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連絡が来なくなった男はみんな死んだ(と思うことにする)

私は人間として欠落している部分があるので、

当然男性との関係は全てがうまくいくわけではない。

私がいいと思っていた男性に既読スルーされてそのまま1ヶ月経つことなんてざらにあるし、

次遊ぼうと言われてから一切の日取りの連絡がなかったりする。

私は基本的に誰とも深い関係を持つつもりがないのでそれでも構わない。

だが、やっぱり内心傷つく。

ああ、あの時のあの行動がダメだったのかもしれないと振り返る。

例えば、酔った勢いで私は私に自信があると言ってしまったり。

嫌といておきながら結局最後まで体を許してしまったり。

高額のホテル代を1円も出さなかったり。

変に意地はって連絡しなかったり。


だがいくら思い悩んでも答えは返って来ない。

もしかすると何十件かラインを送れば返ってくるかもしれないが、

そもそも連絡を断たれている時点でその関係は終わったも同然なのだ。

修復は不可能、関係の再構築なんてもってのほかだ。

そう、これはまさに人が死んだ状況と一緒なのだ。


聞いたところで意味がない、返って来ない。

深く思い悩もうが、何も気にしないで過ごそうが、

世界は何も変わらないのだ。

私は彼らを死んだと思うことにした。



嗚呼、左様なら。

あなたも死んでしまったのね。

バイバイ。


一旦死んだと思うことにすると、結構の数の男が死んできたことになる。

そして同様に、私も気に入らない男には決まって無視を決め込むため、

きっと私も何人かの人に「あいつ死んだな」と思われているのだろう。


悲しいような、寂しいような、

だがいつかは風化していくのが人の死だ。

どれだけ大切に思っていようと、時間が経てば忘れていき、

いつかは跡形もなく消え去ってしまうものなのだ。

セフレの関係も同様。

一時の性欲の高まりと薄氷のような縁が重なってできてしまった

数瞬の関係。

どちらかが興味を失えばそれは波打ち際の前の砂の城のように、

簡単に崩れ、流れて行ってしまうのだ。



さようなら。

あなたも死んだのね。お気の毒に。

私はあなたのことちょっと気に入ってたのに、残念。


というわけで、今日もまた1人死んだ。

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