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(翻訳)Dredge Deck Guide by Lord_Beerus

はじめに

※本記事は2019/12/28に行われたヴィンテージチャレンジ優勝など多数の実績を誇るLord_Beerus氏のドレッジデッキガイドを日本語に翻訳させていただいたものです。
元の記事を書いていただいたLord_Beerus氏にこの場を借りて感謝いたします。

拙訳のため、表現が怪しい部分もあるかと思いますがお許しください。

デッキリスト

メインボード:60
4:《Bazaar of Baghdad》
4:《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》
4:《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》
4:《よろめく殻/Shambling Shell》
1:《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》
4:《虚ろな者/Hollow One》
4:《ナルコメーバ/Narcomoeba》
4:《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam》
3:《イチョリッド/Ichorid》
1:《灰燼の乗り手/Ashen Rider》
1:《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
4:《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
1:《精神的つまづき/Mental Misstep》
1:《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
3:《暴露/Unmask》
4:《意志の力/Force of Will》
3:《否定の力/Force of Negation》
2:《戦慄の復活/Dread Return》
4:《黄泉からの橋/Bridge from Below》
4:《血清の粉末/Serum Powder》

サイドボード:15
4:《虚空の力線/Leyline of the Void》
4:《活性の力/Force of Vigor》
3:《不快な群れ/Sickening Shoal》
2:《貪欲な罠/Ravenous Trap》
1:《暴露/Unmask》
1:《否定の力/Force of Negation》

画像1

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メインデッキのカードについての注釈

4:《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》
4:《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》
4:《よろめく殻/Shambling Shell》
1:《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》

このデッキには13枚の発掘持ちカードが入っています。
必要に応じて何枚かを抜くこともあるかも知れませんが、特に現在のメタゲームのようにメインデッキから《不毛の大地/Wasteland》を採用したデッキが多い場合はこれら全てが必要になると私は考えています。
初手に存在する発掘持ちカードはこのデッキにとって非常にありがたいものであり、このデッキから1~2枚の《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》を削り、空いたその枠に妨害カードを足すことも出来るかと思いますが、私はその選択に価値があるとは思いません。

4:《虚ろな者/Hollow One》
4:《ナルコメーバ/Narcomoeba》
4:《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam》
3:《イチョリッド/Ichorid》
1:《灰燼の乗り手/Ashen Rider》
1:《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》

17枚のクリーチャーがこのデッキの「素材」、つまりは実際にゲームに勝利するために活躍してくれるクリーチャーたちです。
これらのカードはしばしば《意志の力/Force of Will》や《暴露/Unmask》のようなピッチスペルのコストとしても使用されます。
《虚ろな者/Hollow One》は対戦相手が戦場に出している《虚空の力線/Leyline of the Void》や《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》など、こちらの墓地を対策するカードを持っている場合の勝ち手段としても活躍します。
また、ピッチスペルを使った妨害によってバックアップした1~2体の《虚ろな者/Hollow One》で勝つゲームもあります。

4:《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
1:《精神的つまづき/Mental Misstep》
1:《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
3:《暴露/Unmask》
4:《意志の力/Force of Will》
3:《否定の力/Force of Negation》

上記のカードは全て対戦相手への妨害手段としてこのデッキに入っています。
これらはこのデッキを非常に強力なものとしている一因であり、相手の手札を暴いたあとに《修繕/Tinker》や《逆説的な結果/Paradoxical Outcome》、《Timetwister》などといったデッキのキーカードに対抗する術となっています。

2:《戦慄の復活/Dread Return》
《戦慄の復活/Dread Return》を唱えると、早ければ2ターン目か3ターン目にゲームの決着を付けることが出来るでしょう。
《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》を釣り上げることがドレッジのミラーマッチでは優先されますが、多くのデッキ相手には《灰燼の乗り手/Ashen Rider》を釣り上げることでゲームを取ることが出来るでしょう。
(特に《陰謀団式療法/Cabal Therapy》が墓地にある場合、相手の手札を破壊し、パーマネントも2つ追放することが出来ます)
《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》は、ミラーマッチのためだけにこのデッキに採用されていて、もしミラーマッチがなければデッキに採用すらされないでしょう。
ドレッジを使う他のプレイヤーの中にはこのカードをデッキに採用しない人も居ますが、ミラーマッチにおいては彼女が盤面に着地さえすれば自動的にゲームを取れるようなものなので、私はサイドボードを含めた75枚の中には1枚入れています。
《灰燼の乗り手/Ashen Rider》は《罠の橋/Ensnaring Bridge》や《The Tabernacle at Pendrell Vale》などといった問題となるパーマネントの対処やコンボデッキに対してMoxや土地を追放、更に《ドルイドの誓い/Oath of Druids》対策なども可能です。

サイドボードのカードについての注釈

 4:《虚空の力線/Leyline of the Void》
主にミラーマッチ用ですが、《適者生存/Survival of the Fittest》デッキや《闇の請願/Dark Petition》ストームデッキなど、墓地を利用するデッキ対策としても使います。

4:《活性の力/Force of Vigor》
《虚空の力線/Leyline of the Void》や《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》や《罠の橋/Ensnaring Bridge》、その他の重要な置物をぶち壊します。
主な仕事は《虚空の力線/Leyline of the Void》と《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》を叩き潰すことですが、他にも多くの標的があるためほぼ全てのマッチで使用されます。
まれにこれを使わないケースもありますが、ほとんどの場合はサイドボード後には4枚デッキに入っているでしょう。

3:《不快な群れ/Sickening Shoal》
《封じ込める僧侶/Containment Priest》や《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer》、《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》といったこちらへの妨害を行ってくるクリーチャーをぶち殺すために採用しています。

2:《貪欲な罠/Ravenous Trap》
完全にドレッジのミラーマッチ対策用で、唱えればゲームに勝つことが出来ます。
ただ、この枠は自由なスロットに近いため、環境からドレッジが減ってきたなら1枚もしくは全てを削ってしまっても構わないでしょう。
私はこれの採用数を1~4枚まで全て試し、現在の環境(2020年1月末)では2枚採用という数字を気に入っています。
ただ、もし環境にドレッジが増えてきたのなら3~4枚採用しても問題はないでしょう。

1:《暴露/Unmask》
《逆説的な結果/Paradoxical Outcome》デッキやストームデッキなど、追加のハンデスが必要なデッキに対して4枚目を投入します。

1:《否定の力/Force of Negation》
《逆説的な結果/Paradoxical Outcome》デッキやストームデッキ、Workshops系デッキなど、《意志の力/Force of Will》の8枚目が必要なデッキ相手用です。

サイドボーディングガイド

はじめに
このデッキから《Bazaar of Baghdad》も《血清の粉末/Serum Powder》も、絶対にサイドアウトすることはありません。これは言うまでもないことでしょう。
しばらくの間《血清の粉末/Serum Powder》をサイドアウトすることを試してみたこともありましたが、《Bazaar of Baghdad》を引く確率が明らかに落ちたのでこれは悪いアイデアだったと思います。
通常は、《戦慄の復活/Dread Return》パッケージの一部または全部をサイドアウトします。
《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》か《灰燼の乗り手/Ashen Rider》のどちらかが必要なマッチアップも存在しますが、それらの両方が必要になるマッチアップは存在しないのでどちらかを抜き、《戦慄の復活/Dread Return》も1枚減らします。

対ドレッジ
+4:《虚空の力線/Leyline of the Void》
+4:《活性の力/Force of Vigor》
+2:《貪欲な罠/Ravenous Trap》

-3:《暴露/Unmask》
-2:《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
-1:《否定の力/Force of Negation》
-1:《精神的つまづき/Mental Misstep》
-1:《黄泉からの橋/Bridge from Below》
-1:《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》
-1:《灰燼の乗り手/Ashen Rider》

《戦慄の復活/Dread Return》の2枚目を抜くことも出来ますが、通常はそうしません。
基本的にぶん回りは出来ないでしょう。

対《逆説的な結果》
+4:《活性の力/Force of Vigor》
+1:《暴露/Unmask》
+1:《否定の力/Force of Negation》

-2:《戦慄の復活/Dread Return》
-1:《灰燼の乗り手/Ashen Rider》
-1:《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
-1:《黄泉からの橋/Bridge from Below》
-1:《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》

これは、このサイドボーディングが100%最適なものであると信じているマッチアップの一つです。何らかの理由で《灰燼の乗り手/Ashen Rider》が必要な場合、《戦慄の復活/Dread Return》を1枚残しておくことも出来ます。

対BUG
+4:《活性の力/Force of Vigor》
+3:《不快な群れ/Sickening Shoal》
+1:《暴露/Unmask》(先手の場合)

-1:《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》
-1:《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
-1:《戦慄の復活/Dread Return》
-1:《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
-1:《黄泉からの橋/Bridge from Below》
-1:《否定の力/Force of Negation》
-1:(《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》か《虚ろな者/Hollow One》)
-1: 先手時に《暴露/Unmask》の4枚目を入れる代わりの適当な1枚

《灰燼の乗り手/Ashen Rider》と《戦慄の復活/Dread Return》を1枚残しておくと、《The Tabernacle at Pendrell Vale》に対処するための緊急手段が残ります。
通常はこれに頼ることは少ないですが、もし決めればゲームに勝つだけの力はあるので2スロット分割く価値はあると思います。
他に代替手段がないときには《イチョリッド/Ichorid》や《暴露/Unmask》のコストとして《灰燼の乗り手/Ashen Rider》を追放することももちろんあるでしょう。

対Ravager Shops
+4:《活性の力/Force of Vigor》
+1:《否定の力/Force of Negation》
+1:《暴露/Unmask》(先手の場合)

-2:《戦慄の復活/Dread Return》
-1:《灰燼の乗り手/Ashen Rider》
-1:《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
-1:《黄泉からの橋/Bridge from Below》
-1: なにか適当に1枚(先手で《暴露/Unmask》をサイドインする時)

対Golos Stax
+4:《活性の力/Force of Vigor》
+1:《否定の力/Force of Negation》
+1:《暴露/Unmask》(先手の場合)

-1:《戦慄の復活/Dread Return》
-1:《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
-1:《黄泉からの橋/Bridge from Below》
-1:《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》
-1:《虚ろな者/Hollow One》
-1: 先手で《暴露/Unmask》をサイドインするときになにか1枚。多分《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》の2枚目。

このマッチは非常に恐ろしいものであり、勝つためにはあなたは幸運を祈る必要があるでしょう。

対ストーム
+4:《虚空の力線/Leyline of the Void》
+1:《暴露/Unmask》
+1:《否定の力/Force of Negation》

-2:《戦慄の復活/Dread Return》
-1:《灰燼の乗り手/Ashen Rider》
-1:《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
-1:《黄泉からの橋/Bridge from Below》
-1:《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》

このマッチは通常、《意志の力/Force of Will》を8枚採用しているドレッジ側が非常に有利となります。
《虚空の力線/Leyline of the Void》も相手のプランに対する妨害として有用です。
対戦相手が《虚空の力線/Leyline of the Void》や《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer》といった非正統的なサイドカードを投入していることが分かった場合はサイドボード戦略を調整し、《活性の力/Force of Vigor》や《不快な群れ/Sickening Shoal》などを投入しましょう。
ただ、多くの対戦相手は《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》を投げつけてくるか墓地対策をせずに《強迫/Duress》+《防御の光網/Defense Grid》からコンボを決めに来るののどちらかでしょう。

対サバイバル
+4:《虚空の力線/Leyline of the Void》
+3~4:《活性の力/Force of Vigor》(《虚空の力線/Leyline of the Void》や《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》を見ているかどうかで変えましょう)
+3:《不快な群れ/Sickening Shoal》(彼らはしばしば《封じ込める僧侶/Containment Priest》をプレイしてきます)

+1:《暴露/Unmask》(先手の場合)/ -2:《暴露/Unmask》(後手の場合)
先手の場合は、《否定の力/Force of Negation》もしくは《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》のいずれかまたは両方を更に削ることになります。

-2:《戦慄の復活/Dread Return》
-1:《灰燼の乗り手/Ashen Rider》
-1:《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
-1:《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
-1:《黄泉からの橋/Bridge from Below》
-1:《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》
-1:《否定の力/Force of Negation》

あなたが望むなら《戦慄の復活/Dread Return》を1枚と《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》をデッキに残してもいいかも知れません。
対戦相手の墓地対策が緩い場合、これを着地させることが出来るかも知れないでしょう。

対白エルドラージ、ヘイトベアー
+4:《活性の力/Force of Vigor》
+3:《不快な群れ/Sickening Shoal》

-2:《戦慄の復活/Dread Return》
-1:《灰燼の乗り手/Ashen Rider》
-1:《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
-1:《黄泉からの橋/Bridge from Below》
-1:《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》
-1:《否定の力/Force of Negation》もしくは《暴露/Unmask》

対グリクシスシーフ
+3~4:《活性の力/Force of Vigor》
+1:《暴露/Unmask》(おそらく必要)
+1:《否定の力/Force of Negation》

-2:《戦慄の復活/Dread Return》
-1:《灰燼の乗り手/Ashen Rider》(追放したい対象が見えない場合)
-1:《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
-1:《黄泉からの橋/Bridge from Below》
-1:《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》

対ジェスカイ秘儀術士、4色PW
+4:《活性の力/Force of Vigor》
+1~3:《不快な群れ/Sickening Shoal》(殺したい対象が居た場合。基本的には《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》か《封じ込める僧侶/Containment Priest》ですが、たまに《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer》が居ます)
+1:《暴露/Unmask》(先手の場合)

-2:《戦慄の復活/Dread Return》
-1:《灰燼の乗り手/Ashen Rider》(もし《The Tabernacle at Pendrell Vale》を見ていたら《戦慄の復活/Dread Return》1枚と一緒に残す)
-1:《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
-1:《黄泉からの橋/Bridge from Below》
-1:《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》

後手の場合は、必要に応じて《暴露/Unmask》をサイドアウトすることもあります。
また、《修繕/Tinker》などの通ったら即死するカードもないため《否定の力/Force of Negation》を1枚サイドアウトすることも考慮に上がります。
《否定の力/Force of Negation》は《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》を止めることは出来ますが、《活性の力/Force of Vigor》で叩き割れるので抜いてもさして問題はありません。

おわり

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