九州電力増資分析2

昨日、麻布十番のスタバでホリエモンさんの本を読んでましたら、

貸借対照表のはなしが出て来ました。

信用のないやつは
損益計算書で考える。

信用のある人は
貸借対照表で考える。

私もほとんど貸借対照表しか見ていませんが、
本質は堀江さんのおっしゃることと同じです。

お金を使う上で、
また、信用を作る上で、
貸借対照表で考える人は、投資なのに対して、
損益計算書で考える人は、浪費なのですよね😁

このあたりの意味がピンとこない方は、
質問してください。

さてでは九州電力いきます!
土曜日の新聞記事では、さらに大きな紙面を使ってこの内容が記載されていました。
国民のインフラに関わる重要な記事です。

数字の面はこちらの記事を参照ください↓

九州電力の増資を分析|北村 悠|note

564億円の最終赤字を計上し、
自己資本比率が危険水域の10%にかなりのスピードで近づいている。

運転資金も減少しており、借入を起こして資金を充当している。

そうするとますます自己資本比率は下がるので、優先株の増資によって対処する。

という感じでした。

では報告書からどうしてこうなったかを読んでいきます。

業績低下について次の記載がありました。

① 燃料価格↑ ⇒ 販売する値上げのタイミングがズレて差損
② 原発稼働↓ ⇒ 燃料費↑
③ 卸電力市場価格↑ ⇒ 購入電力量↑

これらにより大幅な仕入原価増となったようです。 

①については、翌期にタイミングが調整されて改善する見込みです。

①〜③の要因により、仕入価格が上がったのに売上に価格転嫁できず、
増収したのに減益となっています。

ちなみに、うちのクライアントさんでも勇気を持って【価格転嫁した企業】は、

売上数量は減少しても、ちゃんと利益を出しています。

ただ、インフラである電力を早々に価格転嫁するのはなかなか難しいことなのでしょうね。

この価格転嫁の困難さ故に、
借入を行い、
流動資産である運転資金にお金を回したことで、

貸借対照表に歪みが生じたというからくりです。

そしてその歪みから自己資本比率が悪化し、
増資に至った

というプロセスです。

昨今、仕入原価の高騰は各分野にて起こっています。

高く販売する事に、
逃げずに立ち向かう。

これがかなり重要になっていきます。

九州電力も、翌期は値上げタイミング差による収益が付いてくることが見込まれています。

一方で増資を行うということは、
今期、翌期、といった短期の話ではないので、
もしかしたらもっと慢性的な問題があるかもしれません。

やはり原発が必要ということでしょうかね🤔

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