見出し画像

『BEMANI PRO LEAGUE 2021』 セカンドステージ 第12試合 ROUND1 VS レジャーランド戦について

1. はじめに

『BEMANI PRO LEAGUE 2021』レジャーランド所属 アドバイザー べあーです。

『BEMANI PRO LEAGUE 2021』が10/2(土)に終了し一区切りがつきましたが、引き続きレジャーランド セカンドステージ各試合の戦略についてnoteを公開します。


今回の記事では、9/4(土)に配信された「第12試合 ROUND1 VS レジャーランド」の戦略、感想、舞台裏などを書いていきます。


<注目ポイント>
『BEMANI PRO LEAGUE 2021』公式サイトより引用

画像1


2. 戦略(出場選手をどう決めたか)

第12試合のテーマは以下の通りです。

■ 先鋒戦 [テーマ: NOTES]
■ 中堅戦 [テーマ: SCRATCH]
■ 大将戦 [テーマ: NOTES]

ROUND1の選手選出についてですが、
先鋒戦;ANSA選手 or TENIN選手
中堅戦;KUREI選手
大将戦;TENIN選手 or ANSA選手
と考えていました。

この時点でU*TAKA選手の残りコストは30で、大将戦1回に出場できる状況です。

又、KUREI選手はこの時点で残コストが30で、APINA VRAMeS戦にもKUREI選手を出場させたいはずなので、レジャーランドの大将戦に出場してくる可能性はなく、大将戦の次に大事な中堅戦に出場してくると考えていました。

先鋒戦・大将戦については、ANSA選手・TENIN選手のどちらが出場するか読めていませんでした。

次に、レジャーランドの選出についてですが、レジャーランドはセカンドステージの選出選手は後半3試合から決定しました。

後半3試合から決定した理由については、以下の記事を参照ください。


セカンドステージ後半3試合について、中堅戦・大将戦は1~2巡目で固める方針にした後、後半3試合について対戦相手の出場選手を予想しました。

<SILK HAT戦>
先鋒戦 [テーマ: SOF-LAN];NORI選手
中堅戦 [テーマ: NOTES];SEIRYU選手
大将戦 [テーマ: PEAK];RKS-32選手

<ROUND 1戦>
先鋒戦 [テーマ: NOTES];ANSA選手 or TENIN選手
中堅戦 [テーマ: SCRATCH];KUREI選手
大将戦 [テーマ: NOTES];TENIN選手 or ANSA選手

<SUPER NOVA Tohoku戦>
先鋒戦 [テーマ: SCRATCH];CORIVE選手
中堅戦 [テーマ: CHARGE];KEEL選手
大将戦 [テーマ: CHARGE];WELLOW選手

中堅戦、大将戦の想定対戦相手・テーマから、中堅戦と大将戦のどちらに1-PIN選手、DINASO選手を出場させた方がいいか、チーム内で相談して決定しています。

大将戦はTENIN選手、ANSA選手に勝ってる楽曲が多い1-PIN選手とし、中堅戦 KUREI選手相手に2タテできる可能性があるDINASO選手としました。

先鋒戦はANSA選手が出場してくる可能性があり、ANSA選手との試合を熱望していたG*選手ですぐに決定しました。


又、第12試合開始時点で、レジャーランドとしてはセミファイルに進出するために、ROUND1 戦で獲得ポイント9点以上で勝利して、最終試合のSUPER NOVA Tohoku戦に繋げたいと考えていました。


3. 先鋒戦 ANSA vs. G* [テーマ: NOTES]

<試合結果>
お互いの選手が自選曲を勝利しました。

画像16

2020年に開催された『BEMANI PRO LEAGUE ZERO』で、G*選手とANSA選手は3回試合をした関係なので、『BEMANI PRO LEAGUE 2021』でもこの勝負が実現できて良かったです。


#自選曲、他選曲予想など

<G*選手 自選曲について>
これまでの選曲はチームで方針を相談しながら決めていきましたが、G*選手、最後の試合ということで、G*選手に選曲は完全に任せました。

沢山の楽曲がある課題曲の中でG*選手が選んだのは「Sephirot」でした。

スコアが安定しにくい楽曲のため、チーム内で少し反対意見もあったのですが、G*選手がどうしても投げたいということで「Sephirot」となりました。


<ANSA選手 選曲予想について>
ANSA選手が上手な「Happy Wedding」「VJ ARMY」を予想していました。

レジャーランドは、ANSA選手がどんな楽曲が選択しても、ストラテジーカードを使用する予定でした。

<ストラテジーカード使用理由>
この試合の時点で残り試合の対戦相手は発表されています。

ROUND 1戦:先鋒戦 [テーマ: NOTES];ANSA選手
SUPER NOVA Tohoku戦:先鋒戦 [テーマ: SCRATCH];CORIVE選手

SUPER NOVA Tohoku戦についてはテーマの都合上、課題曲が少なめで、全ての楽曲を練習することが可能です。

又、CORIVE選手の選曲は「Close my Eyes for Me」で間違いないと予想しており、U76NER選手も自信がある楽曲でした。そのため、ストラテジーカードを使用しない方が良いと考えていました。

ROUND1については、中堅戦はこれまでの試合で自選曲を全く落としていないKUREI選手ということで、先鋒戦でできればリードしておきたい気持ちがありました。

ANSA選手がG*選手よりも上手な楽曲があったため、自選曲を封じて先鋒戦で2タテできる可能性を上げておいた方が良いと判断し、ROUND1戦でストラテジーカードを使用することにしました。


# ANSA選手 自選曲 「Music is The Answer」→「中華急行」(ストラテジー)

<楽曲について>
beatmaniaIIDX 18 Resort Anthemの楽曲 (2010年AC稼働開始作品)
NOTES数;1167
スコア理論値;2334
BPM;171


<試合結果について>
ANSA vs. G*
☆ 2317 - 2315

画像10


ストラテジーカードを使用し、「中華急行」が発表された時は、両チーム共にざわついていました。

「中華急行」は少しのミスが命取りになるため、大会一発の勝負でやりたくない楽曲のためです。


<ストラテジーカード使用時の選手のリアクション>

画像19

画像20

画像21


序盤で6点差ANSA選手がリードしていましたが、終盤には1点差となり、どちらが勝つか分からない接戦で、1曲目から熱い勝負となりました。

最終的にANSA選手がリードを保ったまま勝利し、両選手がMAX-20を切る素晴らしいプレイでした。

# G*選手 自選曲 「Sephirot

<楽曲について>
beatmaniaIIDX 23 copulaの楽曲です。(2015年AC稼働開始作品)
NOTES数;1193
スコア理論値;2386
BPM;154


<試合結果について>
ANSA vs. G*
2335 - 2353 ☆

画像11

中盤のブレイク地帯に入った時点で、G*選手が16点リードしました!

先鋒戦でまずは1勝して流れを掴みたかったので、レジャーランド一同、祈りながら試合を見守っていましたが、G*選手は中盤の最難関の地帯も完璧なプレイでリードを保ったまま勝利しました!


<試合前のANSA選手とG*選手>

画像7


<先鋒戦 出場選手のツイート>


<アフターインタビュー>


4. 中堅戦 KUREI vs. DINASO [テーマ: SCRATCH]

<試合結果>
お互いの選手が自選曲を勝利しました。

画像17


#自選曲、他選曲予想など

<DINASO選手 自選曲について>
これまでの試合で圧倒的な強さを見せていたKUREI選手相手に、DINASO選手が候補曲として上げたのは「Overload Frontier」「27th style」でした。

レジャーランド一同「Overload Frontier」はKUREI選手も上手だと思っていましたが、DINASO選手が自信があるということで、「Overload Frontier」となりました。

【KUREI選手との戦いについて】


<KUREI選手の選曲予想について>
KUREI選手は課題曲全てのスコアをかなり詰めていたのですが、叩いてSCRATCHを回せるBPM帯の楽曲「Digitank System」「Just a Little Smile」を選曲すると予想していました。

KUREI選手が自選曲の理由と、DINASO選手の選曲予想について下記の通りツイートしています。


# KUREI選手 自選曲 「Swarm Of Scarabs」

<楽曲について>
beatmaniaIIDX 28 BISTROVERの楽曲です。(2020年AC稼働開始作品)
NOTES数;1212
スコア理論値;2424
BPM;110


<試合結果について>
KUREI vs. DINASO
☆ 2404 - 2385

画像13

予想していた楽曲と違ったため、レジャーランド一同、驚きました。

この楽曲はSCRATCH+同時押しが多い楽曲ですが、KUREI選手は正規、DINASO選手はRANDOMでプレイしています。

DINASO選手も上手いスコアなのですが、KUREI選手が固定オプションで2400点を超えるスコアを出し、負けてしまいました。

勝てなくても仕方がないと思えるほど、KUREI選手の仕上がりっぷりが凄かったです。

試合放送後のKUREI選手のツイートで「2400点がポンポン出せていたため、この楽曲にした」と知り、試合前の時点でKUREI選手の自己ベストがDINASO選手より高いことは分かっていたものの、大台の2400点超えをポンポン出せるとは予想していなかったので、流石だなぁと感じました。


# DINASO選手 自選曲 「Overload Frontier」

<楽曲について>
beatmania IIDX 21 SPADAの楽曲です。(2013年AC稼働開始作品)
NOTES数;1336
スコア理論値;2672
BPM;175

<試合結果について>
KUREI vs. DINASO
2603 - 2623 ☆

画像13

ROUND 1さんはストラテジーカードを保有している状況でしたが、「DINASO選手が得意な楽曲が多いため、使うメリットが少ない」「APINA VRAMeS 戦に温存する」と思い、レジャーランドはストラテジーカードは使用されないと予想していました。

試合放送後のKUREI選手のツイートですが、実際はストラテジーカード使用も選択肢にあったということなので、使用されなくて良かったです。

この楽曲はSCRATCHと鍵盤が絡む地帯が難しい楽曲ですが、両選手とも譲らず、終盤まで一桁点差の接戦で、DINASO選手が若干のリードを保ち勝利することができました。

あのKUREI選手相手に1曲でも勝利し、流れを止めたのが非常に大きかったと思います。

<試合前のDINASO選手とKUREI選手>

画像6


<中堅戦 出場選手のツイートはこちら>


<アフターインタビュー>


5. 大将戦 TENIN vs. 1-PIN [テーマ: NOTES]

<試合結果>
お互いの選手が自選曲を勝利しました。

画像18


#自選曲、他選曲予想など


<1-PIN選手 自選曲について>
1-PIN選手がTENIN選手相手に勝ってる曲が多かったため、1-PIN選手に選曲は完全に任せました。

多くある課題曲の中で1-PIN選手が選んだのは「それは花火のような恋」でした。


<TENIN選手 選曲予想について>
1-PIN選手がTENIN選手相手に勝ってる曲が多かったこともあり、TENIN選手の選曲は「VANESSA †」「超青少年ノ為ノ超多幸ナ超古典的超舞曲 †」のどちらかしかないと考えていました。


# TENIN選手 自選曲 「VANESSA †」

<楽曲について>
beatmania IIDX 14 GOLDの楽曲 (2007年AC稼働開始作品)
NOTES数;1771
スコア理論値;3542
BPM;185


<試合結果について>
TENIN vs. 1-PIN
☆ 3362 - 3358

画像14


試合前の直前練習でTENIN選手が「VANESSA †」ばかり練習していたので、TENIN選手の選曲が「VANESSA †」であると確信しました。

練習中、TENIN選手が自己ベストを更新していましたが、1-PIN選手も「VANESSA †」をかなり練習し、3400を超えたスコアを連発していました。


<試合前の1-PIN選手、TENIN選手>


画像21

練習時間終了直後、VANESSA †を沢山プレイしていたこともあり、「今までの練習時間で一番疲れた」と1-PIN選手が言っていたのが印象に残っています。

次に試合についてですが、ここまで引き分けの状況で勝利するには大将戦を2タテする必要がありました。1曲でも負けた瞬間、レジャーランドのセミファイル進出が無くなる状況だったため、1-PIN選手のプレッシャーは相当だったと思います。

又、VANESSA †が発表された時、「密度が高く非常に難しい楽曲で、手が温まっていない状況下で1曲目からやるには厳しい楽曲」「直前練習でTENIN選手もかなり仕上がっていた」ため、どちらが勝つか分からない勝負になると考えていました。

ただ「VANESSA †」で勝利できれば、レジャーランドが大将戦2タテで勝利し、目標の獲得ポイント9に届き、セミファイル進出の可能性が見えてくる状況でもあったので、この大一番を勝てるようにレジャーランド一同必死に応援しました。

中盤抜けた時点でTENIN選手が2点リードしていましたが、その後の難しい連打地帯で1-PINが16点リードすることができました。

この楽曲は終盤まで密度が高く、点差も僅差だったため、レジャーランド一同、祈るような気持ちで試合の行く末を見守っていました。

その後、ラスト2小節で難所でTENIN選手が逆転し、負けてしまいました。

最後の大逆転に最初は理解が追い付かず、この瞬間レジャーランドのセミファイル進出不可が確定したこともあり、茫然としていました。

あまりにも衝撃的だったため、この時の記憶は少し曖昧なのですが、試合はまだ1-PIN選手の自選曲が残っているため、1-PIN選手の応援をしようと声を出していたと思います。

# 1-PIN選手 自選曲 「それは花火のような恋」

<楽曲について>
beatmania IIDX 22 PENDUALの楽曲です。(2014年AC稼働開始作品)
NOTES数;1976
スコア理論値;3852
BPM;182

<試合結果について>
TENIN vs. 1-PIN
3767 - 3878 ☆

画像15

「VANESSA †」の衝撃が残っている中、すぐに「それは花火のような恋」の試合が始まりました。

一番悔しく、動揺しているはずの1-PIN選手が、自己ベスト-27の素晴らしいプレイをし、勝利しました。

<大将戦 出場選手のツイート>


<アフターインタビュー>


6.最終試合結果

レジャーランドは「先鋒戦か中堅戦のどこかで1勝+大将戦2タテ」か、「先鋒戦2タテ+中堅戦1勝+大将戦1勝」の勝ち狙いでしたが、ROUND1さんが強く、レジャーランドは引き分けとなりました。

画像9


レジャーランドは引き分けになったことで、セミファイル進出不可能が確定し、試合直後、チームレジャーランド一同、悔しさでボロ泣きました。この時のことは今でも忘れられません。

試合直後のレジャーランド選手の様子は、試合後のインタビューからも伝わると思います。特に1-PIN選手のインタビューはそばで見ていて、めちゃくちゃ泣きました。このチームでセミファイナル・ファイナルまで戦いたかった。。

チーム一丸となって『BEMANI PRO LEAGUE 2021』をやってきたので、この試合が放送されて1ヶ月以上が経過していますが、この記事を書いている今でも感情が揺さぶられます。

<レジャーランド所属選手のツイート>


7. 最後に

最後まで読んで頂きありがとうございました。
セカンドステージの残り1試合についても、来週公開します。

他には、「アドバイザーとして具体的に何をやってきたのか」といった記事も書けたらいいなぁと思っています。

又、10/24(日) にチームレジャーランド ファン感謝祭が開催されます。

画像24

第1部:レジャーランド VS SUPERNOVA Tohoku とのドリームマッチ

画像25

<タイムスケジュール>
10:00~11:00 練習時間
11:00~13:00 ドリームマッチ(対戦カードは本日10/22中に公開となります)

<配信URL>
https://www.youtube.com/watch?v=VnxxzvdfOwI

「サイン色紙が貰える物販」や「観戦できるスペース」もあるので、東京レジャーランド秋葉原1号店にぜひお越しください!

画像26

第2部:レジャーランド選手との交流会

画像24

私もイベントのサポートとして参加するので、ファンの方々とお会いできるのを楽しみにしております。

 
8. オフショット写真

ここでは、オフショット写真をのせていきます。

オフショット掲載の許可を頂いた「株式会社コナミアミューズメント様」、「チームROUND1のオーナーである株式会社ラウンドワン様」、「チームレジャーランドのオーナーである株式会社 山崎屋様 」には、この場をお借りしてお礼申し上げます。

<ファーストステージ試合前の集合写真>

画像22

<試合前のANSA選手とG*選手>

画像8


<試合前のKUREI選手とDINASO選手>

画像5


<試合前のTENIN選手と1-PIN選手>

画像3


<試合前のU76NER選手とU*TAKA選手>

画像4





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?