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笑っていいとも!ってすごい番組だったんだよなあ

ゴールデンウィークはありがたい事に10連休となったので、久しぶりにゆるゆるとした日を過ごしていた。
だいたい午前中に用事などを済ませお昼に間に合うようにし、午後からは家で積ん読を減らしたりゴールデンカムイの無料公開を読んだり…ん?

平日の昼間はテレビを見ていた。
チャンネルをフジテレビの「ポップUP!」に合わせてみた。
家にいる時は「バイキング」を見ていた。主要4局の中で芸能ニュースを主に扱う番組はここくらいしかなかったし、私は面白い番組だと思っていたのでよく視聴していた。
だが終了してしまった。
TBSとテレビ朝日はニュースオンリーだし、ヒルナンデス!はあまり私好みの番組ではないし、NHKは新番組を放送していたようだがこれもあまりピンとくるものではなかったので消去法でこの番組を選んだ
(それ以前に「テレビを見ないという選択もあるだろう」という指摘はしないでください)


視聴した感想


「ごきげんよう」と「いいとも!」のコーナーを半端にくっつけたような番組だなあ。


頭に芸能ニュースを持ってくるのは〇。
ゲストを招いてトークするというコーナーはあっていいと思う(番宣要素強めなのは置いといて)
グルメの情報はいらない。そこはヒルナンデス!に任せた方がいいと思う。
番組後半では「もやもやチャット」というコーナーがあるのだが、個人的には面白いなと思った。
ジェスチャー選手権という曜日企画?もあったのだが、これも面白かった。
GW特別企画と言っていた気がするので限定ものなのかもしれないが、これはぜひ続けていただきたいと思う。

番組を見終えてふと思った。


笑っていいとも!って本当すごい番組だったんだなあと。


学生時代、長期休暇の際はお昼に帰ってきたら必ず見る番組だった。
放送終了間際の頃はすでに社会人だったのでリアルタイムでは見ていなかったものの、日曜日の増刊号はチェックしていた。
テレフォンショッキングやそっくりさんいらっしゃいのコーナー、曜日対抗いいとも選手権など話せる企画はたくさんある。

中でもテレフォンショッキング、これは本当に有名無名、ジャンル、番宣関係なく色々な方がゲストに来た。
当時人気声優だった椎名へきるさん、駆け出しの頃の小栗旬さん、柄本佑、時生兄弟、まだ知る人ぞ知る俳優だった頃の堺雅人さん、笛木優子さん、
デビューしてまだ1、2か月くらいしか経ってない時のモーニング娘。など。

バラエティ番組には絶対出ないだろうと思われる大物芸能人だってゲストに来ていた。

俳優・・・三國連太郎さん、山田五十鈴さん、大原麗子さんなど
歌手・・・小田和正さんなど
文化人・・・赤塚不二夫さんなど
現役スポーツ選手(当時)・・・松井秀喜さん、片山右京さんなど

現役の政治家だってゲストに来ていた(小池百合子、小渕恵三、小泉純一郎、安倍晋三
他局の現役アナウンサーも来たのだ(徳光和夫(当時日本テレビ)、安住紳一郎

ゲストの方には毎年出演する方もいれば、10年ぶりと久々すぎる時の人もいた。
本当に何でもありのコーナーだったのだ。
それから、このコーナーで次のゲストに電話を回す役目はフジテレビのアナウンサーが日替わりで行っていた。
仕事は小さいけれど「自社のアナウンサーを知ってもらう」という宣伝には少しばかりなっていたと思うのだ。
現在の「ポップUP!」はベテランの佐野瑞樹アナが務めている。
アナウンサーにある程度安定を求めるのはわかるが、新人には報道番組にいきなり投入するような事はせず、提供会社を読み上げるみたいな数分の仕事も与えてほしいと思う。

もうひとついいとものすごさを上げるとすれば海外からのゲストが番組終了3分前に登場し、コンサートや企画展の宣伝をする場面があった。
分刻みのスケジュールであろう方々がたった数分の宣伝のためにわざわざ生放送番組に足を運んでくれたのだ。
これは司会のタモリさんの人柄もあるだろうし「いいともだったら出てもいいか」「いいともだったら宣伝効果がある程度ある」という「いいともブランド」がいかに信頼されていたかがわかる。

今、番宣を除いて「この番組なら出演してもいい」と思える番組はゼロに近いだろう。そもそもテレビの力が落ちてきているし。

いいとものような番組はもう出て来ないのか…と思っていた所で、ちょっと面白い記事を見つけた。


ラヴィット!が「令和のいいともだ」という記事だ。
私は番組を見た事は1回しかなく、詳しく書くのは難しいのだが、そうなのかな、と思える所は個人的にあるので記しておく。

まず曜日レギュラー陣のチョイスがうまい。
ロバート馬場さんや若槻千夏さんのような多くのバラエティー番組で揉まれてきた人の中に
ぼる塾やミキのような今フレッシュな芸人さんを入れ
さらにその中に矢田亜希子さんや横田真悠さんのような女優・モデルがメインの「非バラエティ系」の人を入れる。
いいとものレギュラーもこのような構成に(常にではないが)なっていた。

ベテラン芸人の関根勤さんがいて
アイドルの草彅剛さんがいて
中堅芸人(当時)のさまぁ〜ずがいて
グラビアタレントとして活動していた南明奈さんを入れる…といった感じだ。
ちなみにタレント名は「確かこの人レギュラーだったよな…」という自分の記憶を元に書いているので多少はズレがあるかもしれない。
ただ過去のレギュラーには政治活動経験者(浜田幸一、橋下徹)や俳優(北村総一朗)、橋田壽賀子先生もいたので、やはり
ベテラン+中堅+今ブレイクしている芸能人+非バラエティ且つ意外性のある人
というチョイスで固めるのは今も昔も変わっていないと見る。

司会の川島明さんも良い。
NHKの朝番組を勤めている博多大吉さんと似たような感じだ。
フットボールアワーの後藤さん、バナナマンの設楽さんにも言えるが、共通点として
「相方が先に知名度を上げていわゆる「じゃない方」扱い」された時期がある。
今挙げた4人の相方さんはいずれも著名なネタがあったり、外見が個性的だったり、それなりにそういう扱いになってしまうだろうという物を持っていた。
それが近年になって「大多数をまとめる力」が見つけられ、司会に抜擢されるようになってきた感じだろうか。


欲を言えば、ロケ中心の企画ではなく、スタジオ内で行えるコーナーをもっと増やしてほしい。
特にグルメ、スイーツ系は無くして良いかもしれない。
この手のコーナーが視聴者が食いつく鉄板なのかはわからないが、はっきり言って食傷気味である。
以前放送されていた「はなまるマーケット」はスタジオにゲストを呼んで進行するという流れが多かった気がする。
スタジオ内で済ませられるコーナー、ランキングクイズなどもう少しあっても良いと思う。
深夜32時の大喜利番組」なんて言われたりするくらい大喜利というワードはこの番組を表す言葉として定着しかけているので、毎月最終金曜日は「大喜利スペシャル」みたいな編成にすればもっと盛り上がるのではないかと思う。

Twitterで時々トレンド入りする視聴者プレゼントのキーワードも面白い。
令和ならではの傾向だが、視聴率では測れない盛り上がりがトレンドという形で目に見えている。視聴者が楽しんでいる証拠だろう。

いいともとの共通点をもうひとつ挙げるとすると芸能・事件などいわゆる「時事ネタ」を扱わない事だ。

今週水曜日に芸能人の訃報が速報で流れ、他3局の番組がこのニュースを取り扱っていたが、ラヴィットだけは通常通りの放送を続けた。東京オリンピックの際もこの姿勢は崩さなかった。ここは大変評価できる。


そもそも「いいとも!」も「はなまる〜」も始まった当初は視聴率で苦戦していたという。
だが少しずつだが面白さが伝わって長寿番組になったのだ。
先に挙げた「ポップUP!」やここ最近始まった番組にも言えるが、視聴率が悪いからと早々に見切りをつけるのではなく、試行錯誤して長い目で番組を作る事が良い方向につながると思う。

ラヴィット!がいいとものように長寿番組になる事を期待しています。

あ、もうひとつ欲を言うなら「いいとも」のように「え?この人がゲストに?」と思えるような人が呼ばれるような番組になってほしいな。


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