A.B.C-Z歌会第4回「モチーフ:歌」

1年ぶりの開催となりましたA.B.C-Z歌会、歌集とコメントを発表いたします。歌会としては新たな試みで趣向を変えたお題となっておりますが、今回も素敵な歌と熱いほめほめコメントをいただきました。

開催概要については、下の記事をお読みくださいませ。

今回の短歌一覧はこちらになります。DLしてご利用ください。

1.いつまでも光に向かおう僕たちはおんなじ歌を歌う仲間だ〈LETS SING A SONG〉

★ なんかカウコンの10周年企画で歌った最後に塚ちゃんが言った「なかよし!」を思い出しました...ずっと光に向かっていってほしい...。
★ いつでも前を向いて進んでいく5人を思わせるような短歌で、とても勇気づけられます!
★ レッシンは煌びやかでショーのイメージが強い曲だと思っています。
光がよく似合う曲ですよね。
★ 「歌」というテーマにふさわしい作品!5人の関係性や5人とファンとの関係性を「おんなじ歌を歌う」という言葉で表しているのがお洒落で温かくて素敵です……!
★ LET’S SING A SONGを聞きながら拝読していると、「僕たち」に我々ファンも含まれるのかな、という希望が持てました。そしてもう一度このお歌を見たときに「いつまでも」の重みが増して感じられます。
★ ずっと光へ向かう旅を共にさせて欲しいと祈らずにいられなくなりました。
俺たちとみんなでA.B.C-Z!
★ 自作です。レッシンのパフォーマンスは、ジャニーズに脈々と受け継がれるshow must go onの精神が体現されていると感じております。10周年のえびちゃんにも素敵なショーを続けてほしいという思いを込めながら詠みました。


2. 地図にない道を目指して勇気という名のロケットに飛び乗る5つ星  〈SPACE TRAVELERS〉

★ A.B.C-Zはいろんなところで「はじめて」をやっていくパイオニアですもんね。
本人たちが乗るロケットが「勇気」なのもいいです。
★ スペトラはA.B.C-Zの醍醐味みたいな曲ですよね。
★ まさに地図になかった道を突き進むA.B.C-Zは勇気のロケットに乗っているのだなぁ〜。
★ 歌詞から引用されている部分が「地図にない」というところなのが作者さんの強い想いを感じます。A.B.C-Zは宇宙の開拓者……
★ 「五つ星」という私たちにとって大事なモチーフが、結句の最後に字余りになることで更に印象深くなっているなあと感じました。
★ 勇気という名のロケットというフレーズがとても好きです。⇒
地図なき道を目指して色々開拓して後進への道を開いてきた彼らの活動を思うとより胸が熱くなりますね。
★ 作者です。この曲が大好きでこの曲で短歌が詠めて嬉しいです。


⒊  奈落でもいいやと思った 5光年先まで続くショーの始まり〈メクルメク〉

★ A.B.C-Zは地獄にいても天国にいても最高のショーをしてくれそうな、そんな魅力がありますよね。振り幅と対比がとても鮮やかな歌だと思いました。
★ 明るくハッピーな曲なのにどこか退廃的な魅力があるんですよね。
地獄でもショーを続けてほしい。
★ どんな場所であっても光り輝く5人を表すかのようで去年のジャニーズ伝説が恋しくなりました。
★ 天国でも奈落の底でも見たいA.B.C-Zのショー。
★ 「奈落」と「光年」が闇と光の対のようで好きです。
その後さらに続く「ショー」の電飾の輝きがさらに際立つようです。
★ 「奈落でもいいやと思った」というフレーズが最高に好きです。
みんながいるステージが奈落であってもそこは天国。
★ 自分の作品です。沼に落ちかけている時期にコンサートDVDを衝動買いして、そこで披露されていたメクルメクを見て「推そう」と決心した時の気持ちを短歌にしました。
正直なところ、掛け持ち先のグループと比べ当時のえびの待遇は『天国』ではありませんでしたが、そんな事なんてどうでも良くなるくらいのパフォーマンスに恋に落ちてから、もう5年です。


⒋  光れ光れ! 俺らを照らせ! 最強の5人が登場、沸けよ会場!!〈Great5〉

★ リズムがあり、韻も踏んで勢いもあり読んでいて楽しかったです。
Great5のギラギラした強い A.B.C-Zのイメージが浮かんできました。
★ コンサートの幕開けのワクワク感が歌から伝わって、こちらもとてもワクワクした気持ちになれました!
★ この曲を聴くとABCE座で披露したぐるぐる回る装置を思い出します。
沸きますよね、曲もあの装置も。
★ 日生劇場を抱く五関くんの背中が思い浮かびます……
★ GREAT5の歌詞を改めて見ると命令形と「!」が多くて、元の曲としっかりリンクしたお歌だなと思いました。コンサートでの煽る5人と観客が目に浮かびます。
★ 光れ光れと強調するフレーズも、命令形で締めるところもとても好きです。
最強で最高!!!!!
★ ノリと勢いだけで作った歌ですが、結構気に入っています。


⒌  夕闇を 飛び立ちふわり 雲を抜け 夢を見ようよ 銀河の舞台で〈Fantastic Ride〉

★ アラジンの魔法のじゅうたんみたい……!単語ひとつひとつのチョイスがとてもロマンチックで素敵な歌だと感じました。夕方のオレンジや薄紫が混ざった空のイメージが浮かびました。
★ ピンクとむらさきに染まった雲海に浮かぶ5人を想像しました。どこまでもロマンティック。
★ まるでアラジンの魔法の絨毯に乗っているかのような…夢見心地になれました。
★ FRって浮遊感のある曲ですよね。銀河がよく似合う。
★ 「ふわり」という言葉の響きが曲の雰囲気とぴったりです!
★ 「闇」「立ち」「(ふ)わり」と韻を踏むたびに空を駆け上がっていくような軽やかさが、この曲の多幸感にピッタリでした。
★ 自作です。「マジックアワーに飛び立つ飛行機」というイメージをこの楽曲に勝手に抱いていて、そのイメージと現場へ向かう高揚感といつだって夢を見せてくれる彼らに想いを馳せて詠みました。


⒍  おなじ歌おんなじ歌詞をなぞっても僕らは違うパン屋を想う〈街角〉

★ 街角は A.B.C-Zの中でも登場人物の生活感が滲んで見えるような曲ですよね。この歌を読む方たちがパン屋さんを介してそれぞれの物語を思い浮かべることができる、素敵なからくりが隠された歌だなあと思いました。
★ 切ない曲ですよね〜〜想うパン屋が違うし、やっぱり君はいないんですよね...。切ない恋の歌が似合うなあA.B.C-Zは...。
★ 読んだあと少し切ない気持ちになりました。とても素敵な短歌です!
★ 街角を聴くと美味しいパンを食べたくなるんですよね…。というかパン屋の匂いを嗅ぎたくなる。みんなそれぞれの好きなお店があるはずで。
★ 近いけどやっぱり遠い、アイドルとファンとの距離感を思い浮かべました。同じ歌を聴きながら別々の場所で生きているんだな〜と感じられる、とても生活感に根ざした素敵すぎる作品です。
★ 人それぞれに解釈があり、人それぞれに想うパン屋があるんだなあとしみじみ思いました。だからこそ面白い。
★ 自作です。同じ歌を共有しても、どんなに彼らを知ったつもりでも、あくまで「つもり」なんだよな……という距離感を、少し生活感のあるこの曲で詠んでみました。曲を、というよりアイドルとファンを詠んだものになりました。


⒎  口づけで 薄紅移りし唇が 零す体温 浅き夢見じ〈Saw me tight〉

★ 曲中の女性視点でしょうか?「薄紅」「零す体温」という言葉が色っぽくてドキドキしました。いろは歌の引用もとてもセンスを感じて素敵です……!
★ まどろみのばかじわじわと体温が混ざり合うかんじ...うっとりします。
★ ちょっとセクシーな雰囲気が漂っていて、艶っぽくてドキドキします!
★ モチーフの楽曲のお洒落な雰囲気に「浅き夢見じ」と日本古来の『歌』が盛り込まれているところが粋だな……と感じました。
★ 8と対になっていると思うのですが、こちらは「キミ→アナタ」目線でしょうか。現代の都会的な曲を、文語的表現を用いて詠んでいるのが新鮮でした。
★ とても色っぽい!浅き夢見じで終わるのがワンナイトの情事を感じさせ、儚くせつないですね。
★ 自分の歌です。Saw me tightは女性目線と男性目線の歌詞がありますが、こちらは女性目線の歌です。「口づけをしたら口紅の色があなたの唇に移った。体温は分け合っているが浅はかな夢など見ないようにしよう」という意味の歌です。男性目線と対になるように作りました。
女性目線の零(こぼ)す→清らかなしずく
男性目線の溢(こぼ)す→内からあふれだす という意味を込めました。


⒏  凍玻璃(いてはり)に 映りし唇君の紅 東雲の空に溢す体温〈Saw me tight〉

★ 7番とのアンサーソングのような感じで、対比が美しいです。7番の歌には少し温かさを感じますが、こちらの歌は冷たさを感じます。2首セットで鑑賞するとより切ない……
★ 凍玻璃と体温というイメージの異なる言葉が混ざっている感じが、Saw me taightのアンニュイな雰囲気にマッチしてますね。
★ 寒空のもと、想い人のことを眺める男性を想像しました。
★ 7番の歌と対となっているような作品。「凍玻璃」という言葉がとても綺麗。情景が浮かびます!
★ こちらは「アナタ→キミ」目線かなと思いました(逆だったらすみません)。「移りし」と「映りし」がとてもおしゃれで……!ガラス窓、明け方の空、窓に映る自分の唇についたリップ……という情景がぶわっと頭に浮かびました。
★ これまたとても色っぽい!「凍玻璃」と「体温」の対比もとてもドキドキしてしまいます。
★ 自分の歌です。Saw me tightの男性目線をなぞった歌です。女性目線の歌と対になるように作りました。Saw me tightはどちら目線の歌詞も同じ単語を使いながらも意味が微妙に異なるニュアンスになるように書かれているので、それを模倣したつもりです。「凍えるようなガラスに映っているのは君との口づけで口紅の色が移った自分の唇だ。冬の寒い夜が明ける寸前まで体温を与え合いたい」という内容を歌ったつもりです。


⒐  そう今もきみは最大風速で死へ向かう けど叫べ、FORTUNE〈FORTUNE〉

★ 星が一番輝く時って死ぬときなんですよね。
えびちゃんのパフォーマンスは終盤に向けてどんどん盛り上がっていくことが多くて、体力の限界を突破するとき、彼らの輝きを強く感じます。この歌を読んでそんな場面が思い浮かびました。そんな極限状態でも叫ぶのは幸運という……
★ FORTUNE大好きです。死という言葉を使われてますが、わたしもこの曲のエンディング感を感じていました。どこから来るのだろう?それでもワクワクするこの感じ...絶妙な曲です。
★ 人間として生まれれば必ず迎えることに、全力で生き抜いていこうと前向きなれそうな歌でいいと思います!
★ コンサート終盤でこれをやる気概がサムライです!
★ この曲を詠んで「死」が入るのが目から鱗でした。
曲が持つエネルギーが強すぎて逆に死と表裏一体になっている感じがします。四句「死へ向かう けど」の空白の存在感が好きです。自分だったらうっかり詰めてしまいそう。
★ 大好きです!!!!全身全霊の刹那感とそこから更にギアを上げる感じ。
Zephyrコンの本編ラストを思い出さずにはいられません。
★ 自分の作品です。
私はこのパリピな曲が本当に本当に大好きなのですが、特にこの曲の刹那的で、生への泥臭い実感が込もっているところが大好きで、ゼファーコンでの演出と相まって本当に聴いていて泣きたくなる……だってFORTUNE(幸運)という概念に対して「吠えろ!」「挑め!」「急げ!」ですよ?!?!いや〜〜〜〜好きだ…………


⒑  残機ゼロの人生たまに労ってたまに無理してどこまでも飛ぶ〈GAME OVER!!!〉

★ ポップな世界と大人な人生観を歌えるの、アラサーアラフォーアイドルの特権ですよね。A.B.C-Zらしい良い応援歌だとおもいます!
★ 社会人として生きていくには、時々休んで時には無理をすることがあります。人生において大事なことを改めて確認させてくれる歌だとおもいました。
★ 実際生身の人間の残機はいつもゼロなんですけど、死ぬ気でやる時と甘やかす時がないと飛ばないのもまた真なりですよね〜。
★ 翼の無い人間が飛ぶためには必然的にどうしても無理をしなくてはならなくて、だけどそんな人たちを、自分たちが無理をしながらも労ってくれる"アイドル"という存在の偉大さを感じました。アイドルと『歌』、それを聴くファン、それぞれの関係性が思い浮かぶ作品。泣けます……
★ 歌詞からキーワードを引いているわけでもないのに世界観や雰囲気がぴったりすぎて、歌詞の一行に入っていてそうなくらいです。
それでいてA.B.C-Zの5人のアイドル人生にもハマっていてぐっときました。
★ たまに労ってたまに無理してってところがすごくA.B.C-Zらしいなあと思いました。ただ体調面はくれぐれも無理はしすぎないようにと祈るばかりです。
★ 自作です。この曲のCメロ?「翼はないこと〜」のフレーズがえびちゃんらしくて大好きなので、それを基にして詠みました。えびちゃんのがんばりは社会人としてがんばっているさまざまな人たちに刺さるところがあると思います。その共感力が少しでもこの歌に表れていればいいな。

⒒  大事なものはいつもささやかででも暖かくて、ぼうっと光ってぼくらを照らすね。〈ささいなことが〉

★ A.B.C-Zの周りにある光って、いつも温かく本人たちを照らしているイメージがあります。
これからもえびちゃんたちが温かい光に包まれて歩んでいけますようにと願うばかりです。
★ 自分にとって大事なものは遠くにはなくて、意外と自分の身近にある。
人生の教訓になるいい短歌だと思います。
★ 最後の「。」が散文詩の風情を醸し出していますよね。
大切なことはすぐそばにあるんだろうなぁ。
★ 推し活しかり、結局自分が日々生きている中で大切にしていることって他人からしてみれば「ささいなこと」かもしれないけれど、それを肯定してくれるような、優しくて等身大の素敵な短歌……
★ それぞれの句の最後についている「で」「て」「ね」が、字余りかつ韻を踏んでいて、うまく言えないんですがカワイイ!と思ってしまいました。
各句にポコっとおまけがついてる感じがして……
★ 大事なものはささやかだけど、すぐそばにある。すごくあたたかな気持ちになりました。
★ A.B.C-Zのいままでやってきたこととか、わたしたちの想いとか、そういうものを全部包んで大事にしてくれる、そういう素敵な曲だなあと思って作りました。


⒓  赤い法被を身にまとい頑張れ友よと背中を押され今日という日を生きる〈頑張れ、友よ!〉

★ 力強い歌ですね!ファン目線でしょうか。
この曲はストレートに応援してくれるので背中を押された気になりますし、押してくれているのは赤い法被を着た5人なのだなぁと思うとさらに力が湧きますね。
★ A.B.C-Zに背中を押されて生きてるし、A.B.C-Zの背中も押してあげたいですよね。
★ うん、本当に。ダイレクトに頑張れる曲!
★ 頑張れ、友よ!という楽曲がより好きになる短歌です!
「生きる」という最後の3字がなにより力強い。
★ このお歌のように、この曲に背中を押されている人が今日もどこかにいるんはずだ……と思うと、自分もまた背中を押されたような気持ちになれました。
曲とこのお歌、二重に押してもらったような。今日を生きるを繰り返して積み重ねた先に、指さした未来があるんだなと。
★ まさに応援屋!!
いつだってA.B.C-Zの存在が背中を押してくれてるんだよなあとしみじみ感じた歌でした。
★ 作者です。いつも江頭さんの書かれた力強い歌詞にいつも励まされているので、この曲の歌詞を使って短歌を詠むことができて光栄です!


参加者の皆さま、今回の歌会を盛り上げてくださり感謝申し上げます。次回も近いうちにまた開催できたらと考えておりますので、お楽しみに!