九州電力の増資を分析

今日は、朝の4時から会社の4月度の月次決算を進めていました。

当月支払ったレシートをまとめ、貼り付けしていると、
激動の1月だったことがわかります。

父の退院で沖縄に行き、
SUGIZOさん、ZEEBRAさんのライブにブルーノート東京に行き、
本田健さんのセミナーに八ヶ岳に行き、
ディズニーランドにも行きました。

一月に一個、何かをやればいいかなくらいに思っているので、
重なりまくった感じがします。

月次決算をやっているとこういう振り返りの時間を保つことができる点が
すごく大きなメリットの一つです!

ぜひ、中小企業は月次決算を!
そしてそれを進める時はぜひ、弊社まで♪

さて昨日の日経新聞に、九州電力が優先株を増資する記事が出ていたので、
今日は見てみます。

この会社も全く決算書を見たことがないので、
初見で行きます!

では行こうか!


資産合計は2千6百億円増

さてここで珍しいことが起きています!
流動資産より固定資産が上に書かれています!

こういう資産系の会社にとっては、
売掛金とかよりも、固定資産の方が重要性が高いわけですね。

法律もですし、
決算書もですけど、
重要性の高いところから記載されていく傾向はあるようです。

では、資産の内訳です

固定資産は1千3百億円増
流動資産も1千3百億円増

固定資産の内訳は、
原子力と送電が増えていますね。

対して
建設仮勘定が減っています。
工事の仕事をやっている会社はわかるかと思いますが、
建設仮勘定とは、
まだ建物が完成指定ないから経費にできないもの、を
とりあえず資産に置いてある状態です。

工事途中の経費ってことですね。

その建設仮勘定が減っているということは、工事が減っているのかな?

と、推測してみます。

原子力と送電についてはまた追って報告書を見ていくことにしましょう!

流動資産は運転資金に流れています。
営業CFが生み出せていないことがここで想定されます。
また後で確認してみましょう!

続いて負債。


負債も資産に連動して、固定から記載していますね!

負債合計は、3千2百億円増

内訳は、
固定負債が2千6百億円増
流動負債が  6百億円増
です。

社債や借入でちょうど2千6百億円ほど増えています。

ここで借りたお金を、

原子力設備、送電設備、運転資金に回した

という感じです。

資産の増加額もちょうど2千6百億円でしたもんね!

ぴったりです!

長期で借りたお金の半分を流動資産の運転資金に流していますので、
流動比率は向上しますね!
短期的な安全性は高まります。

次に純資産。

約6百億円減です。

資産額が2千6百億円増えたのに
純資産が6百億円減ってしまうと、自己資本比率は下がります。

12.6% ⇨  11.0%

へと下がっています。

これを危惧して、優先株を増資をする

というのが新聞記事の内容でした。

ちなみに優先株っていうのは色々ありますが、

配当金が優先してもらえる一方、
経営に口出しできない株

みたいなイメージです。
ざっくりとね。

純資産が悪化して、配当金で株主を釣っている感じですね。

じゃあそんなに内容が悪いのか??

ここでキャッシュフロー計算書を見てみます。



あらー。

営業活動CFが全然出てないですね。

一番上の利益のところがマイナスしてしまっています。
また、未払系の科目が支払われたりしていますね。

未払金を払うとお金が出ていくので、CFはマイナスに向かいます。
増えていると、払うべきお金を今は払わずに済んでいるのでプラスと捉えます。
この辺がCF計算書の混乱ポイントですね笑

そんなこんなで本業でお金を生み出せなくなってしまいました。

だから、借入を増やして流動資産にお金が流れているのですね。
見えてきます!

続いて投資CF。
これは横ばい。

財務CFは増えています。
社債が増え、借入が増えたのでお金は増えますよね。

そういうことです。

さてでは、

業績には何が起こっているのか??

損益計算書を見てみますか。


約5千億円ほど増収!!

すごいじゃないですか。

じゃあ営業利益はというと

7百億円の赤字です。

電気事業営業費用が6百億円ほどかさんでしまいました。

何があったのか??

また明日のテーマですね!

とりあえずはここまでとしておきます。

オリエンタルランドを!と言っていたのですが、
新聞の一面に九州電力が上がっていたので先越ししてしまいました。

ちなみに同じ記事に中国電力は公正取引位委員会からカルテルを指摘されたようなことが書いてました。

色々オトナの事情があるんでしょうね。


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