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君に重なって、君の場所に誰もいることはできない。


唯一無二の存在。
自分にしかできないこと探し。
自らの価値観を発見。

これらの言葉たちは 
きらきらと輝いています。

しかし、その明々白々さゆえに、
しばしば人の心を惑わせる言葉でもあります。


たしかに、
そんな存在になることは
魅力的なことです。

反面、ちょっと重荷にも感じるときもあるのではないでしょうか?
まして、「そうなりなさい。」なんて、言われたら、焦燥の念にかられてしまいますよね。

自分に何ができるのか?
他の人にはない役割とは?
どうなりたいのか?

その答えは
すぐに見つかるものではありません。
まるで
先の見えない
自分探しの旅に出るようです。

でも、この言葉に出合って、肩の力が抜けたように感じました。

 
ぼくがここに

ぼくが ここにいるとき
ほかのどんなものも
ぼくにかさなって
ここにいることはできない
もしもゾウがここにいるならば
そのゾウだけ
マメがいるならば
そのひとつぶのマメだけしか
ここにいることはできない
ああ このちきゅうのうえでは
こんなにだいじに
まもられているのだ
どんなものがどんなところに
いるときにも
その「いること」こそが
なににもまして
すばらしいこと として

         まどみちお作

存在しているだけで、守られているって素敵ですよね。

頑張らなくてもいいよ。
ちゃんと居場所が保証されているから。
そこで、ゆっくり自分を見つめて
自分を育てていけばいい。

誰も君の場所に 
重なることはありません。

これなら、焦らずにじっくり「何か」を見つけることができそうです。

少し動き出せば、
可能性の扉はゆっくり開きます。
その先に
小路がいくつもつながっていたり。 
太い一本の道が見えたり。

それは、
あたかも、自分を見つめて
文章を書くのにも似ています。
絵を描くことにも似ています。
読書の時間にも似ています。
近くのカフェを
巡ることにも似ています。

この週末は何をしましょうか。

ゆっくり
自分の好きなことをして過ごす。
そんな時間は
何も
成長を止める時間てはありません。

「○○しなければ」
ときには、その考えをちょっと横において、お茶でも飲みませんか?

疲れて休憩したとしても、
誰も君の場所に
重なって存在することは
できないのです。

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