マガジンのカバー画像

きのこちゃんの きのこ豆知識

18
福岡市にあるABURAYAMA FUKUOKA自然観察センターのきのこちゃんがお届けするきのこブログです。
運営しているクリエイター

2024年2月の記事一覧

ミドリコケビョウタケ(緑苔鋲茸)Mniaecia jungermanniae

時期 冬から春にかけて(福岡では1月~3月頃まで観察することができます) 発生環境 遊歩道脇の土手や石のすき間などに生えるタイ類に発生するとっても小さな美しいきのこです。 特徴 直径1㎜ほどのクッション状のきのこで、湿気ている時は緑青色で乾燥すると黒っぽく目立たなくなります。本種はとても小さいため見逃されていることが多いかも…。 実際に探している様子を撮影しました。赤矢印の先にミドリコケビョウタケが写っていますが、わかりますか…? (よく見ると、他にも生えていま

ヒラタケ(平茸)Pleurotus ostreatus

時期 冬から春にかけて (福岡では11月~3月まで観察することができます) 発生環境 白色腐朽菌で、広葉樹(まれに針葉樹)の切り株、倒木などに重なり合って発生します。 特徴 【傘】傘の大きさは3㎝から15㎝ほどで、まんじゅう型から半円型、ときにじょうご型になります。表面はなめらかで、幼菌時黒っぽい色をしていて、成長すると鼠色、褐色、淡褐色、老菌は白っぽい色になります。 【ヒダ】ヒダは密。初め白色をしていますが、成長するとともに淡黄土色のような色へと変化していきま