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私の曽祖父について

私の父方の曽祖父、保次郎(やすじろう)は、1898年(明治31年)に16歳で次兄とともにハワイへ渡り、1906年(明治39年)に米国本土へ移住し、1925年(大正14年)に42歳で帰国するまでカリフォルニア州で暮らしていました。

保次郎は1912年(明治45年)に同郷のヨキと結婚して米国に呼び寄せ、1914年(大正3年)に長女である祖母が生まれました。祖母の後にも娘が3人生まれていますが、下の2人は幼くして亡くなったそうで、日本に帰ってきた時は祖母のすぐ下の妹と4人家族でした。

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さて、洒落者で写真好きだった保次郎は、たくさんの写真を残していました。そのほとんどは、1999年に父の実家の大掃除をしたときに見つけたもので、蔵にしまってあった古いボストンバッグの中から出てきました。写真のほか、当時のパスポートや、タイプされた英文書類、日本語の手紙も入っていました。

子供の頃から祖母が米国生まれだということは知っていましたし、中学生のときには保次郎の実家(本家)に連れて行ってもらってその歴史を聞き、興味を持ってました。しかし当時の写真を実際に見たのは、このボストンバッグ発掘時が初めてでした。このとき、あまり興味がなさそうな伯父伯母やいとこをよそに、私1人「すごい!」と大興奮していたのを覚えています。余談ですが、この蔵の中はホコリやネズミの糞だらけ(死骸もあったかも!?)で、1日掃除したら顔の皮膚がかぶれてしまいました。

そんな状態の場所から見つかった写真と親族から聞いた話をもとに、日系移民史も勉強して保次郎一家の歴史をまとめ、途中まで分かったことを自分のWebサイトで紹介しました。これが2000年代のことです。それから写真以外の書類についても調べようと思ったものの、なかなか手をつけられないまま20年近く放置していました。

最近になって、ふとしたことから書類をようやくちゃんと見ることになりました。書類をスキャンしてテキストデータ化して翻訳してみたらまた面白いことが分かってきたので、昔調べたことも含めて、改めてここで公開していこうと思います。

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