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きのこちゃんの きのこ豆知識

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福岡市にあるABURAYAMA FUKUOKA自然観察センターのきのこちゃんがお届けするきのこブログです。
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2024年4月の記事一覧

タンポタケのなかまたち

時期 福岡県内で発生が確認されている「タンポタケ類」のほとんどは冬~春(12月~4月頃)の発生が知られています。 福岡県産「タンポタケ類」各種の特徴 「タンポタケ」のほとんどは「ツチダンゴ」という菌類に寄生して生活をしています。この記事では寄生種である「ツチダンゴ」の色・形態別に紹介しています。 【褐色系ツチダンゴ類】 ・タンポタケ(春型)(短穂(打包)茸) 本種はアミメツチダンゴ(広義)に寄生する寄生菌類です。 シイ・カシ・コナラなどに発生します。山地のみならず

アミガサタケのなかまたち(網笠茸)Morchellaceae

アミガサタケは、様々な種類が知られており肉眼での判断は難しいため、このブログでは「黒色型アミガサタケ(ブラックモレル)」「褐色型アミガサタケ(イエローモレル)」として紹介していきます。 時期 春(福岡県では2月~5月にかけて観察することができるきのこです) ちなみに、福岡県では黒色型アミガサタケは2月~5月まで、褐色型アミガサタケは4月~5月に見られることが多いです。 発生環境 サクラの木の下に生えていたり、スギの林に生えていたり、広葉樹林内に発生したり…発生環境は様