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きのこちゃんの きのこ豆知識

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福岡市にあるABURAYAMA FUKUOKA自然観察センターのきのこちゃんがお届けするきのこブログです。
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2024年1月の記事一覧

ツバキキンカクチャワンタケ(椿菌核茶碗茸)Ciborinia camelliae

時期 初冬から早春にかけて、「ツバキ」や「サザンカ」が咲くころに出現します。(福岡県では12月~4月まで観察することができます) 発生環境 本種は名前の通り、「ツバキ」や「サザンカ」の樹下に出現します。 菌核化した前年の花や蕾から発生するきのこで、「ツバキ菌核病」という植物病害菌としても知られています。 特徴 【形】はじめお茶碗型で、成長すると皿型に開きます。きのこ自体は柔らかく、乾燥すると小さく縮みます。幼菌の時は全体的に褐色ですが、老菌になると黒っぽくなり見つ

ニセマツカサシメジ(偽松笠(毬)占地)Baeopora myosura

時期 秋から冬にかけて (福岡県では10月~12月頃に観察することができます) 発生環境 アカマツ・クロマツ林内に落ちている松ぼっくりから生えてきますが、本種は地中に埋もれた松ぼっくりに多く見られるようです。 特徴 【傘】傘の大きさは0.8~2.3㎝ほどで、ほぼ平らに開き、表面は淡黄褐色~褐色。 【ヒダ】ヒダは密。はじめ白色ですが、乾燥していたり古くなったりすると褐色に変化します。(傘のふちから色が変わります) 【柄】柄は長さ2.5~5㎝ほどで、表面は白粉に覆