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【無料公開】2024/4/14(日) 走法専門誌

どうもあばたです。

詳しい内容は下の走法専門誌とはよりご確認ください。
※ピックアップリストに若干の機能追加をしました。

無料公開日です。
使用状況把握のため、見ていった方はぜひスキボタンの方をぽちっとお願いします。



お知らせ

この度、走法理論の基礎2024をリリースしました。(2023/12末)
走法専門誌における解説文や、abatoolの適性判断などはこの記事の理論に則って構築されてきております。まだご確認になられていない方は、ぜひ冒頭の部分だけでも読んでいっていただけると嬉しいです。

note版がリリースされました!!
多数のご要望いただきありがとうございました。

↑Bookers版です。


走法専門誌とは


ほとんど全馬の走法をレース映像より確認した結果を10数個の項目について採点。データベース化を実施し、独自開発の競馬DB兼機械学習エンジンである"abatool Z"に蓄積中。
そのデータを用いて、能力比較・適性判断を実施し、各特別レースについてのオススメ馬を抽出した走法ピックアップリストを提供しています。
★印のレースは注目レースとして短評を掲載しています。
印及び買い目の提供は原則ありません。自分で予想を組み立てる方にとっての補助情報的な側面が強いものとなっております。

B~C評価は左から順番に1番手、2番手、3番手、4番手評価というように並んでいます。セル内ピンク色で塗られているのは、私がリストを見て直感的に選んだ本命馬です。黄色は相手として気になる1頭をピックアップしております。この要素のみ手動で対応しております。参考程度にどうぞ。レースによっては本命不在・相手不在の場合もございますのでご注意ください。

また、各レース上位5頭の評価値とばらつき推定値を用いたグラフを公開しております。

まず、abatoolでは走法採点より”走法指数”という指数を計算してその後にA~Eの評価に区分けを行っています。これまではこのA~Eの評価を公開してきました。アルゴリズム保護のために指数の数値自体の公開は今後も実施しない方針ですが、A評価を"指数10"とした際のB評価以下の指数差分という形でグラフに表したものが上記となります。また、この指数は統計手法を用いて算出しているため、誤差の推定が行えます。この推定した誤差に対して、各走法要素における上振れ要素(治るとパフォーマンスが上がるような要素など)と、下振れリスク(当該レース条件でリスクとなる走法要素。例えば馬群でフォームが小さくなる。手前が変わらない。など)をミックスしたものを独自の標準偏差(=ぶれ幅)として扱いエラーバーで表記しております。上側の赤点線で表しているところがMAXの推定パフォーマンス、下側の青点線で表しているところがMINの推定パフォーマンスとなるわけです。この際、赤~青の間のパフォーマンスを取る確率は67%程度になるように理論式を構築しております。

出走馬の1/2〜3/5程度をリストアップし、全体の上位約2割に相当するA評価・B評価の馬の合算勝率は60%前後。
多くのレースを予想する人にとって、事前に絞り込みができるような一覧表になっており、かなりの手間を省略できる可能性があります。

過去統計値から、リスト内ピックアップの馬の馬券内占有率は77%前後。

今回の有料公開範囲は福島9~11R、中山8~12R、阪神9~11Rです。
コメント付きレースは中山11Rです。

※原則9~11Rのみの有料での公開です。

無料公開分


特別登録レース

※abatool Zは走法採点を元に馬場状況やコース適性を考慮した機械学習評価のシステムです。
セル内ピンク色で塗られているのは、私がリストを見て直感的に選んだ本命馬です。黄色は相手として気になる1頭をピックアップしております。この要素のみ手動で対応しております。参考程度にどうぞ。レースによっては本命不在・相手不在の場合もございますのでご注意ください。

福島9R

福島10R

福島11R

中山8R

中山9R

中山10R

★中山11R

3歳牡馬クラシックの開幕戦。走法採点を見るに例年と同水準のレベルが予想され、前哨戦がスロー決着が多発した関係から、末脚のピッチ・ストライドに対しての走法採点の平均値はかなり高い。一方で動作の硬さ・コーナリングについての平均点は例年よりもかなり低く、不器用な大トビ馬がかなり多いため、それぞれのキャラクターをキチッと把握しておくことは重要になってくる。3〜4コーナーでの進路取りは非常にごちゃつく可能性があり、不利を受けた際の再加速が苦手なキャラクターの馬を軸に取る際はそれなりのリスクを見積もる必要がある。
Aジャスティンミラノはこれまでの戦歴から適性が読みにくく、皐月賞に要求されるようなレース質の経験がない。そのため分散のバーが非常に大きく出ているのは仕方がないのだが、走法を見る限りは余計な動作が少なく大トビの部類に入る域ながらも身体の使い方がまとまっており、スタミナ面の懸念は少ない。ピッチの上がり方などを見るに、緩やかにスムーズに上がっていく点を考慮すれば持続力に長けた形で、前脚のフットワークもスピードに特化したような軽い踏み込みでは無いため、むしろ共同通信杯のようなレース質にフィットしているかと言うと微妙なところ。それでいてあのパフォーマンスなので、能力面を相当高く見積もる必要があると思われる。身体の使い方に嫌な硬さは見られないし、大トビのキズナ牡馬にありがちな不器用さや動作の硬さが見当たらないところはこれまでの傾向と違った馬が出てきた印象を受ける。タイトなコーナリング性能となると未知ではあるが、この柔軟性や身体の使い方のセンスから見積もるに標準以上にこなしてくる可能性は高そうで、経験値の部分や見えていない適性の面で嫌われるならばここは買いどころと言う判断をしても良いレベルにある。
B1レガレイラはまだ走法にところどころ緩さを残しながらホープフルSで牡馬を一掃。能力の高さが伺える。アーバンシックとは同じ血統構成になるが、こちらはどちらかと言うとスワーヴリチャード特有の硬さと低い4輪駆動的なストライドの傾向が極端に出ておらず、母方に入っているハービンジャーの後脚可動域やクッション性の良さを活かした形に見える。父と母父の良いとこ取りの形で基本的な走法パッケージはバランスよく仕上がっており、身体ができてこればまだまだスピードが出せそうに思える好走法。適性のレンジは広く、このコースに対する適性にもさほど懸念はなく、身体全体を余すことなく使えるセンスがあるため身体が少し小さいのもなんとか誤魔化せる可能性はある。高く評価すべき1頭。ただ、今回は出脚が悪いジリ脚タイプの馬が多く、道中マクる形で動けなかった馬が3角前から早めに外外を回して動き出す形も想定でき、進路次第ではホープフルSと同じようにかなり外を回される懸念はある。またそれらの馬がコーナリングがかなり下手なところもあり、巻き込まれて不利を受ける可能性はある程度見積もっておかないといけないか。この馬自体もコーナリングがさほど器用な方ではないが、身体の使い方自体は悪くないためここに向けて改善されてくる可能性はある程度残している。
B2シンエンペラーはフットワークが雄大で力強い。身体の使い方が大きく、欧州的な4輪駆動の大トビタイプであるため瞬間的にトップスピードを要求されるようなレース質はあまり合うように思えないが、トビの大きさとそこそこの回転力からある程度速いスピードを持続させるのに長けた走法。また、序盤から終盤まで終始ダイナミックなフォームを維持できているところから考察するに、かなりのスタミナ・筋持久力を持っており、全兄ソットサスに似通った部分は多い。欧州的なフットワークの特徴として鈍重でタフ馬場に対しての適性を思い浮かべる人が多いかもしれないが、どちらかというと手先は軽めで淡々と中高速領域の走り方の良さを活かしながらある程度速い時計を出せるタイプもいるというのは頭に入れておきたい。この馬は後者のグループにあたる。また、レース自体は出入りが激しそうで不利を受ける馬が何頭か出てきそうな状況だが、この馬は位置取り的には恵まれる可能性があり、差し馬が不利な状況が出てきたときに早めに抜け出すような形を取れれば面白い。ただし、フォームが大きく、ゆったりとスペースを作りながら走るのに長けている反面、馬群での動作は窮屈になり混戦で良さが出るかと言われると難しい面がある。持続力を活かしたいが馬群が込み入ってタフな展開になると不発の可能性も。
B3エコロヴァルツはフットワーク雄大で、踏み込みのパワー感とトビの高さのバランスが良い世代屈指の好走法。ややゆったりとした回転で走る感じから、距離適性的には2000m~2400mくらいのところにあるように思えるが、折り合いが鍵となる。出だしのフットワークも良く、走り方がまとまるまでにさほど距離を要求しなさそうな点や、前向きな気性から勘案するに、何となくのスタートを切れば先団に取りつけそうな感じはするが、うまく折り合いさえつけば。まともに走れている状態を見ている限りはA~B2の馬と遜色ない程の採点値となっているし、一発の可能性を秘めている一頭。ピッチ回転力的にはやや劣るところがあるので、前走の共同通信杯のような高速アガリを要求されると全く適性的に向かないところはある。今回舞台でアガリが33秒台前半になるようなことはまずありえないので、適性的にも向いてくる。推しておきたい。
B4ビザンチンドリームは後脚の可動域とクビ使いが良く、身体の使い方に非常にセンスを感じる馬。追走時の走法はまだまとまりがなく、コーナリングも粗さが目立つが、硬さもなく前脚の捌きも特に変な癖はないので慣れの問題だと思われる。ここに向けて改善の度合いがどれくらいになるのかわからないが、これくらいならば直ってきてもおかしくは無さそうで、上昇が見込みやすい一頭か。これまでのレースではレース質を無視するような末脚の破壊力が素晴らしく、トップスピード面では硬さが今後出てくるどこかのタイミングで頭打ちが来そうな感じはあるが、タフ展開でも長く良い脚が使えそうなタイプ。
C1ジャンタルマンタルは共同通信杯ではAジャスティンミラノに遅れをとった形ではあるが、スピード対応が難しそうなパワフルなフットワークながらもアガリ3Fは32.6秒と同じだけの脚は使えた。順調な成長が伺える。走法的には直すところは少なく、上積みは求めづらいが完成度が高く鞍上の要求に応えられる反応性も十分なので立ち回りで上手く出し抜ければ。やや力感が強すぎるようなフットワークと遊びのないキッチリとした動作を見るに1600mがベストに見える。世代限定戦ならば、マクリ合いに巻き込まれたりお付き合いしたりというようなことがなければ距離は持ちそうな範囲ではあるが、タフなレース展開は歓迎できないし、道中のロスを押さえて立ち回りたい。
C2アーバンシックは現状は大箱での末脚特化型。クビ高ながらも四肢を目一杯稼働させて身体を大きく伸ばすストライド走法はスワーヴリチャード産駒らしい特徴で、その産駒の中でもこの馬の身体の強さは際立っている。動作の節々に硬さが見えるため、器用な動きを求められると対応は難しい。コーナーが鬼門になってくるが、同舞台となる前走の京成杯は脚力だけで2着まで追い込んできた感じがあり、秘めているパワーは相当なものだろう。こちらはビザンチンドリームとは異なって、走法自体がもうそういう形でしか良さを発揮できないようなタイプであり、ここに向けてのコーナリング改善だったり、追走動作の粗っぽさを払拭するのは困難に思われる。コーナーでマクリ気味に外々を回れば大きく外に振られる可能性は非常に高く、前に立っている硬さから早仕掛けで最後まで持久力を持たせるのも難しさが出る。自分から動ける馬ではあるがこのコースではそのタイミングが難しく、現状の能力を発揮するためにはコーナーで外に振らずに最後方からの追い込みで進路が開くのを願う形になるだろうか。そういった要素を考えると非常に軸には取りづらいところ。
C3コスモキュランダは前哨戦の弥生賞をマクる形で勝利。スタミナと持続力を活かした立ち回りとなった。馬群に入れた際にフットワークはやや委縮する点を鑑みると、前後問わず単走の状況を作れるのがベスト。この鞍上ならばマクりを入れて再現を狙うだろうが、その戦法を狙いたい馬が他にも存在しており、さらに道中のラップも全素よりもタイトな形になるので、自分のタイミングで動いて、かつ余力を残した形で最後の直線を好位で迎えられるかどうかがポイントとなる。
C4ウォーターリヒトは手先がやや重たいフットワークで荒れた馬場・タフな馬場に適性を持つ。道中の走法も整っている方で、コーナリング性能的には今回メンバーの中ではある程度信頼できる方となる。トップスピードはやや劣り、ピッチの上がり方も緩やかなので、前走のように超ドスローで反応を問われる形になると走法的にも脚質的にも全く出番はないので、その着順自体は気にする必要はない。やや遅れ気味に仕掛けつつ、他の馬が動いた後の進路の様子を見ながら進められれば恵まれる可能性もあり不気味な一頭。持続質のバテにくいストライド走法で、レース質には非常に合っている。人気の盲点となりやすいタイプでオッズ妙味も。
その他リスト外になるが、C5サンライズアースはスケールの大きい馬で動作が締まってきて走法上の遊びがなくなってきたら面白い。やや緩さを内包したゆったりとしたトビで、フットワーク的にもどちらかというと重苦しさがありながらも前走は自分で動いていって押し切る形を取れており、心肺能力の高さがうかがえる。今後芯が入り動作に強度が目立つような形になればダートで面白い1頭だと思うが、現状の形ならばまだ芝のスピード対応も可能な範囲だし、序盤をスムーズにこなしてくるようなことがあれば一発も。C6メイショウタバルは前走重馬場で圧勝。タフな馬場で自分からしっかりと進んでいけるようなパワフルな走法で時計のかかる展開に強そうに見える。身体の使い方はやや硬く、クビがあまり動かない重心の安定感から道悪巧者っぽさはある。さすがに前走の結果を全部真に受けるのは難しいが、一人旅で気分良く逃げるようならば再現も。C7ミスタージーティーは、最初に見た印象からはずいぶんと変わってきた1頭。やや間延びしたストライドとゆったりとした身体の使い方で全体的に締まりがない印象を受けていたが、前脚のフットワークが力強くなり姿勢がキチッと起きてきた分、ピッチの上がり方などの反応がかなり改善された。長い距離で楽しみな馬だと思っていたが、現状の走法ならば2000mでも守備範囲に入ってくるし、道中過剰にスピードを要求されなければ。欲を言うともう少し全体的に動作が締まってほしい感じはあるが、ホープフルSの時から走法は大きく改善されており、それでいて今回B1評価となるレガレイラとコンマ5秒差ならば十分に可能性は残している。D1ダノンデサイルはやや硬さの目立つ走法でトップスピードの不安は残る。やや突っ張った形の前脚のフットワークから、コーナーでの安定感がいまひとつな感じではあるが、その他の身体の使い方は比較的バランスが整った形であり、相対的に立ち回れそうな1頭。

中山12R

阪神9R

阪神10R

阪神11R


おまけ 午前各場所1~4R