安全管理?
社会人になって初めて聞いた言葉です。
私は消防に勤めて7年の25歳ですが、この言葉そしてその意味をもっと小さい頃から知りたかったと、つくづく思って勤務してきました。
これからは、私が消防で培ってきた安全管理に関する情報をシリーズ化して、安全大国日本に住む人々が本当の安全を勝ち取るための方法や知識を共有して、より日常生活を豊かにできればと思っています。
特に私は救急救命士として救急活動もしているので、怪我や事故の現場に行くことが多いです。その事故発生原因を考えると誰にでも起こる得るけど、誰にでも防ぐことができるものばかりです。
この安全管理を熟知している消防士はプライベートで事故や怪我をすることはほぼありません。なぜならポイントを理解しているから。
そのポイントをみんなが理解して実践すれば防ぎ得る事故や怪我は理論上なくなります。
もちろん天災やどうしても予測できない事故などは起きてしまいますが、それでも圧倒的に減るはずです。
怪我をしてしまったら、やりたいこともできずその先が真っ暗になってしまいます。それでは豊かな人生は送れません。ましてや大切な人を守ることもできません。
「安全管理」
色々な小難しい説明文はありますが、私の解釈は
次の瞬間起こり得ることを考えて生きること
です。
すごく抽象的ですね、これでは伝わりませんね。
ひとつ事例を出すと
場面:車道に空き缶が転がっています。
質問:このあと起き得る危険はなんですか?
皆さんはいくつの危険を考えつきましたか?
1つしか浮かばなかった人は、安全管理の力がかなり不足しています。もしかすると過去に大きな事故に遭われた方もいるのでは?
2つ浮かんだ人は、いままで大きな事故の被害に遭った人は少ないでしょう。
3つ以上考えついた人はそれなりの安全管理能力があります!
もっとたくさん浮かんだ人は申し分ないです。
ただ!
ここで重要なのは、「今だから考えつく」ということです!
文章で読んでよく考えれば大抵の人は2つ3つは普通に考えつきます。ですが、これが実際に道端を歩いている時だとどうでしょうか?
車道の空き缶のことなんて何とも思わない人が大多数ではないでしょうか?
それがこの世界から事故がなくならない一番大きな要因だと私は考えています。
空き缶の事例の場合、見つけたその瞬間に3つ以上の危険を考えつくことが出来る人は、ほぼ間違いなく事故の被害に遭ったことがないと思います。
この危険を予測しておく能力こそが安全管理だと考えます。
しかしこの安全管理の習得にはそれなりの訓練が必要です。消防士はその訓練をひたすらに繰り返して、最大限の安全管理能力を発揮するから、命の危険がある火事現場に入っていくことができるのです!
この訓練はKYTと言われており、
K(危険)
Y(予知)
T(トレーニング)
の頭文字をとったものです。
間違っても空気読めないトレーニングではありません。笑
このトレーニングを積み重ねると意識しなくても日常生活での危険箇所が浮かんでくるようになり、身体が勝手にその危険に対して対応できるような「準備」を行います。
そして、その危険が実際に発生した際には驚くことなく危険回避行動に移り、事故を防ぐことになるのです。
(びっくり箱だと疑って開けた箱から、ベビのおもちゃが飛び出してきてもあんまり驚かないのと同じ原理ですね。)
ここまで読んで、
あなたはほんとにそんなことできてるの?
机上の空論でしょ?
と思われた方へ
ホントなんです
私の場合、外に出る時だけでなく、家の中での生活でもそうですし、テレビを見ていても出演者さんに起き得る危険を勝手に考えながら見てしまうようになっています。もはや職業病ですね😭
その具体的な訓練内容は今後随時投稿していきますので、ぜひ一緒に安全管理能力を高めていきましょう!
そして、私はこの安全管理という考えを我が子にもしっかり伝えていくことで、自分の身を守る力を身につけていってもらいたいですし、友達や大切な人を守ることができる人間になってほしいと思っています。
やり方次第では幼少期からでも学べる力だと思っているので、たくさんの子供達に広まっていけば、悲惨な事故に遭う子供も減って、より明るい未来が待っていると信じています。
ちょっと熱く語ってしまった日曜日でした。
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