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3 日輪の傾く頃まで

あらすじ  #アズールレーン 二次創作「アークの休日」第3話。指揮官(男)による街歩きダイジェスト。やっぱり安定の"例のあの人"。

映画館、ゲーセン、ミュージアム、図書館。
アーク・ロイヤルは言葉通りどこにでも行く。バーのマスターとか古本屋のヌシ相手は、まだいいが、なんか会員制の建物にまで顔パスだったのは正直びびった。

は~、つかれた。
いや、楽しかったけど、半日ですむコースじゃねえ。普段から勇ましい奴だが、熱量ハンパないのな。

「ねえ、■■■」
「ん?」

黄昏れてく空の下、公園で、隣り合ってベンチにかけた。夕刊をひらいてみたけど、どうにも眠気がやばい。

「園長先生、何て言ってた……?」
「むぅ」

言わずにすまそうとしてたのに。
オフの日はKAN-SENの正体を隠して街にとけこんでるみたいだから、俺も身分は明かさなかったんだが、幼稚園は別だ、こんにゃろ、"時折ふらりと立ち寄る"んじゃねえ!

あらゆる言い訳を尽くした結果らしく、だれかモンペに雇われた園児見守りと解釈されてた。だいたいあってる。ひとまず、上司と名乗って頭を下げておいた。

「まあ邪魔にはならんし、たまにだし、大目にみてくれるってさ」
「ほんと?」

頬を染めて、とびっきりの笑顔で、両手を握ってきた。

「うれしい! お礼の言葉もないよ」
「お、おう。隔月くらいにしとけ、な」


つづく

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