韓国スタートアップで働いている
転職して1年以上経ったが、仕事に関してはあまり発信してこず、取材してもらったメディアの記事をRTするくらいしかしてこなかったので改めて書こうと思う。(「韓国で〜インテリア系で〜」と話すとなぜかインテリアブランドをやっていると勘違いされるがアプリの運営開発だよ)
記事はこれ↓
Bucketplaceについて
インテリアプラットフォームアプリ「Ohouse(韓国名:오늘의집)」を運営するBucketplaceという韓国のスタートアップで日本人1人目として働いている。所属は日本支社なのでBucketplace Japan。未上場で、22年の大型調達で時価総額が約2,000億円になったので規模的にはダブルユニコーン(という言葉があるのか?)企業である。サービス運営は今年で10年目の老舗で、韓国では2人に1人はDLしている計算らしい。
従業員は600人強。韓国の人口が日本の1/2と考えると、かなり多い方だと思う。現在グローバルでは日本・インドネシア・USで展開している。
どんなアプリなのか
「ライフスタイル版Amazon」とか「インテリア特化のInstagram」
と表現している。つまり、ライフスタイル・インテリア領域のCGMが強いECだと想像してもらいたい。もっと省略すればインテリアのプラットフォーム。
基本的にはECで、韓国の多くのライフスタイル・インテリア系のブランドがOhouseに出店している。本当に何でもアプリ内で買えてしまう。
多機能すぎもはやインテリア施工・引っ越し・掃除・修理サービスもあり暮らしに関する何でもがあるので韓国では「インテリアスーパーアプリ」と表現されている。
最初はお部屋の写真の共有から始まり、今ではEC機能メインだが、CGM始まりからECでここまで成功したアプリって世界見渡してもあんまりない気がする。
現在は韓国版とグローバル版の二つのアプリがある。
グローバル版は絶賛開発中だが、ユーザーの皆さんの投稿のおかげでコンテンツが充実してきており完全なユーザー目線でも使ってて便利でめちゃくちゃ楽しい。
できることは、
● リアルなお部屋の写真を見る -> そこで使われているアイテムタグをタップして、商品詳細を確認できる
● 自分のお部屋の間取り・広さ・家族構成で絞り込んで、お部屋の写真やルームツアー記事(youtubeでよくあるルームツアー動画の記事ver)を閲覧できる
● カテゴリごとに人気アイテムを知ることができる -> そのアイテムのコーディネート例がわかる
▼ 日本版
▼ 韓国版
どんな流れで入社したのか
日本人1人目、というか外国人1人目(多分)の入社だったのでどんな流れで入社したのかかなり聞かれるし記事でも話したが、元々このハングル版のこのアプリを愛用していたから。以上。です。
細かくいうと、
元々インテリアが好き&韓国toCアプリが好きなのでOhouse韓国版を愛用していて、この企業について調べていたら230億調達のニュースを発見する
↓
グローバル展開するけど国は秘密と書いてる
↓
でも株主がソフトバンクだから絶対日本だろうなと思う
↓
LinkedinでBucketplaceをフォローしてポジションが出るのを待つ
↓
案の定PM職でポジションが出たのですぐレジュメ提出
という流れだった。
どう働いているのか
今はWeworkで日本支社の数名+韓国・US・インドネシアのグローバルチームのメンバーと働いている。
まず、私は韓国語は全然できないし英語もビジネスレベルではないので日々頑張っている…。韓国にいるグローバルチームのメンバーと仕事をすることが多いので、その場合slackは基本英語。対面では日韓の翻訳者が間に入ってリアルタイム翻訳でやりとりしている。
職種としてはProject managerで入ったはずだが、会社のHPにProduct Managerと書かれているのでよくわかってない….
開発は韓国のエンジニアとPO中心にやっていて、これまでのキャリアと比較して開発現場から少し遠くなったが、その分日本での越境ECの立ち上げやBizDevっぽい仕事など新しい領域にチャレンジできているのは嬉しい。
あと、Data analystの方が入社するまではSQLを触れる人がローカルチームにいなくてひたすらクエリを書いてた時期もあった。
グローバルチームのメンバーはマッキンゼーや米Meta出身の方などエリート外資戦士がたくさんいて、仕事の進め方で学ぶことが多い。
所感
今までは内資×スタートアップだったのが、外資×デカスタートアップになったので国の文化の違いと会社の規模の違い両方があり入社当初は結構戸惑っていた。特に日本支社には開発文化がない(開発拠点はあくまで韓国だから)ので自動化・効率化・データドリブン・情報の透明性みたいな文化が薄くめちゃくちゃ奮闘した。
Open文化を掲げているのに、DMで仕事の話を進めたり社内用資料に時間をかけたりすることに「絶対間違ってる」と思っていた時期もあったが、大きな会社で関係者が多く、利害関係が様々ある等の環境や事情の違いを汲み取ればDMで仕事の話をたまにすることも、綺麗な資料を作ってまず信頼を獲得するところから始めるのも正しいことがある、と実感し社会人として成長した気がする。
今後
このnoteを読んでアプリに興味が出たらぜひDLしてほしい。引越し前の方とかインテリアに興味がある人とか、toCアプリが好きな人とか。>> DL
また、海外(特にアジア)から日本に展開しようとしている会社の方とお話しできたらな〜とも思っている。
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