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『BEMANI PRO LEAGUE 2021』 セカンドステージ 第14試合 SUPER NOVA Tohoku VS レジャーランド戦について

1. はじめに

『BEMANI PRO LEAGUE 2021』レジャーランド所属 アドバイザー べあーです。

『BEMANI PRO LEAGUE 2021』のセカンドステージが終了してから時間が経ちましたが、レジャーランド各試合の戦略についてnoteを公開することにしました。

今回の記事では、9/11(土)に配信された「第14試合 SUPER NOVA Tohoku VS レジャーランド」の戦略、感想、舞台裏などを書いていきます。


<注目ポイント>
『BEMANI PRO LEAGUE 2021』公式サイトより引用

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2. 戦略(出場選手をどう決めたか)

第14試合のテーマは以下の通りです。

■ 先鋒戦 [テーマ: SCRATCH]
■ 中堅戦 [テーマ: CHARGE]
■ 大将戦 [テーマ: CHARGE]

SUPER NOVA Tohokuの選手選出についてですが、
先鋒戦;CORIVE選手
中堅戦;KEEL選手
大将戦;WELLOW選手
で間違いないと考えていました。

SCRATCHといえばCORIVE選手ですし、残りコストから大将戦はWELLOW選手、そうなると中堅戦はKEEL選手で間違いないと思い、かなり読みやすかったです。

次に、レジャーランドの選出についてですが、レジャーランドはセカンドステージの選出選手は後半3試合から決定しました。


後半3試合から決定した理由については、以下の記事を参照ください。


セカンドステージ後半3試合について、中堅戦・大将戦は1~2巡目で固める方針にした後、後半3試合について対戦相手の出場選手を予想しました。

<SILK HAT戦>
先鋒戦 [テーマ: SOF-LAN];NORI選手
中堅戦 [テーマ: NOTES];SEIRYU選手
大将戦 [テーマ: PEAK];RKS-32選手

<ROUND 1戦>
先鋒戦 [テーマ: NOTES];ANSA選手 or TENIN選手
中堅戦 [テーマ: SCRATCH];KUREI選手
大将戦 [テーマ: NOTES];TENIN選手 or ANSA選手

<SUPER NOVA Tohoku戦>
先鋒戦 [テーマ: SCRATCH];CORIVE選手
中堅戦 [テーマ: CHARGE];KEEL選手
大将戦 [テーマ: CHARGE];WELLOW選手

中堅戦、大将戦の想定対戦相手・テーマから、中堅戦と大将戦のどちらに1-PIN選手、DINASO選手を出場させた方がいいか、チーム内で相談して決定しています。

大将戦のWELLOW選手相手に勝利できる可能性が一番高いのはDINASO選手だと考えていました。

WELLOW選手相手で2タテすることは難しいことから、中堅戦の2タテが重要なため、中堅戦は1-PIN選手としました。

先鋒戦についてはCORIVE選手とSCRATCHで勝負ということで、U76NER選手一択でした。


3. 先鋒戦 CORIVE vs. U76NER [テーマ: SCRATCH]

<試合結果>
お互いの選手が自選曲を勝利しました。

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#自選曲、他選曲予想など

<U76NER選手 自選曲について>
CORIVE選手とSCRATCHで真っ向勝負したいということで、U76NER選手の自信がある「Watch out!!」となりました。

<CORIVER選手 選曲予想について>
CORIVE選手が「Close my Eyes for Me」のスコアを特に詰めていたので、「Close my Eyes for Me」で間違いないと考えていました。

CORIVE選手の動画で語られていますが、選曲の理由は「歴代スコアだから」とのことです。

# CORIVE選手 自選曲 「Close my Eyes for Me」

<楽曲について>
beatmania II DX 11 IIDX REDの楽曲 (2004年AC稼働開始作品)
NOTES数;948
スコア理論値;1896
BPM;132-145


<試合結果について>
CORIVE vs. U76NER
☆ 1817 - 1797

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U76NER選手は正規譜面、CORIVE選手はS-RANDOMでプレイしています。

U76NER選手は「Close my Eyes for Me」はファーストステージの頃から自選候補曲にあり、固定オプションで常にベスト近辺のスコアが出せる位に仕上げていました。

この楽曲は中盤でBPM132→145に変わりますが、その時点でCORIVE選手が18点リードしていました。CORIVE選手は皿チョンによる速度変更をミスしていましたが、リードを守り勝利しました。

U76NER選手はこの試合について、「試合前の練習でオーバーワークをし、皿を叩く感覚を無くしてしまったことで、いつも通りのプレイができなかった」と語っています。


# U76NER選手 自選曲 「Watch out!!」

<楽曲について>
beatmania IIDX 14 GOLDの楽曲 (2007年AC稼働開始作品)
NOTES数;837
スコア理論値;1674
BPM;121


<試合結果について>
CORIVE vs. U76NER
1588 - 1593 ☆

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Watch out!!は前半24分・32分のSCRATCH地帯が特に難しい楽曲ですが、両者譲らず抜きつ抜かれつつの勝負で、中盤のブレイク地帯に入った時点で同点でした。

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この楽曲で中盤で同点になるとは思っていなかったので驚きつつ、後半はスコアの差がつきにくいため、祈るような気持ちで見守っていました。

U76NER選手は後半、失点7点と完璧なプレイで勝利することができました!!

CORIVE選手相手にSCRATCHの多い「Watch out!!」で真っ向勝負して勝利した姿は本当にカッコよく、U76NER選手の男泣きする姿に感動しました。

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この試合について、U76NER選手が、選曲・試合中に考えていたこと等についてツイートしています。併せてご覧ください!


又、CORIVE選手がこの試合について、非常に詳しい解説動画を作成しているので是非ご覧ください!


<試合前のCORIVE選手とU76NER選手>

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<先鋒戦 出場選手のツイート>


<勝利チームインタビュー>


4. 中堅戦 KEEL vs. 1-PIN [テーマ: CHARGE]

<試合結果>
1-PIN選手が2タテしました。

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#自選曲、他選曲予想など

<1-PIN選手 自選曲について>
これまでの選曲はチームで方針を相談しながら決めていきましたが、SUPER NOVA Tohokuさんがストラテジーカードが残っており確実に使ってくることが予想されたため、1-PIN選手に選曲は完全に任せました。

その結果、「涙のテ・エストラーニョ・ムーチョ」になりました。
Prim is God!!

SUPER NOVA Tohokuとのドリームマッチで、1-PIN選手がKEEL選手にストラテジーカードでプレイできなかった「涙のテ・エストラーニョ・ムーチョ」をプレイしているので、良かったらご覧ください!

<KEEL選手の選曲予想について>
1-PIN選手がスコアをかなり勝ち越していたため、スコアの点差が接戦の曲をKEEL選手は選曲してくると予想していました。

具体的にはファーストステージでKEEL選手が選曲していた「Acid Pumper」や、「Clione †」「MIRACLE MEETS」「Sakura Reflection」「鬼天」等を選曲すると予想していました。

KEEL選手が「MIRACLE MEETS」を選曲した理由については振り返り配信で以下のように語っています。

序盤のBSS地帯でDP 皆伝の片手力で差をつけて、そのまま逃げ切りたいと考えていた。


# KEEL選手 自選曲 「MIRACLE MEETS」

<楽曲について>
beatmaniaIIDX 17 SIRIUSの楽曲です。(2009年AC稼働開始作品)
NOTES数;1128
スコア理論値;2256
BPM;160


<試合結果について>
KEEL vs. 1-PIN
2191 - 2207 ☆

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MIRACLE MEETSが発表された時、僅かなミスが命取りになる接戦の勝負になると感じていました。

R-RANDOMの配置が悪く、序盤のCHARGE NOTES+鍵盤部分が非常に叩きにくい配置でしたが両者譲らず、前半のBSS地帯が終わって時点で一桁点差で1-PIN選手がリードしていました。

最後まで一桁点差の試合展開だったため、この試合も祈るような気持ちで試合を見守っていましたが、1-PIN選手がリードを保ち、勝利しました!

試合の動画を見返しながら記事を書いていますが、BPLの試合は接戦が多く、試合直後はやはり声が出ちゃいますね。1-PIN最高!


# 1-PIN選手 自選曲 「涙のテ・エストラーニョ・ムーチョ」→「Sakura Reflection」(ストラテジー)

<楽曲について>
beatmania IIDX 19 Lincleの楽曲です。(2011年AC稼働開始作品)
NOTES数;1190
スコア理論値;2380
BPM;181

<試合結果について>
KEEL vs. 1-PIN
2350 - 2364 ☆

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ストラテジーカードを使用され、「Sakura Reflection」が発表された時は、両チーム共にざわついていました。

「Sakura Reflection」は精度勝負の楽曲で、少しのミスが命取りになるため、大会一発の勝負でやりたくない楽曲のためです。

<ストラテジーカード使用時の選手のリアクション>

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「Sakura Reflection」は基本8分の構成ですが、SCRATCHが一部間隔が狭くなる箇所が少し難しい曲になります。

中盤のCHARGE NOTE地帯に入る時点で、1-PIN選手が完璧なプレイで12点リードしていましたが、1-PIN選手がRANDOM、KEEL選手がMIRRORでプレイしていることもあり、配置によっては点差が縮む可能性もあるので、この楽曲も祈るような気持ちで試合を見守っていました。

最終的に、1-PIN選手がMAX-16と非常に高いスコアを出し、勝利しました。

又、SUPER NOVA Tohoku戦は、ROUND1戦から日程がほとんど開いていなかったこともあり、1-PIN選手の調子を心配していましたが、1-PIN選手は流石のプレイで2タテし笑顔で勝負を終えることができて個人的にも嬉しかったです。

<試合前のKEEL選手と1-PIN選手>

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<中堅戦 出場選手のツイートはこちら>


<勝利チームインタビュー>


5. 大将戦 WELLOW vs. DINASO [テーマ: CHARGE]

<試合結果>
WELLOW選手が2タテしました。

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#自選曲、他選曲予想など

<DINASO選手 自選曲について>
WELLOW選手 相手に勝てる楽曲として、
第1候補;「TOGAKUSHI」
第2候補;「海神」
第3候補;「アストライアの双皿」
第4候補;「魔法のかくれんぼ」
で考えていました。

SUPER NOVA Tohokuさんがストラテジーカードが残っており、第1~第3候補曲の場合は確実にストラテジーカードを使ってくることが予想されました。

「ストラテジーカードを使用された場合に、第1候補~第3候補の曲が出る可能性を残す」「ストラテジーカードを使用されずに勝負しても、勝てる余地がある」ことから、第4候補の「魔法のかくれんぼ」を自選曲としました。

SUPER NOVA Tohokuとのドリームマッチで、DINASO選手がWELLOW選手に第2候補;「海神」、第3候補;「アストライアの双皿」をプレイしているので、良かったらご覧ください!


<WELLOW選手 選曲予想について>
WELLOW選手は自己ベストの点差が大きい楽曲か、密度の高い曲を選曲してくると思い、「BEAT PRISONER」「Dynamite」「-65℃」を予想していました。

WELLOW選手が「BEAT PRISONER」を選曲した理由については振り返り配信で以下のように語っています。

DINASO選手が「Dynamite」が一番苦手だと思い練習していたが、「DINASO選手のスコアが、かなり伸びしろがありそうに感じた」「自身も事故る可能性があること」から辞めた。

「BEAT PRISONER」は、「DINASO選手のスコアが伸びしろがあまりなさそうで、自身の出せる平均的なスコアがDINASO選手の自己ベストを超えれると感じた」ため選曲したとのことです。


# WELLOW選手 自選曲 「BEAT PRISONER」

<楽曲について>
beatmaniaIIDX 27 HEROIC VERSEの楽曲 (2019年AC稼働開始作品)
NOTES数;1844
スコア理論値;3688
BPM;155


<試合結果について>
WELLOW vs. DINASO
☆ 3594 - 3559

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試合前の直前練習でWELLOW選手が「BEAT PRISONER」ばかり練習していたので、WELLOW選手の選曲が「BEAT PRISONER」であると確信しました。

そのため、DINASO選手も直前練習で「BEAT PRISONER」ばかりプレイしていました。

<試合前のDINASO選手、WELLOW選手>

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ここまでの勝負でレジャーランドがリードしており、1曲勝利できればレジャーランドの勝利、2曲負けるとSUPER NOVA Tohokuの勝利という状況です。

試合が始まり、中盤のCHARGE NOTE地帯が終わった時点で、WELLOW選手が13点リードしており、後半で全然ひっくり返せると思っていました。

終盤まで20点以下の点差でしたが、WELLOW選手が最後まで非常に上手く、負けてしまいました。

# DINASO選手 自選曲 「魔法のかくれんぼ」→「Timepiece phase II (CN Ver.)」(ストラテジー)


<楽曲について>

beatmania IIDX 20 tricoroの楽曲です。(2012年AC稼働開始作品)
NOTES数;1546
スコア理論値;3092
BPM;287


<試合結果について>
WELLOW vs. DINASO
☆ 2958 - 2934

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ストラテジーカードを使用され、「Timepiece phase II (CN Ver.)」が発表された時、DINASO選手が得意な楽曲なため、割と良い楽曲が出たと思いました。

又、WELLOW選手がストラテジーカードで「Timepiece phase II (CN Ver.)」が出た時の心境について、振り返り配信で以下のように語っています。

「TOGAKUSHI」よりマシだと感じたが、DINASO選手はCHARGE NOTEとガチ押しが上手なので、かなりとキツイと感じた。課題曲約30曲の中、5~6番目に嫌な楽曲だった。

チームの勝敗が決まる最終試合かつ、レジャーランド最後の試合ということもあり、気合をいれて応援をしていました。

この楽曲も両者譲らず、終盤のCHARGE NOTE地帯に入る時点で20点差以下の接戦で、WELLOW選手が勝利しました。

セミファイル進出を確定させるために大将戦2タテしないといけないプレッシャーの中、2タテをしたWELLOW選手は本当にお見事でした。WELLOW選手の魂がのった素晴らしいプレイでした!

又、一番最後のCHARGE NOTEでWELLOW選手、DINASO選手の両者がスコアを確認したシーンは、名シーンの一つだと思います。

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この時、自分は最後のCHARGE NOTEの音を聞きながら、これまでのBPL2021に向けてやってきたことがフラッシュバックし、チームレジャーランドのBPL2021がこれで終わってしまうことの寂しさを感じつつ、色々な感情がこみ上げました。

チーム一丸となって『BEMANI PRO LEAGUE 2021』をやってきたので、この試合を見ると、今でも感情が揺さぶられます。

<大将戦 出場選手のツイート>


<勝利チームインタビュー>


6.最終試合結果

レジャーランドは「中堅戦2タテ+大将戦1勝」か、「先鋒戦2タテ+中堅戦1勝+大将戦1勝」の勝ち狙いでしたが、SUPER NOVA Tohokuさんの気迫の籠ったプレイで、レジャーランドは負けとなりました。

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試合直後は、レジャーランドはこの試合が最後になることは分かっていたものの、「BPLが終わってしまったという寂しさ、もっとチームレジャーランドで試合したかった」という気持ちになっていました。

試合は負けとなりましたが、レジャーランド選手は全力を出せたと思いますし、セカンドステージの激闘を1位通過し、セミファイル進出を決めたSUPER NOVA Tohokuには心の底から「おめでとう!」と思えました。

セカンドステージ全試合終了直後に、「セミファイルに進出できないチームがこのまま終わるのは寂しい。応援してくれたファンに喜んで貰いたい」という気持ちがあり、3社合同のドリームマッチ開催に繋がっています。

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<レジャーランド所属選手のツイート>


7. 最後に

最後まで読んで頂きありがとうございました!

セカンドステージ終了から1.5か月近く経ってしまいましたが、本記事をもって、セカンドステージ レジャーランド全試合の記事が書き終わりました!

月日が経過しても、当時のことが分かるように意識して書いたため、毎回長文となってしまいましたが、最後まで書くことができてホッとしています。

自分は文章を書くのが得意なタイプではないのですが、ここまで続けることができたのは、記事を読んでくれる皆様がいたおかげだと思っています。本当にありがとうございます。

最後の記事として「どのような思いを持ってアドバイザーになったのか、アドバイザーとして具体的に何をやってきたのか、BPL2022の選手やアドバイザーになりたい方へのメッセージ」を書いて、自分の中で『BEMANI PRO LEAGUE 2021』が終わりだと思っています。

そのため、もう少しお付き合いいただけると幸いです。


又、10/24(日) に「チームレジャーランド ファン感謝祭 in レジャーランド秋葉原1号店」を行いましたが、多くの人にお越し頂き、本当にありがとうございました!!

「SUPER NOVA Tohokuとのドリームマッチ」、「ファンの皆さんとの交流会」、「トークショー」と濃密で楽しい1日でした!!

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<ファン感謝祭の動画>


次のイベントとして、11/6(土)に バイパスレジャーランド 藤江新館様 (金沢)でチームレジャーランドのイベントが開催されます!

11/6(土)についても、イベントのサポートとして参加するので、ファンの方々とお会いできるのを楽しみにしております。

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8. オフショット写真

ここでは、オフショット写真をのせていきます。

オフショット掲載の許可を頂いた「株式会社コナミアミューズメント様」、「SUPER NOVA Tohokuのオーナーである株式会社ワイ・ケーコーポレーション様」、「チームレジャーランドのオーナーである株式会社 山崎屋様 」には、この場をお借りしてお礼申し上げます。

■『BEMANI PRO LEAGUE 2021』

<試合前のCORIVE選手とU76NER選手>

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<試合前のKEEL選手と1-PIN選手>

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<試合前のDINASO選手とWELLOW選手>

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<試合前のKOME監督とツーショット>

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10/24(日)  SUPER NOVA Tohokuさんとのドリームマッチでの集合写真

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