悲しみのハイリ



思い立ったが吉日。


そんなの嘘だ。




思い立って髪を切りに行ったら。

全国優勝目指す春高バレー選手の片桐はいり。になりました。

こんばんは。あぶらはむです。



年末帰省した時に大学生の時からずっと切ってもらってた美容師さんにとても素敵な髪形にしてもらって。

「トップがちょっと長さ足りてないけど2か月くらいしたらちょうどいい感じになるから、そしたら襟足だけすっきりさせてもらうといい感じになりますよ。」というアドバイスまで頂いて。


その時点でも、とても気に入っていたの。



そろそろ襟足のびたなー。って思ってさ。

急遽、仕事が予定より早く上がれて、美容室間に合うなって。

襟足を切りに近所の美容室を予約して行きました。



「上の方は1センチくらい短く揃える感じで切ってもらって、襟足は2センチか3センチ切ってください!」

って言ったら、襟足切れるかなぁ。って言いながらチョキチョキしだした。


そしたら、すごい切るのね。

上の方。


襟足とか多分30秒くらいしか切ってくれてない。

襟足じゃなくてすごい後頭部の方切られている感じはしてたんだけど。もう切り始めちゃってるし、横とかも伸ばしてたのに。アゴくらいまで長さあったのにチョキチョキ。チョキチョキ。


「出来ました!一回触ってみてもらっていいですか?」っつーから。

「え、触るの?見せてくれないの?」って思いながら襟足触ったら全然長さ変わってなくて。後頭部の方が短くなってて。


「えっ。短っ。」って言っちゃったのね。

でも、もう切っちゃったし、襟足は長いし。


「襟足長いんで切ってください。」ってお願いしたの。

そしたら襟足をチョキチョキしてくれたんだけど、その流れでまた後頭部と横もチョキチョキ。



なぜ…。なぜ…。



不安になる私。

なぜ…。短いって言ってるのになぜ…。


勇気を出して

「あのー。襟足を切ってもらいたかったんですけど。上の方まで切ってくれてるのは襟足に揃えてるんですか?」って。


「そうなんですよー!あ。言った方が良かったですか?」



いやね。もう、すっげー。言って欲しかったよ。

短っ。って声に出ちゃってるのに、しかも切ってくれって言ったのは襟足なのに。求めてない後頭部ばかり切られる。


いや、分かるよ。

素人にはわかんないけど。とりあえず、大事なんだよね?全体のバランス。

それは分かるよ。でもさ。切って欲しくないのよ。

もう全国大会で優勝目指してる春高バレーの選手かってくらい全体が短くなっちゃってるの。


もういっそ、こぼちゃんかワカメちゃんにしてください。って言えば襟足ガンガンせめてくれたのかな。襟足のガン攻めしてくれたのかな?


私襟足切りに行ったのに。横も切られて、素敵な私のえらが「俺だ!俺だぁあああ!」ってすごい自己主張しだして。

片桐はいりみたくなっちゃってんの。

どうなっちゃってんの。会社の人も明日の朝びっくりだよ。

隣のデスクに朝片桐はいり座ってたらびびるしょ?もうなんで…。


横とかアゴくらいまで伸ばしてたのに、普通に耳たぶ出ちゃってるし。福耳強調させたくないのに、もうゴットエネルかブッタかってくらい耳たぶ出ちゃって、たぶたぶしてるし。右もたぶたぶしてるし。左もたぶたぶしてる。


途中で美容師さんが私の険しくなり続ける顔を見て安心させたいのか軽快なトークを繰り広げつつチョキチョキ。


出来上がった春高バレーの片桐はいり。





悲しくて、やりきれなくて、帰ってひたすら筋トレしたよね。

もうこの悲しみは筋トレで癒すしかないよね。



汗かいてちょっとスッキリしてシャワー浴びたら、髪の毛洗いやすくて、悲しくなったよね。もうね。シャンプー半プッシュで足りちゃう。


筋トレと悲しみの無限ループ。














最後に、耳たぶさんから一言。

「さむいっす。」

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