「とりあえずやる精神」から「わからなかったらやる精神」へ。
こんにちは、あべこうです。
さてさて、本日は「とりあえずやる」という思考について気になったことがあったので書いています。
特定の人を批判、否定しているのではなくあくまで私が気づいたことと、自分だったらどうするか?を説いているだけですのであしからず。
「とりあえずやってみないとわかんないよね~」
昨日、友人が立ち上げて活動をしている学生団体のミーティングに参加しました。学生団体のミーティングといっても、どちらかというと学生団体の活動のサポーターのような立ち位置です。
ですので、私はサポーターの説明会に呼ばれた?みたいな立ち位置で参加しました。ミーティングに参加していたのは、学生団体を運営している友人1人と、自分と同じくサポーターとして呼ばれた方2名の合計4名でした。
説明会の内容は、初めの10分間くらい説明を受けて、そのあとに質問をしていく形でした。
説明を受けた活動を端的に言うと、「沖縄で行動したい学生が、実際に行動している学生(サポーター)に相談できるようにマッチングする」という活動です。私個人的には「面白そうな活動だから応援したいな~」と思っています。
ただ、色々と気になる点があったので厳しめの質問をしていきました。
「運営の中で相談を受けたことのある人はいるのか?もしいなかったら相談を受けるサポーター側の立場になれないのではないか?」「そもそもサポーター側の関わるメリットは?」
「サポーターによっては、相談者にきつくアドバイスをし、結果的に相談者が余計辛くなったりする場合はどうするか?」「そもそも、学生に相談したい学生はいるのか?」などを聞いていきました。
私の中では、ここまで厳しくフィードバックするのは久しぶりだったのですが、運営メンバーの友人との関係性的に”ちゃんとフィードバックする関係”だったので、がっつりしました。
質問をしていくと、「あ、それ考えてなかったわ~」や「たしかに、其の立場に立ったことない...」など、今までの活動で気づいていなかった観点に気づけたらしいので、私の中では「フィードバックできてよかったかな?」と思いました。
しかし、よくよく話を聞いていると、気になる言葉が出てきました。
「私たちのチーム、みんなとりあえずやる人だからね」と。
とりあえずやる=思考停止の免罪符化している?
私がその言葉を聞いて、2つ思ったことがあります。
一つ目は、共感。
「いや~~、わかるわ~~~、やらんとわからんことたくさんあるもんな~」と。自分もわからなかったらやるタイプなので、わかります。一回やるとわかることもあるので。
しかし、もう一つ気になったのが「とりあえずやるという言葉を使って、思考停止状態を正当化してないか?」ということです。
つまり、まだ考える余地があることがたくさんあるのに、実際に未開拓の所もあるのに、「とりあえずやる」という言葉を使って考えていない。そしてそのとりあえずやる自分たちを正当化していないか?ということです。
私がいまでも引っかかっているのが、ここです。
よくよく考えてみたら、私も「とりあえずやる」という思考になっているとき、「あ、そこまで考えきれなかった」ということはあります。あるので、今回のことも「あ~、自分もよくあるなこれ」と思いました。
けれど、まだ考える余地がある状態で「私はとりあえずやる派なんで」といってアクションを起こすのは、怖いなと思いました。
とりあえずやるでやってみて、1番良くないパターン。
重ねて言いますが、自分もよくやってしまうので、次回の意味を込めて今回の記事を書いています。
なぜ、私が怖いなと思ったか。
理由は単純で、アクションをしなくてもよいところにアクションをすると、時間と人が無駄になってしまうことがあるからです。
特に怖いのが、「アクションをしたけど、何も得られなかった」ということです。何も得られなかったことを得られたかもしれませんが(笑)
冷静に考えると、アクションをする目的が何かしらあるはずなんです。ニーズを知りたいとか、アイデアが固まりきっているから違う視点から突っ込んでほしいとか、サービスのことが伝わっているか知りたいとか。
いわば、アクションの先にある目的を達成するために、アクションという手段を使うはずなんです。(#アクションが目的の時もありますが)
なのに、「とりあえずやる人だからね」という言葉を使うことで、「アクションをすることが絶対だ」という価値観に染まり、考える余地があるのに思考停止をし、アクションをする。
そして、アクションをした先にある目的を作らず、アクション自体が目的となり、結果的に何をすればいいかわからなくなる。そんなことがよくあるんです。
何度も言いますが、私自身もよくあるので人のことは言えません。自分でこのことを書くことで、自分自身の心にも刻もうとしているのです。
大事なのは、とりあえずやるではなくて、わからないからやるだと思う。
ということで、今回の一件で学んだことは、とりあえずやるという思考は非生産的で無駄が多いなと思いました。
よくよく思い返してみれば、自分もとりあえずやる思考で結構今まで無駄をしてきたなと思ったんです。
じゃあ、どうすれば「とりあえずやる精神」を抜け出せるか。
結論を言えば、「わからないからやる精神」に切り替えることだな~と思ったんです。加えて言えば、「自分がわからないところまで考えて、”あ、これわからんわ”という壁にぶち当たったらアクションをする」という精神です。
冷静になってみれば、今の時代ググればある程度のことは出てきますし、SNSなどで関連ワードを調べてみれば、何かしら関係する内容は出てくるはずです。
もっといえば、友人や知人にLINEなどでさりげなく聞くこともできる。情報を得る方法は沢山あります。「これはやらないとわからない」ということは、少ないのではないでしょうか?
ただ、ここで注意してほしいのは、調べて出てきた情報が絶対ということではないことです。つまり、調べて出てきた情報はあくまで参考にする程度で、もししっかりと仮説を立てて検証したいのであれば、自分でやることをお勧めします。
とりあえずやるではなくて、小さくやる
もう一つ、わからなかったらやる精神に付け加えるのであれば、小さくやるということです。
今回説明を受けたサービスのニーズがわからないのであれば、例えば大学に行ったときにキャリア関係の講義に行き、講義が終わった後の休憩時間に参加している学生5人に聞いてみるとか良いかもしれません。
もっといえば、知り合いの人にLINE電話で聞くでもいいし、SNSなどでボソッと行ってみて反応を見るでもいいです。
一気にやる必要はないのです。大事なのは、小さくやっていき必要な時に大きく動くことです。
最後に
今回の「とりあえずやる精神」と「わからないからやる精神」と近しい話が、ベストセラーのビジネス書「イシューから始めよ」に書かれている、イシュー度を上げよというところです。
簡潔に言えば、まず問題が出たらその問題を分解して、「本質的に解決が必要な問題だけ」にアプローチするという感じです。つまり、イシューの質を上げて本当に解決すべき問題を探せ。ということです。
この考え方は、「とりあえずやる」という精神とは真逆です。
もしよければ読んでみてください~~~。
ここまで厳しく書いてきましたが、自分自身も勉強中です。日々改善!お互い頑張って「とりあえずやる」という精神から脱却していきましょう。
今回の話は将来的にビジネスにしていきたいと話をしていたので、「とりあえずやる」のでは危険だよ。という話をしています。今やりたいことがわからない人は、とりあえずいろいろやってみましょう。やりたいことがわからないのではなく、単純に知らないことのほうが多いと思います。
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