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小学生から取り組める国際交流

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◉トラベルテディ・プロジェクト〜ぬいぐるみが留学生になって世界へ飛ぶ〜 トラベルテディ・プロジェクトとは、自分たちの代わりにぬいぐるみを留学生にして国外の学校と交換し、お世話をし… もっと読む
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フラットスタンリー・プロジェクト〜紙人形になった自分が、封筒に入って世界へ飛ぶ〜

「フラット・スタンリー」は1964年にアメリカで出版された絵本のタイトルです。作者はJeff Brown、原書は英語ですが日本語を始め色々な言語でも訳されています。 日本語の本ではスタンレーと書かれていますが、英語の発音に近いのはスタンリーです。どちらでもいいと思いますが、私はスタンリーと言っています。 この絵本の主人公スタンリーは自宅の部屋で掲示板が落ちてきて「ぺったんこ」になってしまいました。体がペラペラの紙みたいになってしまって、人生が変わります。しかし「人を見かけ

トラベルテディ・プロジェクト 〜ぬいぐるみ留学生が世界へ飛ぶ〜 その6:帰国

いよいよ留学生が帰国します。ぬいぐるみ留学生は外国に帰りますから、簡単にはもう会えません。それは子どもたちでもよくわかります。別れは辛いですが、この「別れが辛い」という体験が、このプロジェクトがうまくいった証でもあると思っています。 「プロジェクトの概要」「相手の見つけ方」「留学の準備」「留学中のお世話」についてはこちらにまとめています。 お別れの日が近づいてくる帰国する日が近づくと、子どもたちのカウントダウンが始まります。自分たちが送った留学生が帰ってくるのは嬉しいけれ

トラベルテディ・プロジェクト 〜ぬいぐるみ留学生が世界へ飛ぶ〜 その5:留学生が到着!

文通もいいのですが、このプロジェクトの最大の魅力は「ぬいぐるみが3Dである事」だと感じています。ぬいぐるみを、全身で「ぎゅーっ」とできる。触れる、撫でることができる、手のひらで、体でその存在を感じることができる。 「プロジェクトの概要」「相手の見つけ方」「留学の準備」についてはこちらにまとめています。 留学生が到着!国外から届いた荷物を見るのは、大人でもワクワクします。どんな子が入っているのだろう。本当は子どもたちの目の前で一緒に開封するのがいいのですが、私は事前に開けて

トラベルテディ・プロジェクト 〜ぬいぐるみ留学生が世界へ飛ぶ〜 その4:留学生が到着するまで

今回は留学生の出発と到着するまでの間に行う活動について書きます。相手の留学生が来日する前に行っている活動を失念しておりました😅(前回予告の留学生来日は次回になります)。 「プロジェクトの概要」「相手の見つけ方」「留学の準備」についてはこちらにまとめています。 留学生を送るお互いに教員同士で発送日を連絡します。EMSや宅配業者の国際サービスを使うと、大体1週間あれば相手の学校へ到着します。途中でいなくなってしまっては大変なので、トラッキング番号がついたシステムで、今どこにい

トラベルテディ・プロジェクト 〜ぬいぐるみ留学生が世界へ飛ぶ〜 その3:留学の準備

子どもが「外国語は必要だ」という実感、「外国語をもっと知りたい」「外国語を使えるようになりたい」という学習への動機を持つためにはどうしたらいいのでしょうか。 これは、実際に外国とつながる体験に勝るものはないと私は考えています。つまり、自然に、どうやっても外国につながる状況を授業の中に生み出すことで、外国語を使う「必要性」を作る。そのためには①日本語以外の言語を使う人と直接つながる、②日本語以外の言葉が使われている実物を教室で扱う、の2つがあります。 トラベルテディ・プロジ

トラベルテディ・プロジェクト 〜ぬいぐるみ留学生が世界へ飛ぶ〜 その2:相手を探す

国際交流といっても、小学生の場合は国外に行くこと自体ハードルが高く、会話も英語で行うことが難しい場合がほとんどです。ヒト対ヒトの直接的な交流の前に、お世話がしやすい交換留学がこのプロジェクトです。 トラベルテディ・プロジェクトとは、自分たちの代わりにぬいぐるみを留学生にして国外の学校と交換し、お世話をしながらお互いの生活をレポートしあう、小学生時期にぴったりの国際交流活動です。 小学校でも取り組める可能性ぬいぐるみが留学しますから、実際の留学に比べて費用がかなり安いです。

トラベルテディ・プロジェクト 〜ぬいぐるみが留学生になって世界へ飛ぶ〜

子どもたちが「なぜ外国語を学ぶのか」実感するためには、外国と繋がることが一番です。「では何をどうすればいいのか」、今回は国際交流活動の一例として、「トラベルテディ・プロジェクト」を詳しくご紹介していこうと思います。 最初の「海外とのプロジェクト」2008年、最初の海外との協働活動にチャレンジしました。子どもにとっても私にとっても初めてのプロジェクトです。とにかく「私がやってみたかった」というのが本音です。 ちなみに。プロジェクトと言っていますが、当時の私はプロジェクトが何