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めくれ

日増しに暖かくなり、夜も肌寒いが暖房は要らないくらいになってきた。にもかかわらず、暖房をつけっぱなしにしていた冬よりも唇が荒れている。鼻の中もだ。もうガビガビだ。

唇も鼻の中も「めくれている」のがなんとなく分かるので、そこをついつい触ってしまう。唇の場合、めくれている部分をつまんで、ちぎれたり血が出ない程度に軽く引っ張ったりしてみる。ピリッ、くらいに痛みが走る。その痛みがなぜかクセになって、無意識に繰り返してしまう。ふと我に返る頃には、唇の表面は引っ張られて伸びた「めくれ」だらけになっていて、触り心地は最悪だ。空き地一面の枯れススキをなんとなく連想してしまう。枯れているので風流もクソもない。

鼻の場合は面積の関係上、めくれをつまむ行為自体が難しくなっているので、短期決戦で済ます。
つまんで即座にちぎる。シンプルなものだ。

だがいつまでもこの皮ちぎりという個人競技に熱中しているわけにもいかない。
痛い(特に鼻)。保湿したい。
唇のケアはなんとなく察しがつくからいいんだよ、どうせリップクリームだろ?鼻の中って何なんですか?

候補は四つあります。サラダ油とオリーブオイルとごま油とワセリンです。ご意見お待ちしております。

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