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ホワイト・デイ

世間はGW。ツイキャスではオクトーバーフェストを野田草履が配信中。楽しそうでなにより。

そんな中私がインスタ観測の最中に見つけてしまったのは、同級生が子供の誕生日を祝っている動画。
ブレイキングダウンに出てそうなツラのヤンキーSくんが4歳の子供を抱いて、ハッピーバースデーを歌ってあげている。

それを見ながら一人、段ボールに囲まれた部屋で液体タイプの精神安定剤を片手にベッドに横たわる、アラサーのゲイ。
このまま、一人で死んでいくんだろうか。そんなのはまっぴらゴメンだ。「このまま」は嫌である。

でも、どうなりたいかがもう分からなくなってきた。
結婚出産は無理、出世も無理。創作も芽が出ないし、素敵な彼氏もできない。

どんな状態が幸せであるかは、幸せになって初めて分かるような気がする。
思い描いた通りに事が運び幸せな人もいれば、波にもまれて全くランダムな島に着いてしまったが「まあこれはこれで幸せ…なのかな?笑」みたいな人もいる。どっちも幸せのカタチだと思う。
そして、私にはまだその時期が来ていない。

私はカチッとはまれば長続きするタイプだ。10年同じアパートに住んでいるし、創作活動も10年続いている。

いつか、いつか、仕事や恋愛がカチッとハマる日が来るのだろうか。どちらかがカチッとくれば、もう片方はいらない。そんな体力もないし。

仕事は、エッセイをひたすら書いて暮らしたかった。高校の頃の夢は「新聞の社説やコラムを書く人」だった。そもそもそんなピンポイントな仕事は存在しないし、当然私の住むど田舎にもそんな仕事は落ちていない。落ちているのは土木と解体と介護だけ。いくら文章が上手く書けたところで仕方がない。

恋愛は、童顔の素朴な年下男子としたかった。学生恋愛だってしたかった。花火デートだって制服でチュープリだってしたかった。でも、私の恋は学校には落ちていなかったのである。一番楽しい時期を楽しめなかったのだ。社会に出たら出たで、ゲイの出会いはアプリだけ。友達からの紹介も合コンも、お見合いも社内恋愛もない。どっちにしろ、この歳では学生時代の時のようなドキドキはもう味わえない。


なんか、ずっとこのままなのだろうか。


一人なのは別に構わない。

ずっと、このままなのだろうか。

いつもはここまで空虚になることはない。昼間に、老化が進む祖母と心配性の母に久しぶりに会って現状報告をし合ったら、現実が迫ってきて急に寂しくなってきてしまったのである。

なんか悲しい。とても悲しい。
辛くはないんだけど、周りの景色に色がついていない。全部無機質に感じる。

いつ、私の時代は来るんだろう。
いつ、私は私の人生を生きれるのだろう。

そんなことを考える、GW。
悲しいね。



(勧誘御断り)








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