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【無料公開日】2024/3/31(日) 走法専門誌

どうもあばたです。

詳しい内容は下の走法専門誌とはよりご確認ください。
※ピックアップリストに若干の機能追加をしました。

本日は大阪杯記念として無料公開日とします。
全コンテンツを無料開放しておりますので、普段気になっていた方は使用感などをぜひ確認していってください。

※利用確認のため、読んでいただいた場合スキボタンを押していただけると非常に助かります。



お知らせ

この度、走法理論の基礎2024をリリースしました。(2023/12末)
走法専門誌における解説文や、abatoolの適性判断などはこの記事の理論に則って構築されてきております。まだご確認になられていない方は、ぜひ冒頭の部分だけでも読んでいっていただけると嬉しいです。

note版がリリースされました!!
多数のご要望いただきありがとうございました。

↑Bookers版です。


走法専門誌とは


ほとんど全馬の走法をレース映像より確認した結果を10数個の項目について採点。データベース化を実施し、独自開発の競馬DB兼機械学習エンジンである"abatool Z"に蓄積中。
そのデータを用いて、能力比較・適性判断を実施し、各特別レースについてのオススメ馬を抽出した走法ピックアップリストを提供しています。
★印のレースは注目レースとして短評を掲載しています。
印及び買い目の提供は原則ありません。自分で予想を組み立てる方にとっての補助情報的な側面が強いものとなっております。

B~C評価は左から順番に1番手、2番手、3番手、4番手評価というように並んでいます。セル内ピンク色で塗られているのは、私がリストを見て直感的に選んだ本命馬です。黄色は相手として気になる1頭をピックアップしております。この要素のみ手動で対応しております。参考程度にどうぞ。レースによっては本命不在・相手不在の場合もございますのでご注意ください。

また、各レース上位5頭の評価値とばらつき推定値を用いたグラフを公開しております。

まず、abatoolでは走法採点より”走法指数”という指数を計算してその後にA~Eの評価に区分けを行っています。これまではこのA~Eの評価を公開してきました。アルゴリズム保護のために指数の数値自体の公開は今後も実施しない方針ですが、A評価を"指数10"とした際のB評価以下の指数差分という形でグラフに表したものが上記となります。また、この指数は統計手法を用いて算出しているため、誤差の推定が行えます。この推定した誤差に対して、各走法要素における上振れ要素(治るとパフォーマンスが上がるような要素など)と、下振れリスク(当該レース条件でリスクとなる走法要素。例えば馬群でフォームが小さくなる。手前が変わらない。など)をミックスしたものを独自の標準偏差(=ぶれ幅)として扱いエラーバーで表記しております。上側の赤点線で表しているところがMAXの推定パフォーマンス、下側の青点線で表しているところがMINの推定パフォーマンスとなるわけです。この際、赤~青の間のパフォーマンスを取る確率は67%程度になるように理論式を構築しております。

出走馬の1/2〜3/5程度をリストアップし、全体の上位約2割に相当するA評価・B評価の馬の合算勝率は60%前後。
多くのレースを予想する人にとって、事前に絞り込みができるような一覧表になっており、かなりの手間を省略できる可能性があります。

過去統計値から、リスト内ピックアップの馬の馬券内占有率は77%前後。

普段、2場開催は150円、3場開催時は200円となります。
コメントなしの簡易版は一律100円となります。

今回の公開範囲は中山1~12R、阪神1~12Rです。
コメント付きレースは阪神11Rです。

※普段は原則、9~11Rのみの有料での公開です。


特別登録レース

※abatool Zは走法採点を元に馬場状況やコース適性を考慮した機械学習評価のシステムです。

中山9R

中山10R

中山11R

阪神9R

阪神10R

★阪神11R

阪神2000mの内回りコースでの開催となるが、このコースは要求される適性がG1の中では特殊。ラスト4Fあたりから連続して現れる11秒台のラップに追従しつつ、ラスト1Fの減速をできるだけ少なくするような持久力勝負になるが、この高速区間でコーナリングおよび直線中の急坂をこなすという走法技術が求められる。G1の中では最もトップスピード能力だけで決着しづらい設定になるのではないだろうか。しかも今回メンバーを見渡すと国内トップクラスの実力馬たちは軒並み海外遠征で手薄なメンバー構成となった。上から下まで混戦模様で、適性面で印の上げ下げをしつつ、大胆に馬券組をしていくチャンスはありそうだ。Aベラジオオペラは能力的にも今回メンバーならば上位にいる存在。適性面の減点が最も低く、コーナリングのフットワークやピッチ・回転力面で考えてもバランスが整っており、相対的に上手く立ち回れる可能性が高い馬となる。走法採点の数値を見る限りだと決め手の部分ではG1勝ちの水準よりもやや低めなところがあるため、勝ち切るためにはある程度位置取りや進路取りを上手く実行していく必要はある。しかし、メンバーの走法採点などを見渡してみても例年よりはややレベル的に落ちるし、この馬のこれまで見せているパフォーマンスから少しの上積みがあれば十分に勝ち負けできるレベルであると推測できる。ここはチャンスだろう。B1ローシャムパークは豪快なフットワークとパワー的ストライドで上がりのかかる大味な競馬で持ち味発揮。とはいえトップスピード面でもこのメンバーならば引けを取らないし、内を立ち回って先行して終いは馬場の真ん中に出したり、とこれまでと違う形が取れれば勝ち負けになる。課題となるのはフットワークの小脚を効かせて勝負所で減速させないように立ち回るような器用さの部分だろう。走法的には粗く、コーナーでの前脚の使い方や加速時の歩幅など直すべき部分は多いがこういった面で成長が見られればポテンシャル的には最も高い馬だと思う。単勝を買うならばこういう馬から行きたくなるところ。全体的に身体の使い方が間延びした感じで、姿勢を起こしてストライド幅を制御したりなどの細かい動作がまだできていない馬。逆に言えば、そういった伸びしろが多く残されているため、ここに向けて大人っぽく成長してくると非常に面白い。B2タスティエーラは実績面では1番手という評価になるだろうか。ストライドはキチッと伸び、身体全体の使い方も効率的。良い走法なのだが、少しトビの高さが目立つ感じがあり、馬に任せていくとリズム的にはゆったりと入りたがるところはあるかもしれない。出して行ってもテンがさほど速いわけではなく、スピードに乗るまで少し時間的余裕が欲しいような走り方をするため、1角の入りまでが忙しくなるこのコースだと位置取りは後ろからになる可能性は高い。終いは堅実だし、このトビの大きさにしてはコーナーはそこそここなせるタイプなので、馬場が外差しに向いてくることがあれば軸に取っても良いかもしれない。イン前傾向がやや強いと思われるこの状況下だと頭まではどうか。B3リカンカブールは馬群内で必要以上に動作が委縮しないタイプで、内目に進路を取れれば相手なりにこなしてくる可能性が高い。適性的には申し分ないが、決め手やスピードは劣るので、とにかく立ち回りで出し抜きたいところ。ツール評価では枠順の寄与が低いの高めの評価が出ているが、この手の馬に外枠は痛恨のような気もする。強くは推せなくなったか。B4プラダリアは、近走は序盤のフットワークがだいぶ良くなった印象を受ける。やや間延びしたワンペースなストライドで最初から走り出してしまう分、位置取りが安定しなかったが、身体の使い方に芯が入り「どうすればスムーズにスピードに乗せられるのか?」という部分をつかんできたように見える。今回は逃げ馬不在で、テンの入りもそこまで強烈なものにならない可能性もあるので、ここ最近と同じように好位を取って立ち回れれば。良くなったとはいえ加速時になんらか補助は欲しいような形でピッチがあまり立っていない感じの走り方自体は大きく変わっていないので、3コーナーあたりの勝負どころでは外を回るような形だと踏み遅れる可能性もある。成長している立ち回りの面でも、近走よりもさらに厳しい水準を求められるこのレースでどのような走りができるか。C1ソールオリエンスは能力は高いが、内回りの直線の短さや前が止まりにくい状況を考えるとやや評価を下げざるを得ない。コーナー動作はましになってきたが、それでもG1のレベルの水準から考えると心許ないところがあり、強調しづらい。C2ステラヴェローチェは復帰後は走法がガラッと変わった印象で、適性も大きくシフトしていると思われる。以前はガッチリとしたフットワークながらも柔軟性やトビの高さを活かして長い距離をこなしやすい感じはあったが、今はその走法の遊びの部分がなくなった印象。仕掛けてからのピッチ反応も上々で距離適性的にも今は1600m~2000mくらいがイメージしやすいのでは。先行してキチッと脚を使う形で不利を受け辛い進め方が出来そうな今ならば適性的にも押さえておきたい一頭となる。C3スタニングローズはフットワークがやや硬めで身体全体の動作も少し硬い。動作の融通が利きづらいため距離は2000mより伸びても良い部分はほとんどないと思うし、直線の長いコースだと終いは甘くなりやすいタイプに見える。阪神2000mはベストコースだろう。あとは久々の分だが、身体が出来ていれば押さえておいて損はないと思う。あとは息がどうかという部分だけ。C4ハーパーも先行しつつ終いに一足使える馬。併せ馬になっても動作が委縮せず、しなやかにじわじわとフットワークが伸びていく形で混戦に強い。勝負強く、一瞬の進路の判断に対して答えながら根性を発揮できる実戦向きのタイプだと思う。その分騎手の腕が試されるが・・・。その他、混戦のためリスト外からも触れておく。キラーアビリティがC5評価で続いている。硬いフットワークで道中の走法もやや不安定で崩れやすいところがあるため、必要以上に力が入ってしまったりすると終いまで脚が残らない感じの馬ではあるが、近2走の走法は良化している。ストライドの伸びやかさに欠ける点、フットワークの硬さから終いの決め手に欠ける点があるため、このようなテクニカルなコースの方が持ち味は出しやすいと思う。穴で一考したい。C6ルージュエヴァイユも侮れない。こちらも脚の出し入れがあまり効かない間延びしたワンペースなフットワークっぽいところはあるがスピードの乗りは悪くなく、速い時計に対して適応できそうな要素はある。淡々と流れて出入りの少ない展開になった際にスムーズな競馬が出来れば面白いのでは。

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