ゾンビランドサガ第9話「一度は尽きたこの命 なんの因果か蘇り 歌い踊るが宿命なら 親友への思いを胸に秘め 貫くまでよ己のSAGA」!?

最高でしたね。あまりにも良すぎる。既に五周してしまった。一度でも視聴した人間なら二秒で了解してくださることばかりと思いますが、ここがよかった音頭でもやりましょう。

・!?
・佐賀県の人口比率
・殺女(コロスケ)の方々
・サキさん……
・その他

!?!?!?!?!?!?!?!?!? !! !?!?!?
みなさんもご存知のとおり「テンプレの構築」→「テンプレからの逸脱」はとても強い力を持っています。ドラえもんの四次元ポケットが使えなくなったとき、クレヨンしんちゃんが真面目な話をはじめたとき、絶対運命黙示録のイントロが変わったとき、今までにない興奮と今後の展開への期待感が否応なしに高まるのを感じたことかと思います。テンプレができるとテンプレが出てくるだけで気持ちいい。テンプレが壊れると予想を外された驚きとそれに伴う興奮で気持ちいい。
その上で、「!?」は最強に近いです。一秒もかからないうちに音も見た目も展開できる。リズムに合わせて連打も可能。最初の一回こそ単発で慣らしみたいなものでしたが、二度目に出てきてからはもう怒濤のように「!?」が咲き乱れ、乱れたかと思えば気合いのレベルが違いすぎるサキさんは「!?」ですらなく「!!」に至る。
誰でもこれがテンプレだということは二秒でわかります。どう考えても笑いどころに使われているのでげらげら笑える。げらげら笑っていたはずが親子の確執と昔死んだ戦友への感情に振り回され感情がばらばらになり、生まれた空隙に「!!」が刺し込まれ笑い泣きする羽目になる。計算され尽くした「!?」ワーク。最高でしたね。

佐賀県の人口比率
ゾンビランド佐賀では大体十代で死んでゾンビになるので五歳以上は高齢者。本気のペドフィリアっぽい。

殺女(コロスケ)の方々
名にし負うだけあって殺意が高すぎる。チェーンソーはやめろ。

サキさん……
死人は生者に手を出せない。二階堂サキは霧島麗子にも霧島万梨阿にも彼女自身としての言葉を向けることはできない。名前を呼ばれても「誰だそれ」と笑うしか出来ない。だから一日特攻隊長として、ステージの上のアイドルとして、やれるだけのことをやって言えるだけのことを言う。
だけどサキさんは今まで真っ直ぐ突っ込んで真っ直ぐ言葉をぶつけるしかしてこなかった。迂遠な方法や遠回しな言葉だけでは本当に伝わるのか内心不安だったのでしょう。普通がなんなのかわからないので、普通の人々にはこれで伝わるのかわからない。実際、ステージを見始めたばかりのレディースの皆様はぽかーんと口を開けてばかりでした。
それでも、歌い終わったサキさんは客席を見回して、満面の笑顔に迎えられる。それで漸く、へらりと安心したような笑顔を返すことが出来る。死人でも、遠回しでも、普通じゃなくても、気持ちは伝えられる。サキさん……。よかったね……。

その他
・水野さん7話で吹っ切れすぎて何にでもノリノリになってない?大丈夫?
・「良き母」の象徴としてのエプロンが飛ばされ、母娘が本音でぶつかり合えるようになるの凄すぎる。
・麗子さん、「普通の家庭」への憧れ・万梨阿さんに自分と同じ思いをさせたくない・夫の方も体面のため離婚沙汰とかにはしたくない・今更どうしたらいいのかわかんないなどにより辛い思いしてるのかな……。
・天吹直正さん……。
・万梨阿さん、背中に氏名じゃなくて母の旧姓を背負ってるんだよな……。
・一話でこの内容納まりきってるのマジ!!?

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