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月島駅のエレベーターに乗ろうとすると、制服を着て赤いランドセルを背負った小学生が、ボタンを押したまま、先に乗らせてくれた。
降りるときは逆にボタンを押して、小学生を先に行かせると、振り向いて、お礼をされた。

月島のモンジャストリートには、新しく作られたもんじゃ焼き屋、その上にそれぞれタワマンが建っている。近いところからの遠景。
もんじゃはしょっぱく、チャンジャは辛く、バイスサワーは酸っぱい。
空調は強くて冷たい。鉄板に手をかざして暖をとる。

煮え切らない天気は続き、太い規格化された道路から、橋を渡って島から島に渡る。灰色の海に灰色の空が続く。タワマンの間に緑色に変色したアパートがあり、精肉店の裏で腐肉が捨てられていて匂う。隅田川が匂う。

勝どき橋駅に直結したタワーマンションの下に緑の少ない公園があり、そこから自転車に乗った小学生が出てきて、会社員の横を走って信号を渡り、マックに向かい、路上に駐輪した。

勝どき橋に通じる幹線道路に面した月島第一小学校から、奥から養護教員に見える人が出てきて、体育教員に見える人に挨拶して帰った。

完成したばかりのタワーマンションのロビーが見える。上の夥しい数のフロアには誰も住んでいない。窓ガラスに透明なシートが貼り付けてあって、一部が剥がれて風に吹かれている。

路地裏のカフェに入ると、そこは母親と息子が経営しているカフェで、その2人に挨拶される。マンションの一室のような内装だが、1階にあるのでモデルルームのようにも見える。奥に冷蔵庫が見える空間があって、白い蛍光灯が光っている。ケーキと、食器を選ぶことができる。食器は全て高価であることがわかる。カウンターで息子と、母親の知り合いが話している。途中で髪の長い男性が入ってきて、息子がその人に、バスでSuicaの残高が足りなくなる人がムカつくという話をしていた。


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