ハウス•オブ•ザ•ドラゴン EP8 行間メモ

[1:48]レイニス「夫と最後に会ってから6年近く経つわ」
・前話で意見の違いが明確になったコアリーズとレイニス。別々に暮らしていた?レイニスは流木の御座に座っているので、コアリーズがドリフトマークを離れて暮らし、戦っていたことが分かる。

[4:23]ヴェイモンド「風向きは変わった 王家は俺の肩を持つだろう」→レイニス「王はあなたの舌を斬る」→ヴェイモンド「近頃鉄の玉座に座るのは王ではないぞ 王妃だ」
・ヴェイモンドは既に王家(=オットーとアリセント)の後押しを得ている。レイニスは、肝心の王はルケアリーズに継承権があるという立場をとっていることを指摘するが、ヴェイモンドは王が力を失い実権はアリセントが握っていると認識している。

[6:04]細い谷の底にへばりついた、繭のようなものからドラゴンの卵を取り出すデイモン
・とても細い谷に見える。この中にドラゴンはどうやって卵を産んだのだろう…

[7:13]レイニラ「“ドラニョット”は?」→ジェセアリーズ「“河下”って意味?」
[7:52]レイニラ「ゆっくり学んで ジェイス」→ジェセアリーズ「王は伝統を重んじるべきだ」
・ヴァリリア語を勉強中のジェセアリーズ。ヴァリリア語を使いこなしていた初登場時のレイニラとさほど年齢が変わらないように見える。学び始めたのが遅いのか、覚えが悪いのか、あるいはレイニラがあの年齢で喋れたのが特異だったのか。

[17:52]ヴィセーリスが飲んだ「お茶」の匂いを嗅ぐデイモン
・芥子が入っていることに気づいた?

[20:55]エイゴンにレイプされた侍女ダイアナに、アリセントは巾着袋と“お茶”を渡す
・巾着袋は口止め料で、お茶は避妊薬だとすると、妥当な対応に見える。きちんと王家の名誉を守ってはいるが、口止めの仕方もわりと人道的。アリセントは利害関係がない他人を傷付けることを望んでいないように見える。

[21:56]エイゴンのケツ
・明らかにだらしない身体に見える。この後出てくるバチバチに鍛えられたエイモンドとは対称的。

[22:27]アリセント「妻に恥をかかせた」
・エイゴンは既婚?

[23:00]エイゴン「俺だってウンザリだ ずっと母上に従ってきたけど父上と母上には不足なんだろ?」
・侍女に手を出して名誉を汚す行動は、「アリセントに従ってる」とは言えないし、だるだるの身体はヴィセーリスが望んだ姿とはかけ離れているように思う。それでもこの発言をするということは、アリセントが自分の意思をエイゴンに押し付けて、抑圧した反動でこうなってしまったということなのだろう。

[23:15]へレイナ「子供たちの着替えを」
・へレイナ、子持ち?

[23:40]アリセント「久々に会えてうれしいわ」(アリセントが切り付けたレイニラの腕の傷跡がアップに)
・敵対関係にあることを印象付ける演出。にくい。

[24:35]デイモン「では同じく 学匠の勧めで王を救うために ターガリエンの紋章を外し偶像や星印を置いたのか?」→アリセント「七神の星が導いてくださるわ 神々が統治者よ」→レイニラ「なら明日は どの統治者が息子の継承権を決めるの?」→アリセント「私と“王の手”よ 安心して 今私を中傷した件は許せと“厳父”は命じる」
・「厳父」は七神正教の神の一柱。裁きを司るらしい。アリセントとオットーは宗教による権威づけを行うことで、ターガリエン家の血についている権威を弱めようとしている。ただこの世界で宗教による権威がどこまであるかは疑問で、少なくとも中世ヨーロッパのキリスト教よりは弱い気がする。

[25:50]ルケアリーズ「ドリフトマークの継承権に疑問を持たれるのは僕がサー•ハーウィンに似てるからだ」→ジェセアリーズ「どう思われても関係ない」
•6話の最後、「僕は落とし子?」と言ったジェセアリーズにレイニラが言った「あなたはターガリエン 大事なのはそれよ」というセリフがジェセアリーズの中に根付いているように見える。ただジェセアリーズは王になればターガリエンになるが、ルケアリーズは一生をヴェラリオンとして過ごすので、兄弟二人でも事情はやや異なる。ルケアリーズのほうが継承権を疑われると致命的。

[27:42]アリセント「裁定を下すのはやはり戸惑うわ 死なないかも」
[28:05]オットー「だが戦の脅威が迫る今 王土で一番の艦隊を子供に指揮させるのか?」→アリセント「もちろん考えるべきは民のことよ」
•アリセント、前話での取り乱しの後、権力を得て落ち着いたことで少し良心も取り戻している?民のこと考えた統治をしようとしている。
・一方オットーは戦の話を出し、ルケアリーズに継承させるリスクを説いている。しかし「継承させる=すぐ艦隊を指揮する」ではない方法もあるだろうし、王を蔑ろにしてルケアリーズから継承権を奪うことは国が乱れる原因になりかねない。結局オットーがやりたいことは権力固めで、相変わらず策謀に躊躇いがない。

[30:09]レイニラ「彼(レーナー)を愛してました どう思われても本当です 彼を殺せと命じてはいません 誓って彼の死には関わってません」
・「彼を殺せと命じてはいません」の部分はやや不自然な言い回し。殺せと命じてはいないが、エッソスへの亡命を手助けしていて、それはレーナーを愛するがゆえだった、というニュアンスをレイニスに伝えたかった?もしそうならストレートに全て話してもよかったのでは?

[39:34]裁定の場に誰の助けも借りず、荘厳な演出でよぼよぼ入ってくるヴィセーリス
・名シーン。個人的にヴィセーリスとは考え方が合わないが、かっこいいと思ってしまった。ボロボロの状態だったヴィセーリスを支えているのは、おそらく家族への執着にも近い思いだろう。少女期のレイニラにとって重荷だったその気持ちが、ここではレイニラを救うことになる。逆にもしヴィセーリスに家族への執着がなく、家族の概念を理性的にとらえていたら、この場面で立ち上がることができたか疑問だ。結局のところ、理にかなった考えではなく、こだわりや執着がもっとも強く人間を動かすエネルギーになのかもしれない。 

[40:32]よぼよぼ歩きのヴィセーリスを心配そうに見るアリセント
・やはり良心が戻っているように見える

[40:52]ヴィセーリス(オットーに向けて)「今日は私が玉座に座る」
・オットーに実権を奪われている立場だという自覚がある?

[41:32]ヴィセーリスを支えるデイモン。衛兵の支えは拒否したヴィセーリスも、デイモンは受け入れる。鉄の玉座に座ったヴィセーリスに、デイモンが王冠をかぶせる。
•結局この兄弟の関係性は(おそらく複雑すぎて)よく分からなかったが、その複雑な思いの根本には愛情があったことが証明された場面のように見える。

[43:02]レイニス「夫の希望ではドリフトマークを継ぐのはサー•レーナーの正嫡 ルケアリーズ・ヴェラリオン 彼の意思は変わらず 私もそれを支持します 先ほど王女(レイニラ)から彼女の息子たちとコアリーズ公の孫娘たちとの婚姻の申し出が謹んで受けようと思います」(後ろにいるベイラ、これを聞いて表情が明るくなる)
・前話ではルケアリーズの継承権を認めず、コアリーズに「ベイラを後継者にしてほしい」と言っていたレイニスだが、ここではルケアリーズを支持。レイニラが「レーナーを愛していた」と言ったことで信頼を得たのもルケアリーズ支持の要因の一つかもしれないが、現実的にはベイラとレイナの未来を考え、レイニラの息子と結婚したほうが得策だと思ったというのが最大の要因だと思われる。

[48:30]晩餐の席、視線が合いそうで合わないレイニラとアリセント
・関係が改善?この時点では、どちらもヴィセーリスを心配しているという点で気持ちが共通しているのかもしれない

[51:55]ヴィセーリス「今夜はありのままの私を見てほしかった 王としてではなく 父として 兄として 夫として 祖父として 残された時間はもはや長くない いがみ合うのはもうやめるのだ ドラゴンの一族が分裂しては王は力を失う 争っている場合ではない 王のためを思えないならこの老人のために頼む お前たち皆を愛する老いぼれのために」
・ここでも、家族に執着しているからこそ出るエネルギーで場にいる人(特にレイニラとアリセント)に影響を与えるヴィセーリス。ボロボロの素顔を見せたことも、感情に訴えかけるという意味でとても効果的だった。

[56:38]へレイナ「ベイラとレイナに乾杯 もうすぐ結婚ね 夫に無視されても結婚はいいものよ 夫が酔った時は別」
・へレイナはやはり結婚していて、上手くいっていないことをみんな知っている?

[57:11]音楽が鳴るとすぐにへレイナの元に向かうジェイス。2人は楽しげに踊り始める。
・ジェイスとへレイナは以前から仲が良かった?

[58:18]笑顔を見せるオットー
・宴の席で他の大人たちも笑顔を見せていたが、オットーが笑っていたのは意外。5話の「レイニラはお前(アリセント)の子を手にかけるぞ」発言からして、もっとレイニラを敵視して警戒していると思っていた。意外と根は優しい人?それとも場に合わせているだけ?

[59:30]エイモンド「最後に俺から甥っ子たちに ジェイス ルーク ジョフリー 3人とも美男で賢く 強い さあ 皆で乾杯しよう 3人の強い(ストロング)男たちに」
・エイモンドとエイゴンは、アリセントからレイニラとその子供たちへの憎しみを注ぎ込まれて育っている。たとえ親たちの関係が改善しても、そのせいで生まれた子供たちの軋轢は改善しない。嫌な気持ちにはなるけど、納得のいく展開すぎて震えた。

[1:00:54]部屋を出て行くエイモンドを目で追うデイモン。微笑んでいるようにも見える
・思うがままに動くエイモンドに、若かったころの自分を重ねている?

[1:01:08]レイニラの手を取るアリセント
・子供たちの対立を見ても、この2人の関係は改善したまま。

[1:02:09]ミサリア「今夜はお城が騒がしかったようね」→黒フードの女「はい マイ・レディ」
•久々の登場。城内の状況を把握している?

[1:03:26]ヴィセーリス「知りたがってたろ 真実だと思うかどうか→アリセント「何がです?陛下」→ヴィセーリス「忘れたのか?エイゴン…」→アリセント「息子の?」→ヴィセーリス「彼の夢…歌だよ…氷と…炎の…真実だ 北で見たのは…約束された王子」→アリセント「どういうこと?」→ヴィセーリス「王子…」→アリセント「エイゴン王子?」→ヴィセーリス「王土を一つにして冷たい闇に立ち向かう お前だ お前がやれ 必ずやるのだ 必ず…」→アリセント「分かりました 陛下」
・ヴィセーリスはレイニラに言ったつもりでアリセントに言ってしまっている?アリセントは征服王エイゴンの話を、自分の息子のエイゴンの話だと思って、何らかの遺言として受け取っている。これがまた争いの火種になりそう。しかもレイニラとデイモンの長男もエイゴンなので、余計にややこしい。

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