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最近の記事

東京の不動産購買はマウンティング消費に変化している??

【機能性消費と感情性消費】そもそもまずマウンティング消費がなにかという事についてであるが、マウンティング消費とは感情性消費の一形態である。 感情性消費とは購買の際の意思決定に感情面が大きく寄与する消費のことであり、化粧品やアーティストのグッズの購買、観光消費などが典型的な例であろう。 一方感情性消費の典型的な対置概念は機能性消費であり、純粋な商品のスペックやその製品を購買した際のメリット・デメリットで比較されることになる。工場自動化の機械などはその典型だ。工場への機械の導入

    • MA狙いで起業する時に高く買ってくれそうな会社3選

      【事業会社は高く買う】起業する際の有力なEXIT手法の一つは事業会社へのMAである。会社を売却する場合買い手はストラテジックバイヤー(事業会社)とファイナンシャルバイヤー(ファンド)の二つに大別されるが、事業会社に売却するメリットはファンドに売却する際に比べてバリュエーションが付きやすいことである。事業会社がファンドよりもマルチプルが付きやすい理由についてはまた別の記事で触れるとして、今回はそうした事業会社の中でも高いバリュエーションを付けて会社を買ってくれそうな企業をいく

      • 【徒然決算 チャームケアコーポレーション】

        【企業概要】 介護付き有料老人ホームと他介護事業者のための介護施設の開発を行う事業が二本柱。2005年の創業以来、居住室数及び売上高は右肩上がり。出店を通じて得た不動産業者とのチャネルを活かした不動産事業も高い利益率を誇る。 l 【介護付き有料老人ホームは儲けやすい業態】 介護事業所には様々な業態があるが介護付き有料老人ホームは ① 固定報酬制(介護を行った時間などに応じて報酬が変動しない) ② 開業に自治体の認可が必要であり参入障壁が高い の2点により非常に儲

        • 【徒然決算 9889JBBC】

          【企業概要】JBCCは企業に対して、クラウド・セキュリティ・ソフトウェア高速開発などのサービスを提供するDX企業である。かぶたんの同業他社としてはチェンジHDなどが挙げられている。 時価総額は586億円、PER14.2倍、配当利回りは3.22%となっている。 【ストックサービス比率の高まり】決算説明資料によるとクラウド、セキュリティの2事業がストックビジネスとして位置づけられており、ストックサービス比率が高まっていることがうかがえる。 21年度1Qと24年度4Qを比べると

        東京の不動産購買はマウンティング消費に変化している??

          【素晴らしき哉、保証ビジネス】

          保証ビジネス市場概要本記事の目的は保証ビジネスの素晴らしさについて語ることであるがまずその前に保証ビジネスの市場概要について軽く触れたい。 【市場規模と商流】 保証ビジネスの市場規模自体は1兆5000億円規模で、内訳は乗用車1,100億円、移動体通信6,900億円、白物家電2,200億円、住設機器2,500億円、残りはその他となっている。 我々にとって商流が最もイメージしやすいのは家賃保証であろう。大家は保証会社に対して保証料金を支払い(当然この保証料は我々の家賃に上乗

          【素晴らしき哉、保証ビジネス】

          【徒然決算 2987サンクゼール】

          【企業概要】 食品のSPA企業。ここ2年間はヒルナンデスなどをはじめとするテレビの特集による認知度の向上もあり売り上げは増加。 【商品を値下げ】 決算説明資料によると、サンクゼールはこのインフレ下において商品の値下げを行っている。 これは価格感応度の低いアーリーアダプター顧客やギフト需要に対してはサンクゼールの価格設定が受け入れられていたが、店舗出店や商品ラインナップの拡大に伴い値下げを余儀なくされているという事ではないだろうか。 チャネル別に商品ポートフォリオを選定

          【徒然決算 2987サンクゼール】