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初めて見る色

2月5日の波照間島は風の為に欠航だったが、時に強い陽射しがさした。
ニシの浜も、陽が射すと今までにない色合いを見せた。
特に沖合いにこの世で見たことのなかった種類の瑠璃色が現れた。
陽が翳ると、惜しくも凡庸に落ちる。
雲が動き、陽が射すと、またこの世で初めての彩りが蘇る。
初めて見る色を見ると、初めて感じる気持ちが湧いた。
その気持ちは名付けようがなかった。
雲が翳ると、知ってる気持ちに戻り、陽が射すと未知の気持ちが姿を表し、風と共に何度でもそれを繰り返した。

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