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俳書メモ

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俳句関連本の読書メモ
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2024年1月の記事一覧

命のひらめきを探したくなる『俳句とは何か』

俳句論の本は20冊くらい読んだと思うが、どの本にも名前が挙がる評論家がいた。 山本健吉。 彼の「俳句は滑稽なり。俳句は挨拶なり。俳句は即興なり」を引用する文に何度出会っただろう。その度に読んでみたいと思っていたが、なかなか手を出せずにいた。 が、年末年始の時間を取れそうなタイミングで、『俳句とは何か』を鱗読書会の課題本にしてもらえたので、ついに読むことができた。 結果。 思っていたよりも熱い本だった。引用先ではテクニカルな話題が多かったけど、それよりもっと情熱のたぎ