他人の考えや解釈は自分の理解の外にある。
【読了】他者と働く
技術的問題と適応課題
組織の中で働くと直面する問題は大きく2つに分かれる。
既存の技術やノウハウで解決できる技術的問題と、既存の方法で一方的な解決ができない複雑な問題である適応課題。
たくさんの人たちと関わり合いながら仕事を進めていく中で厄介なのが適応課題。コミュニケーション上の問題なんかはバシッと解決できるノウハウみたいなのはなくて、解決方法はケースバイケースの適応課題になる。
って思うと、完璧に円満な環境なんて土台作れないことが分かるからちょっと気が楽になるかも。
ナラティブという解釈の枠組み
聞き慣れない言葉だったけれど、ナラティブというその人自身の解釈の枠組みがあることを知ることが適応課題を解決する第一歩になるとのこと。
上司と部下の関係で問題があるのなら、上司には上司の解釈の枠組みがあるし、部下には部下のそれがある。
例えば部下の仕事ぶりが主体性にかけると思うのは、部下は主体的に動くべきであるというナラティブがあるから。
まずはそのナラティブを脇に置いておいて、フラットに考えることが必要。
※自分の(偏った)ナラティブを脇に置くというのはちょっとコツがいる。
部下はなぜ主体的に動けないのか、価値観や意識の問題やミッションの理解度か、などなど。
何にプレッシャーを感じ、どんなことにやりがいを感じるかなど。
ナラティブの溝を埋めるために
社内横断やステークホルダーが多くなるプロジェクトを進めるにあたって、うまく進まない状態を脱するための4つのステップ。
準備…関係者とプロジェクトへの影響度、関心度を整理する。自分のナラティブを脇に置く。
観察…相手の言動やナラティブ、置かれている状況をよく見る。
解釈…相手のナラティブをシミュレーションして、相手のナラティブに立ってみる。そして、自分のナラティブとの溝を埋めるための橋を設計する。
介入…新しい関係性をつくる。実際に行動すること。※行動して試行錯誤を繰り返す
自分の仕事の主人公になる
人が育つには、その人が携わる仕事の主人公になること。仕事の意味を考えて、能力を開発してゆく。
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