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3.11後の今(浜通り編#1,2023)


長泥地区が特定復興再生拠点に変わりました

大まかな流れ
震災前には74世帯281人が生活されていました。

福島第一原子力発電所がメルトダウンし放射性物質が大量飛散します。
高線量の放射性物質の飛散は、北西風にのって長泥地区に大量に降積
長泥地区は、福島第一原子力発電所から直線で約28Km。放射性物質が付着した雪雲が標高の高い長泥(488m)にぶつかり高線量地帯となってしまいます。しかも、高線量でありながら避難命令(計画的避難指示)は原発事故から一ヶ月後の4月11日に発令されました。

帰還困難区域に指定
長泥地区は放射線量が高く帰還困難区域に指定されます。帰還困難区域とは年間積算放射線量が50mSv 以上の地区で生命の危険があるため立ち入り禁止される区域をさします。 

特定復興再生拠点(長泥2023.5.1解除)
2023年5月に、帰還困難区域のなかの一部のエリアを集中的に除染対策し避難指示解除に支障のない値に放射線量が低減するなどの条件に該当した結果、長泥は特定復興再生拠点となりました。
長泥では、現在、環境省と飯館村の除去士壌、遮へい土を農地造成に利用し、中間貯蔵への輸送量を削減する実証実験を実施しています。また、村内の仮置き場から除染土を長泥に運搬しその除染土を再生資材にて、農地造成や栽培の実験をはじめています。

南相馬市鹿島区は,津波のリスクに備えた復興再生拠点

南相馬市では今後の津波リスクを考え、専用住宅、共同住宅、併用住宅、老人ホーム、病院、旅館、ホテルなど宿泊を伴う建築物が制限される災害危険区域に指定しました。
それ以外の建築物(店舗、工場、倉庫等)の建築は可能です。
この動画では災害危険区域に指定された鹿島区に建設した再エネ施設をご紹介しています。


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