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きのこちゃんの きのこ豆知識

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福岡市にあるABURAYAMA FUKUOKA自然観察センターのきのこちゃんがお届けするきのこブログです。
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2023年12月の記事一覧

マツカサキノコモドキ(松笠(毬)茸擬)Strobilurus stephanocystis

時期 秋から冬(福岡県では10月~3月にかけて観察することができます。) 発生環境 アカマツ・クロマツ林内に落ちている松ぼっくりから生えてきますが、本種は地中に埋もれた松ぼっくりに多く見られるようです。 特徴 【傘】 傘の大きさは、1.5~3㎝ほどの小さなきのこです。 幼菌の時や、子実体が落ち葉に隠れている時などは傘の色は白色になっています。地表に顔を出してくるとだんだんと色味が濃くなり、黒褐色になっていきます。 【ヒダ】ヒダは白色で密についています。 【柄】

マツカサタケ(松毬茸)Auriscalpium orientale

時期 秋から冬にかけて (福岡県では10月~3月頃、6月頃に観察することができます) 発生環境 アカマツやクロマツなどのマツ林地上で姿を見ることができます。古い松ぼっくりから栄養を摂って成長する腐生菌です。 特徴 【傘】傘は幼菌のときは肌色をしていますが、成長すると茶褐色になり次第に黒っぽく変化していきます。表面はビロード状で、半円形の模様ができることもあります。 【ハリ状のヒダ】ヒダはハリ状でトゲトゲしていますが、さわってもやわらかいので痛くありません。幼菌の