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2021年振り返り 前編【オフ会はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。】

 先日、穂音(ほのん)さんとじゅんみはさんとオフ会を開く機会を頂いた。

 場所は、林伸次さんのお店、渋谷にあるBAR BOSSA。

 そのオフ会の模様は穂音(ほのん)さんとじゅんみはさんがすでに記事にしてくれている通りで、僕にとっても今年の大切な事柄の一つになった。

 ボサノバ、ワイン、カクテル、そしてブラジル料理。カジュアルさと贅沢さがほどよくブレンドされた空間での楽しく温かく有意義で軽快で濃厚な時間。

 ここではお二人の記事に書かれていない部分を僕なりに記してみたい。

 三人の記事を読むことで一個の完成されたメロディになったら良いなと願いつつ。


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 若い時に来た渋谷とはだいぶ変わってしまっただろうなと思いながら半蔵門線に揺られていた。

 SNSで知り合った人達と実際に会う約束をし、こうして出かけて来ている自分もずいぶんあの頃とは変わったなとも思う。

 会ってどんな話をしようか。

 noteでの文章とあまりにもかけ離れた人物に見えてしまったらどうしようか。

 あれこれ考えてはみたけれど、例の深夜番組に映ってしまったことで少しばかりどんな人なのか知られているので、自然体でいようと思ってもいた。

 待ち合わせのBAR BOSSAに向かう道は、それほど当時の印象と変わっておらず、割とスムーズにお店に辿り着けた。

 お二人よりも先に着いてしまい、手持無沙汰になった僕は、お店の扉を開けてみた。

 すると、まだ開店前で、林さんが準備をしている真っ最中。

 つまりめちゃくちゃ迷惑な客の所業。

 少し待つと、往年のカルロストシキみたいな爽やかな笑顔で出迎えて頂けた。穂音(ほのん)さんの名前で予約している事を伝え、とりあえずカウンターで待とうか迷い、結局、店内を物色したり林さんの本を買ったりして間を埋めるのにやや冷や汗をかいた。

 お二人が到着するまで、席など何も決めないという選択をした僕はちょっと途方に暮れた。

 この時間、林さんからすればけっこう怖い客だったのではないだろうかと、今頃反省している。

 程なく、途中で猫の国に迷い込んでしまったお二人が到着すると、

「noteの世界から心優しい族が降臨した」

 それが僕の第一印象だ。

 僕が云う事ではないけれど、BAR BOSSAというお店にも馴染んで見えた。

 渋谷のセンター街を抜けた場所にある優しいお店に現れた心優しい族。

 テーブルについてひと通り挨拶をし、

 僕は奥さんの手拭いを皆さんに渡す事が出来た。

 お二人からはカタチあるものもそうでないものも含めていっぱい頂いてしまった。

 互いに贈り物を手渡すように会話が弾んだ。

 そうやって楽しい時間は過ぎ去った。

 なんとなく暖炉の傍に集まって語らったような印象が残っている。

 渋谷に迷い込んだ犬、猫、猫の三匹が暖炉の火の前で体をほぐし、互いの肉球を見せ合いながら話している光景。

 それが先日のオフ会の中身だったと言って良いような気がしている。


 BAR BOSSAを後にして三人でスクランブル交差点の方へ向かう道すがらの会話も先ほどいた店内のように柔らかく温かい。

 金色ジャケットを着て微笑んでいるヒロミ・ゴーに見守られながら、僕らはお別れの挨拶をしてそれぞれの帰路についた。

 渋谷駅の人混みの中においてお二人だけが明らかに違う色をまとっているように見えた。

 家に着いて思い返してみても、あれが本当に渋谷だったのだろうかと不思議に思う。

 渋谷の街の片隅に出現した温かい灯のような時間。

 またいつか何気なく迷い込む日が来ることを思いつつ。



 穂音(ほのん)さん、オフ会を提案してくれてありがとごじゃいます!

 じゅんみはさん、誘って頂きありがとごじゃいます!

 林さん、最高のおもてなしをありがとごじゃいます!

(そしてこの記事のタイトル、パクっててすいません!)



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