枚方政治の深い闇

初田豊三郎「理不尽」を読み始めた。

政治の世界は要するに利権まみれの政争。
中でも昔から枚方市の闇は深い。
初田豊三郎は政争の力関係の中で、中司宏と共にはめられた。
全容を暴露しておかなくては気がすまないので
この本を書いたのだろう。
小説仕立てのまずまずできのいい文体には、ゴーストライターの影を感じる。
しかし、事実の成り行きは、ほぼリアルだろう。
やや初田、中司側を美化している側面は感じるが、岡市半三はそれ以上にひどい存在だったということは、伝わってくる。
自分たちだけが検挙されて、このまま人生を終わるのは「理不尽」だという気持ちが内容にも、タイトルにも滲んでいる。
ここまで暴露してしまえば、暗殺もしにくいだろうぐらいの覚悟を感じる。
まだ、読了してないが、地方政治の実態、殊に枚方の深い闇を知るには、枚方市民は一度は目を通した方がいいのではなかろうか。
ところが、ISBNのついてない完全自費出版のこの本は、初田のfacebookなどに連絡して、直販してもらうしかないようだ。
ISBNぐらい、買ってでもつけたらよかったのに。

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