別府地獄めぐり
5月15日、大阪からサンフラワーで別府に来た。
5月16日地獄めぐりした。
7つ全部巡った。
観光バスは高い。
安く回る方法を解説しよう。
まず、別府駅から海地獄まで路線バスに乗る。
バスはバリアフリーバスだが、
運転手は慣れていない。
こっちが手順を教えてあげるつもりで。
海地獄に降りたら
そこで車椅子で5つの地獄を回る。
地獄を回りながら、鉄輪に降りてきたら、血の池地獄まで路線バスに乗る。
そこで最後の2つを回る。
そしてバスで鉄輪まで降りてきて、この街を味わう。
以上は、車椅子でもできる。
ましてや一般の方は、
高い観光バスで、集合時間に追い立てられて回る必要はまったくない。
ちなみに、地獄めぐりはもはやアミューズメントパーク化しており、風情もクソもなかった。
が、その拠点である鉄輪の街は、街全体から湯気があふれていて、情緒がある。
あちこちに地獄蒸しの竈がある。
商店で買った野菜を笊で蒸して食べておればよい。
長居して、執筆してもよい、風情のある街だ。
地獄めぐりをしていると、ここの温泉群のイメージを用いて往生要集が書かれたのであって、その逆ではない気がした。
つまり、往生要集の叙述に似ているから地獄と呼ばれるようになったのではなく、
往生要集がここらの温泉の様子をヒントに地獄を想像したのではないかと考えた。
ちなみにここらの温泉の光景は、最古には風土記にも記されているらしい。
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