、妊娠した数
最後の薄いオレンジが、出産した数

卵採取できる確率:(棒グラフの濃い色見て)
わかるかな?卵採取の数は減っていくんだけれどもそんなにガクッと年齢別で減りはしない。

胚移植の成功率:(棒グラフの濃いオレンジ参照)
次に胚移植になると、まあ44歳以降はガクッと減ってるけどまだ耐えられるレベル(?)

妊娠できる確率:(棒グラフの、薄い青色ね)
きたー!!!移植後に妊娠できる数が激減!!!!

出産率:(棒グラフの薄いオレンジ色ですよ)
で、最終的に出産できてる人が、お馴染みの、いるの?いないの?っていうレベルで44歳以降、1%っす。


まとめ

そんなわけで、自分の1回目の失敗から、どのぐらい伸びる可能性があるかな?2回目試してみようかな? 同じクリニックなのか、他のクリニックに移るのか、っていうのを”どうしようー”って悩むのではなくて、できるだけ具体的な数字に直して判断材料にしていただけたらな、と思います。

私は、44歳なので確率は1パーセント。だけど、最初のトライをした時はすごいストレスに押しつぶされていたのね。 食事も運動ももう少し改善できる。そうしたら自分のコンディションが良くなったら、卵の数はある程度取れているわけだから、質が良くなる可能性しかないから、もう一回頑張ってみよう!
という結論に達しました。みんなはどう思ったかな?
これ以外にもみんなが考慮したよーっていう点があったら教えてね!!

一緒にがんばろー!
ではまた。

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