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圃場別シリーズ

こんにちは。noteは公開以降お酒の説明は今はもう発売が終了しているお酒ばかり書いていたので、ここで一回今発売しているお酒をしっかりと書いていこうと思います。今回ご紹介するのは


圃場別シリーズです!!

この圃場別シリーズは​

・小清水(コシミズ)
・赤田(アカダ)
・上輪新田(アゲワシンデン)
・安田鳥越(ヤスダトリゴエ)

と計4種類あります。

簡単に圃場別シリーズの説明を書くと、

田んぼ単一仕込みのお酒

です。

通常当社では契約農家さんやJAさんなどからお米を購入するときも、新潟県で取れたお米であったり、柏崎でとれたお米であったりと各地域から集めたお米でお酒を仕込んでいます。

だんだんと契約農家さんも増えてきて、各農家さんの地域毎で仕込をできるようになってきた為(注1)、晴れてその地域だけでとれたお米でお酒のタンクを1本仕込ことができるようになりました。

(注1)新潟県産<柏崎産<上輪新田・小清水
という順でエリアが狭くなっていきますので、各地域でまとまってお米づくりができる環境にないと実現できません。

なぜ圃場別シリーズを始めたか


このシリーズなぜ始めたかというと、

柏崎地域の景色に富んでいるからです。

柏崎刈羽地域は海、里、山と一つのエリアの中で景色が様々です。海もあれば、山もあり、平地(平場もある)そして、各地域に田んぼが広がっている。
 エリアによって当然原料米の性質も異なります。特にH30BY(2018-2019BY)の米は海側の圃場の米は溶けやすく、山側の圃場の米は溶けにくいと同じ酒米でも全く違った特徴の米が生まれ酒の造り手泣かせの年でした。


 様変わりする面白い土地柏崎を酒という商品で伝え、広め、柏崎に興味を持ってもらい、柏崎に足を運び、柏崎が好きになってくれたら嬉しいと思い、土地(圃場エリア名)を冠にした酒を造りました。さらにそれぞれの土地で米の作り手も変わる為、米の作り手毎の違いも楽しんでいただければと思います。

東京の会社で会社員として働いていた時に地元柏崎を回る機会がありました。地元といえば、車の運転免許を取得していない時に離れたエリアなので、知っている範囲はほんの一部で、実際社会人になって車で回るとめちゃくちゃ景色が富んでいるんです。当時とても感動したのは鮮明に覚えています。

圃場別シリーズの田んぼはどこ?

圃場別シリーズはこんなところの田んぼを単一でお酒を仕込んでいます。

青の圃場→”山”エリア  現在は小清水のみ
紫の圃場→人居住地と田んぼが近い”里”エリア 現在は赤田、安田鳥越
赤の圃場→"海"エリア 現在は上輪新田

圃場別シリーズの商品群のコンセプト​


○エリアの原料米を100%使用する
 →言わずもがなですが、各エリアの圃場毎の商品の為、該当する圃場の米を100%利用して酒を醸します。

○お米のポテンシャルを引き出す為、レシピはほぼ固定
 →米の特徴がダイレクトに伝わるように、酒造りのレシピはほぼ固定です。
注)新潟県限定販売の小清水のみは農家の矢島氏との共作なので話をしてレシピも変わります。

○精米歩合は年により変動
 →お米は田んぼ一つで取れる収量が年によって微妙に変わります。取れ高によって磨きが微妙に変わることがありますので精米歩合表記はしていません。その年の精米歩合はSNS等で発信します。

○各契約農家様が酒米づくりを続けられるよう酒蔵としてサポート
 →新潟は飯米王国の為、酒米を作る場合は苦労が耐えません。他の県とは違い、酒米の価格が圧倒的に飯米に比べて安いです。
  その為、このエリアはほとんどの農家で飯米を作っており、水の管理なども飯米品種の時期に合わせて行うケースが多く、酒米を作っている農家さんは苦労が耐えません。そういった環境下で少しでも農家さんが後継がしやすくなるよう酒蔵としてサポートを行います。

具体的には
・酒蔵としてなるべく高めに購入を行う
・売上の一部を次年度の米作りなどに行かせてもらうよう寄付を行う...etc

そんな形でスタートした圃場別シリーズ、ゴールはただ一つで

酒で柏崎地域を活性化させたい。
酒で柏崎地域、農家さん、に興味を持って柏崎に足を運んでもらいたい。


それだけです。


僕たち酒蔵が米を買い続けることで、耕作放棄地→酒米圃場の流れを作ることができるようになり、結果その地域の景観保持もできます。


ぜひこのお酒をきっかけに柏崎に興味を持ってくれたら嬉しいです。
次回からは圃場別シリーズのそれぞれのお酒について書きます。



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