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香辛料がお前を強くしてくれる。

やあ。阿吹だ。よく来たな。よく分かっていないので逆噴射文体はここで終わりだ。

今回のこれはnoteに慣れるために適当なことを書いている。だがこれは適当といっても意味のない散漫な事柄という用法ではなく、適切な事柄の方だ。noteくんはいみじくもこう語っている。

名文や超大作を仕上げようとして、手が止まってしまうくらいなら、駄文でも短文でも悪ふざけでも、とにかく気軽に世に出しましょう。

俺にとってTwitterはもはや日常に親しみすぎ、何かを出しているという感覚のするものではなくなってしまった。Privatterやふせったーは感想にはいいが主張をするのはむずかしい。そういうことでnoteで文字を書いている。

今回は香辛料がいいぞという話なので、香辛料がいいぞという話をする。わかっているやつは読まなくてもいい。

香辛料のなにが良いかというと、かけると味と香りがすることだ。これはバカにできない良さだ。そもそも我々の舌はバカなので、味付けがないと味を認識できない。水で煮た人参はまずい。まずかった。しかし万能調味料であるところの塩はかけすぎると健康が気になる。俺の祖父母はどちらも高血圧だ。父方も母方もそうなので運命は既に見えている。たとえ現在の平均血圧が上が90下が50でもだ。そのうち血圧はぐんぐん上がって上は130下は90とかになるだろう。もしかしたら両方100を超えるかもしれない。未知の世界だ。まだそうではないが、そうなるのは遅い方が良い。したがって塩は控えめにしておいた方がいい気がしている。

そうすると塩ではないもので味を付けた方が良いことが推察できる。甘い料理は好きではないので砂糖とみりんは除外する。酢は苦手だ。残るのは香辛料しかない。そういうことで俺はスーパーに行き、目についた香辛料を買った。花椒だ。名前がかっこうよくホアジャオとか書いてあるが変換できない。山椒や胡椒と何が違うのかもよくわかっていない。だがしかし香辛料ではあるため、とりあえず肉にぶっかけてくってみた。うまかった。料理の味がした。

フライパンで肉を焼いただけなのに料理の味がするのだ。これは革命的である。なんかこう、卵とか衣とかつけないと料理っぽくない気がしており、どちらかといえば自分がやっているのは調理だなどと思っていた俺にとって、香辛料は新たな扉を開いてくれた。ひとまずクミンとターメリックを買ったので、どんな材料もカレーっぽくすることができるようになった。この前実家に帰ったら余ったディルシードをもらったのだが、これはいまいち使い道がわからない。とりあえず思い出したときにかけている。なんとなくインドだ。

そういう風にして暮らしていると、香辛料をかけた料理を食べるとなんとなく調子がいいことに気がついた。人間の身体感覚はバカなので、通常暮らしているとどんどん感覚が終わってくる。現実に現実味がなくなるし視界は霞むしPC画面は緑色になる。幻聴が聞こえているつもりはないがたまに覚えのない会話の記憶が差し込まれるので、白昼夢を見ている可能性は否定できない。全ては自身の肉体への入力が曖昧だからだ。通勤路に感動的な景色があるわけでもないし音楽が鳴り響いているわけでもない。イヤホンをすると世界と離れた気がして好みではない。足つぼマッサージとかすればいいのかもしれないが青竹は家にはない。ないない尽くしでは終わってしまうのもさもありなんという話だ。肉持つこの身は滅びへ向かっている。

しかし香辛料は鮮烈だ。味がする。発汗や一時的な血圧の増加をもたらすレベルで鮮烈だ。たまにココ壱の十辛が好きだとかぬかす異常者がいるが、あれは多分似たような作用を求めているに違いない。鮮烈な身体感覚の入力は意識に効果的に作用する。要するに、目が覚める。

眠ったようにぼんやりと生きていても仕方がないと思うなら、食事に香辛料を突っ込むといい。自炊が不可能な状況にいても問題は無い。今すぐスーパーに向かえ。小瓶を一つ買うだけだ。食事の度に出てきた料理に小瓶を振るだけで新しい世界が目覚める。もしくは初めからスパイスの利いた店に通うようにすればいい。なんにせよ、香辛料がお前を強くしてくれる。

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