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一番記憶に新しい夏は7月の海。
写真に残さない事で余計に心の中で複雑に捻れていく思い出。
出会いと別れがたったの一回でやってきて
終わった。
始まっても居なかったのに始まっていたとばかり錯覚していた。
楽しそうに友達の話をする顔や
真剣に将来の話をする視線が
ああ、生きる世界が違う人だと思った。
気づかぬふりをしたかったけれど
彼は気付いていたに違いない。
汗ばかりかくガラスのコップを氷に任せて
下ばかり見ている私と違って。
今も元気にしているでしょうか。
ハンバーグ美味しかったですね。
貴方の言っていた通り
ぐつぐつとまだ見えぬところで何かが
煮えて居ることも知らないで。

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