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俳書メモ

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俳句関連本の読書メモ
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2024年7月の記事一覧

句姿を整えやすくなる『俳句講座 季語と定型を極める』

『音数で引く俳句歳時記』が気になっているのだが、いつの間にか姉妹編が出版されていた。 である。巻末に音数別季寄せの付録もついている。僕がnoteに書いてる本は、大体図書館で借りているのだが、これは吟行でも便利そうなので購入した。 『十七音の可能性』を読んだ時も思ったけど、岸本先生の説明は平明で、文章に衒いがなくて読みやすい。 今回の本では、どうやって音を調節して韻律を整えるかについて、季語を中心に主要パターンを解説している。「句姿が整っている」という褒め言葉があるけど、

鷹 60周年記念号の対談メモ

先月鷹俳句会に入った。そうして今月送られてきた結社誌の『鷹』の7月号がちょうど創刊60周年記念号だった。 これが気合満点である。 小川軽舟主宰と、奥坂まやさんの第一句集が収められているという豪華さに加えて、対談がすごい。 「師と生きる」 水原紫苑 × 小川軽舟 「私にとっての第一句集」 高野ムツオ × 今井聖 × 鴇田智哉 × 奥坂まや である。注目すべき記事は多数あるのだが、この対談が面白かったので、印象深かった言葉と、考えたことをメモする。 「師と生きる」