2023.Jan.15.Sun
大人になりそこなったなあ、と常々思うわけです。
成人の日がありましたね。新成人のみなさんにおかれましては、無事に二十歳まで生き延びて来られたことを心よりお祝い申し上げます。また、これからのますますのご活躍をお祈り申し上げます。
大人とは何だろうな、というのを考えない日がありませんでした。ここ十年くらい。
大学時代にそういう、「大人とはどういう人間か」というのを考える科目があって、その講義を受けたのを思い出します。
同じ講義を受ける学生複数人との簡単なグループワークがあって、その時に出た結論は「『義務』を果たし、『権利』を行使するもの」でした。ぼくはその上に、「他者を助けたり、他社に譲歩したりするだけの『余裕』をもつもの」というのを加えて、『大人』とはそうあるべきだろうと結論づけました。
それから、もう、十年になります。いま一度「大人って何だろう」とという問いに、また別の答えが浮かびました。
けっきょく「大人かどうか」は相対的なものかもしれないな、と思うなどしました。二十も歳が離れたら親子ほどの世代差があり、彼らから見ればぼくは子ども同然です。あんまり大人として振舞えていないなと思うのが現状です。
年上の大人たちに囲まれて「大人らしさ」を失ってしまうぼくも、一方で子供たちの前では「大人らしく」振舞わざるを得ません。大人といえるほどではないかもしれませんが、せめて人生の先輩分として何かしなきゃなと思うわけです。人はそうやって大人になっていくのかもしれません。
こうしていろいろ考えてみて結局、ぼくが本当に自分のことを大人になったと思えるのは、自分よりほかに「大人」がいなくなった時かもしれない、そんなことを考えましたわけです。
それでは、また。
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