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6 あめさんのひと

あらすじ #アズールレーン 二次創作「アークの休日」第6話。駆逐艦3隻いてほしい事態。

テンパってたら、アーク・ロイヤルが何か渡してよこした。ハンドバッグというか、ポーチというか。中身は……アメさん半ダース、ステーキ割引券、福引券、その他こまごま。

時雨様はニッと笑う。

「使えるわね!」

すれ違いざま、それらをかっさらってった。直談判か?


はたせるか2分の後、ダチ公とむっきちゃん、いや夕立と睦月を加えて前衛三隻が無線に応えた。迎撃指示のあとも、時雨様はヒトコトを忘れなかった。

『了解よ。アメさんの人に感謝しなさいな、おバカさん?』
「お、おう……」

って、正体きづいてないんかい。
この間にあいてた端末から近場に主力艦を探させたが、ヒット0件。自動的にこいつが旗艦か?……ハダカ同然だっちゅーの!

「閣下」
「わかってる。無理はさせねえ」
「私も前線に行かせてほしい」

おい待てぃ。

「いや、主兵装ねーんじゃん?」
「考えがある」
「……」

まいったな……。

弱って頭かいてる間に、アーク・ロイヤルは窓のカーテンを全部閉めて、ドアに中からカギかけて、電気を消した。

「手を貸して、くれるか?」

薄暗がりからの声は、よく引き締まって艶をおびてた。たまらず唾飲み込んでたら、「応」と解釈されたのかなんか無人の応接間に引っぱり込まれた。

長椅子からクッションやら全部どかして……、ちょ待て、何が始まるんだ?


つづく

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