#020 新型特急「スペーシア X(エックス)」を陰で支えるABook
こんにちは。クシビキです。
皆さんは昨年7月に登場した東武鉄道の新型特急「スペーシア X(エックス)」をご存じでしょうか?
特急スペーシアの伝統を受け継ぎつつ、車両デザインからインテリア、座席まで多様にアップデートした最新型の特急列車です。
カフェカウンターやプライベートジェットをイメージした「コックピットスイート」が設置されていて、ゆとりある贅沢な空間を楽しむことができます。
少し宣伝っぽくなりましたが、早速本題に入りましょう。
「スペーシア X」という名前をご存じの方は多いかもしれませんが、「スペーシア X」の運行を陰で支えているのがABookである、という事実はほとんどの方が知らないと思います。
そうなんです。「スペーシア X」の運行に際して、乗務員の皆さまには弊社製品のABookを活用いただいています。
ということで今回は、「スペーシア X」の運行業務におけるABookの活用法についてお話しします🚃
かつて抱えていた問題点
「スペーシア X」は東武鉄道株式会社様が運用する特急列車です。ABook導入以前は運転士や車掌が携行する紙の規程類や通達類が鞄の中を圧迫していました。膨大な量で重量も重く、持ち運びが大変だったそうです。
これは「スペーシア X」のみならず全ての列車で起きていた事象でした。そうした課題を解決するためにABookを導入していただいたのです。
具体的な活用法
これまで、紙ベースで配布していた規程やマニュアルなど乗務に必要な資料をデジタル化し管理することで、乗務鞄の中身を軽減することができたそうです。
またダイヤ乱れが発生した際、担当列車の変更情報などをスピーディーに乗務員たちへ伝達できることで、業務の効率化を図ることができたといいます。
それだけではありません。
360度パノラマVRを使うことで、実際に車両に行かなくても端末上の360度VR画像で機器の確認ができるため、車両教育の時間短縮にも成功しました🙌
まだまだあります。
東武鉄道様ではABookに合成音声を組み込み、乗務員が任意に放送できるようにして活用しています。具体的には、
音声を収録
音声データ(mp3)をABookに登録
タブレットで再生
という流れです。一度音声を登録しておけば、案内放送を流したいタイミングでいつでも再生することができるので便利ですね。
以前は自動で放送するには車両側のソフト改修が必須だったそうです。そのため肉声で対応していましたが、ABookに合成音声を導入することで、必要な音声案内を必要な時に放送することが可能になりました🔊
多言語放送ができるのも大きなメリットです。「スペーシア X」のように外国人観光客も多く乗車する列車では英語や中国語といった多言語での放送が必要不可欠です。
ABookを使えば、たとえ乗務員の方が外国語を話せなくても多言語放送が簡単にできるので、ユーザー満足度の高いサービスが提供できます。
スペーシア Xで実際に流れている英語の案内放送
ABookを活用したさらなる活用法
東武鉄道様では先述したドキュメント共有やVRを使用した教育としての用途からさらにステップアップをして、収益性を目指す取り組みも行われています。
例えば車内放送を利用した宣伝広告の放送やVR画像を利用したNFTの販売など、アイデアは豊富にあるそうです。
今後の活用法が楽しみですね👏
まとめ
いかがでしたでしょうか?ABookは数多くの鉄道会社様にご利用いただいていますが、音声案内は他にも活用シーンがありそうですね。
あらゆる業界でDX化が進められている昨今、鉄道業界にもDX化が求められています。この記事を通じ、鉄道DXを実現するツールとしてABookが活躍していることを一人でも多くの人に知っていただければ幸いです。
ABookに少しでもご興味がありましたら下記の製品ページからご覧ください。
今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました!