スピリチュアルうなぎ

原稿に疲れたので日記でもしたためようと思う。
あいかわらず車に乗れば1人で喋りまくってはいるが、出勤という時間が生活から消え去った今車に乗る機会にあまり恵まれず、アウトプットが必要なのだ。それにはTwitterでは短いので、それじゃnote使うかという感じ。

この前久しぶりに数少ない友達に会ってきたので、その時の話をしようと思う。

私とその彼女の共通項はヨガで私の所属していたスタジオの同期のイントラだった。彼女は生まれつき関節が柔らかいため、足が縦にも横にも開脚できるという羨ましい体の持ち主だった(普通の関節の人は120度開けば股関節の柔軟度としては十分)彼女はタイ派で私はインド派。ほどほどに同じくらいの行動力があり、年齢も近く、マイペースで付き合いやすい。

彼女は割と強烈なスピ(所謂スピリチュアル系)であり、シリカで水素が水晶で波動が前世でツインレイなわけで、会話の端々にそういった単語が飛び出してくる。しかし私がスピに対してアレルギー持ちだということも重々理解してくれており、そういった単語を出す時はちょっと自分でも笑いながら話す。
そんな彼女はつよつよスピなだけあって、一緒に京都に遊びに行った時は体力に任せて神社を6つ連れ回されるという強行軍を強いられた。

うなぎ食べにいこうぜもうすぐ夏だし、となって一年ぶりほどにうなぎ会談をした。彼女とはなぜかいつも暗黙の了解でうなぎを食べる。スピ的にうなぎが何かの暗喩なのだろうか…。
スピだからといって全てのものに感謝をしてうなぎを褒めると美味しくなるとかそういうわけではなくて、食事をしていれば仕事の愚痴がほとんどである。女子トーク。
交友関係のほとんど全ての人間が「数ヶ月〜数年単位で会わないけど、会うと昨日も会ったみたいな感じで話しだしてまた数ヶ月数年単位で連絡を取らない」という人ばかりなので、私と彼女を取り巻く環境もうなぎを食べる度にちょっとずつ変化していっている。

彼女の話は、互いに知っている人間に関する問題の相談だったため結構深い話になって、うなぎの間は彼女の話に終わった。田舎とはいえこの時期のうなぎ屋は入れ替わり立ち替わりお客さんが入ってくるので、適当に近所の喫茶店(notカフェ)に入って私の近況を話した。

彼女は笑いながら私のここ一年の災難を聞いてくれた。そうそう、これなのよ。この話同じ世界の人にするとドン引きして私が刺されないか心配されるんだけど、全然知らない世界の人にすると笑ってくれるのよ。それが私にとってはとっても気楽だったりする。

ついでにスピ的なアドバイスまでくれて(頼んでない)「それは多分何かとんでもなく良いことが来ることの前触れだから大丈夫」だそうで、今の状況だって私が望んで引き寄せたことらしい。そんなわけあるか。どんだけポジティブなん。

「そんなわけあるか」と笑っていたが、話しているうちに心当たりがあり心がざわついた。ゾ〜。
私が敬愛し、あの人たちのようになりたい…と憧れている漫画家の方(プロアマ問わず)たちは何かと今まで過去に私と同等もしくはそれ以上に炎上したり、ぶっ叩かれたり、病んだりで、それでも逞しく今も皆さん描き続けている。あ〜そういう所も好きって思ってたなと考えて「そんなわけあったわ」と彼女に伝えると、彼女は至極満足そうだった。でもそういうところまで真似たい同じ道を歩みたいと思ってないんだわ…。

彼女は来月守護霊を見に行ってもらうそうだ。定期的に行っているらしく、紹介制のような感じなので以前私も心が死んで虚無になっている時、無理矢理連れて行かれたが、見(視?)てくれる人がチラチラ私の斜め後ろを見ながら喋ってたのが怖くてもう行きたくない。それになんかボロクソ言われたし…。身内が心配しているから精神的に安定するようにしろって…墓参りに行けって…。精神的に不安定なのわかっててボロクソ言わないでくれよ…。不安定な状態の人には身内が守護霊でつくんだってさ…もっと格好いいのを期待していったのに…。まあでもばーちゃんサンキューな。

そういえば昨年は祖父母の盆の墓参りを忘れていた母親が「わー!ごめんお盆終わってもうた、ここからお参りするから許して」と言って寺の横を片手で拝みながらドライブスルー参拝(?)するのを運転席で見て度肝を抜かれた。今年はちゃんと行くから許してねばーちゃんじーちゃん…。

そんなわけで何事にも因果があるそうで、半分「こじつけやろ…」と思いつつも知ってしまった以上頭から否定する気にはなれない自分がいることも確か。
変なことまで引き寄せられる(半信半疑)握力が強くなっている今、折角だから来年のうなぎまでに達成したい目標でも決めておこうかしら。

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