銀行員という仕事

もし娘が銀行員になりたいと言えば
大変だけど賛成できる仕事かなと思います。

それは、
スキルが総合的に付くからです。

もちろん銀行で何をやるかにもよるのですが、
私が経験したような法人、個人の営業を例に取って整理してみると、

学べることは次の点があります。

営業力
営業面のスキルが付きます。銀行では○○の案件を取ってこいと上から指令が出ます。
この指令は絶対です。
できなければ斬首です(今は時代が違うか😅)。
『お客様のニーズに✨』などの綺麗事は一才関係なく取ってこなければいけません。気合い以外のものは必要ない感じです。
そのため、営業スキルがつかざるを得ません。
いつ、どんなノルマが上から降ってくるかわからないので、静かなうちに恩を売り、『北村さんに頼まれたら断れない』状態を作っておくという、【先読み】が必要です。
これが営業力❗️

知識(経済、財務、法務、税務その他)
決算が分析できたり、融資を通すための稟議書作成でビジネスを総合的に習得することができます。
全然知識のない他業界のビジネスを、自分が聞き込み、上司、またその上のお偉い人たちに書面で伝達しなければなりません。
数字の論理性も必要です。
その稟議書を書くためには、あらゆる知識が必要となります。
日経新聞を読んでグラフに慣れておけば経済の知識を活用して論理的に稟議書が書けます。
財務分析は必須なので、試験を受けたりして必需品です。
さらには税法の知識もないと、稟議書でシミュレーションをする時に税をいくら納めることになるのか、概算すらわからなくなります。
また、不動産案件であれば不動産業界の事も知らなければなりませんし、本当知識は多岐に渡ります。

続いて、マネジメント力
銀行は組織です。上席者は当然のことながら、若い人でも数字を管理して先輩方を引っ張っていかなければなりません。
例えば投資信託の運営担当になれば、支店の目標と現在地をみんなで埋める活動が必要です。
足りなければ当然目上の人間に頼まなければなりません。
でも自分の成績がゼロなのに、頼んでも『お前ゼロじゃん❗️』となります。
自分も取りつつ、先輩に強気で『取ってきて』と言うのは、組織でやる以上必要なスキルです。

ここまでで、営業、知識、マネジメントなどのスキルが身につきました✨

もう既にお腹いっぱいですが、
銀行員はこれだけではまだ足りません。

最後はネゴシエーション力。
『支店長が今何を気にしているか?』
それを知らなければいけません。
支店長が融資量を増やしたいと気にしているところに、投資信託を取ってきたところで、『ご苦労様』で終わってしまいます。
もちろん投資信託を取ることは素晴らしいことなのですが、評価のポイントではありません。
常に支店長が何を考え、何を欲しているか?
ここを嗅ぎ分けなければなりません。
また、自分の融資案件を通すために必要なロビー活動みたいな、飲みニケーションの力も必要です。
今のご時世ではありますが、おそらくこの傾向はまだ続く気はしています。
というのも支店長も人ですから、飲み慣れてる人の審査の方が、そうでない人より甘くなるものです。
もちろんこれは支店長により度合いは異なりますが、その度合いを読む事もここでは必要です。

あくまで私の所属していた銀行の話ですが、だいたいこんな感じです。
結構総合的な力が身につくので、どこ行ってもやれる人になるのではないかと思っています。

また、
銀行員と接する方はこの部分をよく理解しておくと良いと思います。

『雨の日には』みたいなことを言っていては最終的に自分たちに良いことはありません🙅‍♂️
こういう人たちなので😂

でも
とてもいろんなことに役立つ素晴らしい仕事だったなと今になって感謝しております

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