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クラスクで最強のシュートはなんだろう

ボードゲームが上手くなりたい。あべりょです。

前回に引き続き、デンマーク産のボードゲーム KLASK(クラスク)が上手くなりたいと思う人向けに、コツやテクニックを紹介しています。

以前、クラスクの基本となる5種類のシュートについて説明してきました。今回は、この中で一番強いと思うシュートを、理由とともに紹介していきます。
基本のシュートを忘れてしまった方は、以下の記事をご覧ください。


一番強いシュートってなんなの?

クラスクには基本シュートは5種類ありました。
諸説あることを理解したうえで、敢えてお伝えしたいと思うのですが、
クラスクには明確に強いシュート・弱いシュートが分かれています

基本シュートは5種類。この中で一番強い・弱いものはどれでしょう?
 ストレート
 フォアワン
 バックワン
 フォアツー
 バックツー

結論から申しますと、
一番強いシュートは「フォアワン」
一番弱いシュートは「ストレート」
となります。
その他のシュートも含めた序列は以下の通りとなります。
(空いている間隔が、強さのイメージです)

↑↑強い↑↑
フォアワン

バックワン

(大きな壁)
バックツー
フォアツー

ストレート
↓↓弱い↓↓

このランキングは、あくまで打つ側のシュート練度や精度が一定水準に達していると仮定した場合の強さである点には注意が必要です。
フォアツーバックツーは打つだけであれば一番難しく、ストレートは打つだけであれば一番簡単なのは言うまでもありません。
あくまでゴール決定率を踏まえた強さとなります。

余談ですが、2023年のクラスク台の大幅な変更によって、バックツーとフォアツーについては打つ難易度が上がったため、愛用するプレイヤーは減っている傾向です。ただ、依然としてシュートの強さランキングは変わっていないと思います。

ここから、ランキングの理由について説明していきます。
以前の記事では、このようなリストを用いて各シュートのメリットデメリットを説明してきました。

こちらにも記載しているとおり、ストレートはゴールまで最速で進む一方、真っすぐ進むため軌道が非常に読まれやすく、かなり難しいシュートだと言えます。
逆にフォアワン・バックワンについては、壁を1枚使うことである程度相手のディフェンスをかいくぐってゴールすることができますし、たとえ外れてもマイボールのままになることが多いので強いシュートと言えます。

フォアとバックの強さの違いは何?

さて、ここで鋭い人は疑問に思うことがあると思います。
「ワン」、「ツー」、「ストレート」の順になるのは分かったが、フォアとバックの序列がついているのはなぜなのか?

その理由をお答えします。
それは、ディフェンスのされやすさに明らかな違いがあるためです。

下の図をご覧ください。
これは、左の図が相手がバックワンを打ってきた時、右の図がフォアワンを打ってきた時における、自分のディフェンス時のヒジと手の動きを示しています。

肘と腕を実際に動かしてみれば分かると思います

一見すると、左の図(バックワン)の方が動きが大きくて、守りづらいと思うかもしれません。
しかしながら、実際にやってみると、ヒジを固定して軸にして回転させればいいだけなので、比較的簡単に動かすことができます。
逆に、右の図(フォアワン)の方は、動きは小さいように見えますが、軸となるヒジそれ自体を後ろに戻す必要があるため、動かしづらいです。

ヒジを動かさなくても守れる分、左の方が守りやすい。
そう。自分のゴールの右側は、守りにくいのです。
つまり、相手の右側を攻めるシュートは強いよね、ということになります。

フォアツーとバックツーにおいては、防御側から見て右側からボールが来ることになるバックツーの方が、脅威となるのはこの理由からです。

まとめ(こうへい選手の例)

今回の記事では、シュートの練度や精度が一定以上だと仮定した場合の、強いシュートについて、ディフェンスのしづらいものを強いと仮定して説明してきました。
もちろん、シュートする側の得意不得意によって、実際のシュート決定率が大きく異なることは言うまでもありません。

また、ストレートが弱いシュートであり、守る優先度が低いと分かっているからこそ逆にストレートが決まりやすいというシチュエーションも、上級者の間では発生します

具体的な例としては、こうへい選手が適任でしょう。

彼は2023年日本大会で優勝し、同年の世界大会で第3位になったこうへいさんです。彼の得意技は、「フォアワン」と「ストレート」となります。この記事では最強と最弱のわざと紹介しています。

彼の強さは、最優先で危険視すべき「絶対的なフォアワン」を持ちつつ、優先度が最下位であるはずの「ストレート」を放り投げて来るところが強さだと思います。

守りにくい自分のゴールの右側を速く守るために意識しないといけないのに、その為に自分が動くと、真っすぐ進むストレートを投げられる。
このジレンマを相手に押し付けるのが異常にうまい選手です。

こうへい選手と戦った多くのプレイヤー

逆に、こうへい選手のストレートが激ウマだからと言って、そのストレートだけを必死で練習しても上手く行かないことは理解できると思います。
そう、絶対的フォアワンがあってのストレートなのですから。


以上、ここまで読んでいただきましてありがとうございました。
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あべりょ
2024年7月3日



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